妖しい顔
完全なるおっさんの顔をして眠る「ちち(仮名)」さん。4年ほど前に撮られた写真です。我が家では一応、この娘は「長女のもの」ということになっております。その昔、自分の学力で合格可能性の高いA高校を受検したいという長女に、中学校教員である両親揃ってB高校を受検しなさい、とすすめたことがありました。特に私などは、教諭としての32年間過ごした内の22年が中学3年生担当という人間ですので、「それほどの経験を持つ教師でありながら、我が子にそんな無茶な受検をすすめるなんて!」と泣きながら抗議する長女、という修羅場。
そこはそれ、ベテランだからこそ知る「ツボ」がありました。嫌な言葉ですが、いわゆる「ランク」は、B高校の方が上。けれど、A高校は成績中位、ボリュームゾーンの生徒が多数受検するので競争率が高く、合格者の点数分布もある範囲に集中する傾向ですが、B高校は合格者の点数分布も広くなる傾向にあるのです。そこを狙って、というわけで、長女はありがたいことに合格。そのお祝いが、「ちち(仮名)」さんというわけです。そして長女は、いわゆるおやじギャル。成人後は日本酒を好み、アテはエイひれを軽くあぶって、なんて奴なので、ワンコは飼い主に似るという原則から言っても、おっさん犬になるのは必然だったのです。
さてこちら、マ風器というもの。「ま」がどういう文字なのか、「魔」だったら面白いな、などと思いつつ手に入れました。お隣韓国には、KF94というマスクの規格があるそうで、我が国でもその規格に準拠したマスクが人気だそうです。肝心の我が国にはこれと言ったマスクの規格はないそうで、まぁ、普通に真面目に作られたものならどれでも大丈夫、ということなのかなぁ、と気楽に考えてしまいますが、これだけコロナ禍が長引きますと、やっぱりしっかりとした規格に準拠したものが安心、ということになるのでしょう。思い起こせば昨年の春はマスク不足で難儀をしましたし、そんな中で手に入れたかの大国産のマスクにはかなりえぇ加減な製品もありました。この製品は韓国製。マスクの内側に装着して呼吸を楽にしてくれる、というものです。
真ん中にある白いものが圧力調整バルブ。ベンツのマークと同じ位置三カ所に切れ込みが入ったものも附属していて、そちらは付け方を変えることで空気の流量を調節できるようになっています。しかし、このように「閉じた」状態が本来の機能を発揮させる使い方のようです。その名の通り「風」を吹かせることがでいるのです。
マスクをつけると蒸れるのが気になって仕方がない私。人通りの少ない屋外を歩くときなどはマスクを外しています。一人でくるまに乗っていてもマスクをつけたまま、という人の方が多い、いやほぼ全員がそうだという我が国においては、マスク警察の摘発対象になること必定ですが、不愉快なものは不愉快ですから、必要のないときは誰がなんと言おうと外します。でも、一日中周りに人がいる、という環境ではそういうわけにもいきませんから、何とか快適に過ごせれば、と買ってみたわけです。
我が国が世界に誇るSHARP製マスクに取り付けてみたところ。中心部からみて右上に見ある銀色のものが固定用のピンをとめるアンカーです。マスクの表側からピンを刺し、それをマ風器のあちこちに開いている穴に通して、このアンカーで固定します。
付け心地は悪くありません。マスクの下にさらにプラスチックのカップをつけているわけですので、人と話すときはしっかり発声しなければなりません。また、外したマスクを無造作にポケットに突っ込むこともできません。デメリットはそれくらいでしょうか。なかなか良いです。
問題はマスクの表側に出てくるピンの頭。かわいらしいラブピース(死語?)が描かれているのは余計かと思います。ペリカンの天冠と比較してそのはっきりとした大きさがおわかりいただけるかと思います。えぇおっさんがマスクに飾りをつけて歩いているようにしか見えないのが残念なところです。
けれども、呼吸は楽ですし、何より蒸れません。これが一番です。ウレタンマスクや布マスクについては、ほとんど気休め程度の効果しかないことが明らかになっていますので、息苦しいとか蒸れるとか、そういうのが嫌な人には良いのでは、と思います。
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