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2021年10月 7日 (木)

棚卸し

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 しっかりと何かを見つめる「ちち(仮名)」さん・・・ではなくて、カメラを向けられて顔を背けているところです。こうして見るとなんともしっかりしたワンコに見えますが、実際には甘えん坊で喰いしんぼうで、お散歩も気が進まなければ行きたがらない、かと思えば夜中に連れて行けと鳴き叫ぶなど、とんでもなく難儀なワンコなのです。しかし、それでも可愛らしいと思えてしまうのは親馬鹿なのでしょう。

 飼い主は今年を最後に退職ということで、市内の小中学校の校長先生たちの集まりでいろいろとお世話をする係にまつり上げられています。それぞれの校長先生が親分になっている「教科研究会」というものがあって、それぞれの活動に補助金が出るのですが、それを計算して、銀行からお金を下ろしてきて封筒に分けて入れ、それぞれの校長先生に手渡しをして領収書をもらう、なんていうのが今のところの大きなお仕事。そのために昨日まで計算ばっかりやっていて、その最中に「うちは計画が変更になった!」なんて連絡が来てまた計算やり直して、やっと金種計算までたどり着いたところです。明日は銀行でお金を引き出して封筒に詰めなければならないので、また眠る時間が削られます。

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 そういう、たいして面白くもないお仕事をするときの息抜きは、やっぱり萬年筆。もし私にペン先調整なんかをやる力があったら、ストレスのあるときにはペンポイントなくなるほど研磨してしまうかもしれません。ご先祖様はそういう私の特性をよく知っていて、ペン先を弄る力を持たせないようにしてくださっているのだと思います。

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 ヴィスコンティの12本入りレザーペンケースを前にして、12本全て同じテーマの萬年筆で埋めるとなれば、この組み合わせになります。

 これが噂の、いやもう伝説となったY.Y.Penフルラインナップです。左端から順に、1号、2号と呼んでいて、12号まで。セイラー萬年筆に製造を依頼したものです。

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 マットな軸でギャザード仕上げ。これが基本仕様でしたが、吸入式のレアロはギャザードとは両立しないということで、それまでよりも一層ペン先やクリップなどにこだわりを注ぎ込んだものになりました。といっても、企画したのは親方で、私たちはただ、口を開けて待っていただけですが・・・。諸事情により、セイラー萬年筆製のY.Y.Penは以上12本で打ち止めとなる可能性大です。

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 11月20日、21日に神戸、北野工房のまちで開催予定の神戸ペンショウ2021には、オリヂナルエボナイト製のこちらの萬年筆がお目見えします。Y.Y.Pen第1号が世界限定15本だったことを考えると、その倍ほどの本数が世に出ますけれど、実物を手に取って見られる人、マイペンケースに収めることができる人は限られます。自分の運を信じて神戸に行く、というのも一興ですね。

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 yurieさん謹製のペンケースとともに。このペンケースの生地は特製で、歴代Y.Y.Penが柄として織り込まれています。描いたものではありません。

 残念ながら私は、Y.Y.Penの書き心地を知りません。神戸ペンショウ限定萬年筆を手に入れることができたとしても、このペンケースの中でずっと過ごして貰うことになる可能性が高いと思います。などと言いつつ、すでにペリカン製コンヴァータを3本ほど確保していることは内緒です。長いこと棚の上で眠っていたペンケースに、一度もインクを通して貰っていない萬年筆。ある意味かわいそうな組み合わせですね。

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コメント

セーラー愛好者(変な意味ではありません)からすると、18kのノッペラピンも21kのノッペラピンも二度と入手する事がかなわなくなる、というのはとても残念です(泣)

 すいどう さん

 歴代のY.Y.Pen 実はそっくりさんがあちこちに存在するのです。のっぺらぴんのペン先のようにわかりやすいところだけでなく、胴軸を外して中を見ないと見ないとわからないような特徴などいろいろありますが、けっこう「パクられて」いるのです。

 これこれこういう仕様で作ってもらえますか? とお願いして、わかりました、となる。その数ヶ月後に同じようなものがよそから出てくると、これはもう、「こんなもの作ったことあります」と提案したのじゃないか、と邪推したくもなりますね。

 まぁ、最低生産ロットが大きくなったとか、その他いろいろと制約が増えたなど、これはもうよそにお願いするしかないか、ということだったんでしょう。詳しいこと、苦労したことは、企画した本人しかわかりませんから、またお会いになる機会があれば聞いてみてください。

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