浸み入る
気持ちよく寝ていたら布団を掛けられてしまった「ちち(仮名)」さん。彼女としては寒いわけでも何でもなかったのですが、ワンコが寝ていてその傍らにお布団があった、ただそれだけのことでこんな悪戯をされてしまったのです。けれども、眠たい方が大幅に勝っているので、そのまま睡眠続行です。
朝のお散歩から帰ってくるのが午前7時前後で、小半時ほどの間、荒い呼吸をしておりますが、午前8時までには家人がみんな出かけてしまい、その頃には呼吸も収まってきて、睡眠モードに入ります。そうなると、咽が渇いて水を飲むときぐらいしか起き上がることはありません。
PILOTのカスタムカエデ。四半世紀ほど日常使いのペンとして使ってきたものです。倉敷帆布のペンケースに収めて持ち歩いていたところ、どんどん軸が白っぽくなってきて、最後にはシナ合板みたいな色になってしまいました。さすがにこれはいかんと遅ればせながら何度も何度もラナパーを塗り込んで、ようやくそれらしい色に戻すことができました。
見事なインク汚れです。インクで汚れた指でキャップをつまんだのでしょう。こすれば簡単に落ちそうな感じにも見えますが、もはやこれは軸の模様の一部になってしまっております。素材となるイタヤカエデ材に樹脂を含浸させて強化されているものですが、汚れを跳ね返すようなコーティングではないので、驚くほど簡単にインク汚れに染まってしまいます。
稲妻のような形にインクがしみこんでいます。まるでこの部分にヒビでも入っているように見えます。実際のところ、キャップは無事で使用に問題はありませんが、表面は軽くヒビが入ったような感じなのでしょう。その近くにもインク汚れがあります。あっちにもこっちにも、満身創痍という感じで汚れまくっています。
キャップの内側は当然汚れます。ねじの部分にもインクがべっとりとついているのがわかります。それが胴軸の方へも広がっていったのですね。これだけしっかりと黒インクで汚れているので、このペンはこの先もずっと黒インクを吸わせて使っていくべきでしょう。
ペン先は少しお辞儀していて、それのせいもあってか、気持ちの良い弾力感が手に伝わってきます。字幅は中字。ボディも軽く、ゆったりとした感じで文字を書くのに向いているペンです。もし再び、このペンを新品で買うことがあったなら、そのときこそは使用前にしっかりといろいろなものを塗り込んで汚れ防止に努めることでしょう。何事も経験することが大切なのです。
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