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2021年10月22日 (金)

公開捜査

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 クッションに埋もれて眠る「ちち(仮名)」さん。こうやって寝ていられるのは幸せだろうなぁ、と思いつつ、いつも遊んで遊んでとねだるのは退屈だからだろうと思うと、それもまた難儀やなぁ、と犬の気持ちになって考えてみる飼い主なのでした。実際、退屈なのには本当に耐性の無い私ですから、わんこの生活、毎日好きなだけ寝て暮らせるからと言って、体験してみたいとも思いません。

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 結婚するまで暮らしていた実家の居間には安物の電池式振り子時計がかかっていて、少し立派に見える書棚が置いてありました。昭和30年代半ばの建売住宅ですから、今時のおうちとは比べものになりませんが、懐かしい我が家、です。振り子時計はいつしか壊れてしまったので、実家を売却して取り壊すことになったとき、書棚と母が使っていた鏡台だけを今の家に持ってきました。その書棚の引出から出てきた箱です。

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 中身はこれ。金一色のペン。まぁボールペンか何かでしょう、と思っていたら、萬年筆でした。考えてみると、私が子どもだった頃は記念品というと萬年筆、だったのです。中学生むけの雑誌の最初の付録なんかも萬年筆だったのですから、その頃は今の中華萬なみに安い萬年筆が市場にあふれていたのだろうと思います。

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 プロフィットとほぼ同じ長さ。けれども、たいへんに細い軸。おしゃれ、を狙ったのでしょう。一体これは何なのだろう、といじくり回していたら、胴軸の中からカートリッヂが出てきました。それは国産三社のどれでもないもの。もちろん、ダブルや極細のものでもありません。

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 落とし込み嵌合式のキャップは、お尻にもパッチンとはまります。けっこうちゃんとした萬年筆です。キャップをポストしなくても十分な長さですし、ポストすれば相当に寝かせて書く人にも対応できるでしょう。

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 鉄ペンですけれど、なんだか柔らかそうなことが書いてあります。どうなんでしょうか。何よりペン先の先端部、ちょっと変わった形です。わかる人なら、こういうのを見て、あぁこれはこれこれのメーカーのなになにという萬年筆、と言うことができるのでしょう。私は萬年筆に関して素人ですから、全くわかりません。

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 外箱にはイタリアと書いてありましたが、カートリッヂにはオーストリアと書いてあります。最初の文字が、PなのかLなのか、はたまたSなのか、よくわかりません。いろいろ他のものを嵌めてみましたところ、カートリッヂの口径は、PILOTのものとほぼ同じです。さて、一体これは何という萬年筆なのでしょう。わからないのもまた面白いですけれど・・・。

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コメント

サンスター文具のベルフラワーという万年筆が同仕様のペン先を装備していたみたいですね。そのペンもウィーン生まれという触れ込みだったようです。

 すいどう さん

 情報ありがとうございます。

 今でもドイツ近辺のペン先メーカーから調達、というのはよくありますね。
そういう感じで、作られたものなのでしょう。さほど上等な感じはしませんので、
当時,パッと見は立派に見えるノベルティ、ということだったのかと思います。

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