信三郎
おイタをしているところを見つかった「ちち(仮名)」さん。彼女の前脚がのっているのは自分の寝床ですが、その下にあるのは長女の着ていたカーディガン。しっかり取り込んできて自分のブランケットと一緒にして寝床づくりをしていたところ、「これっ!」と声をかけられて、こんな時、どんな顔をしたらいいのかわからない,となっています。ま、笑えばいいと思います。許してくれるかもしれませんから。
京都駅前から市営バスの206系統に乗って知恩院前バス停で降り、バスの進行方向に歩いて行くとすぐにこの光景が見られます。清水寺の下、そして八坂神社の前を通る東山通りに面して、一澤信三郎帆布のお店があります。
ほとんどの人は、ここで鞄や袋物を買うのでしょう。今から何年か前、厳ついヘンタイのオッサンたちがこのお店を訪れて、エプロンを買いました。オッサンたちはそれぞれに自分の好みの色をチョイスして、「これ、ワシの色やもんね!」と小学生みたいなことを言いながら、各自満足して帰って行った、というのがY.Y.エプロンの由緒であります。本日は、エプロンを持っていないメンバーのためにお使いに来ました。
その当時は、一澤家の長男&四男と三男が揉めていたのですが、結局、今は三男がお父さんの家業を継いだ、という形になっています。ドロドロの争いで、一時は三男側の敗訴が確定していたのですけれど、その奥様にも相続の権利があり、提訴することができた、というところから話はまた動くわけです。「毛筆かボールペンか」と「印鑑の文字」が重要な役割を果たしていました。Y.Y.エプロンは、揉めていた当時の信三郎帆布製で、今も同じです。パチもんをつかまないあたりは、さすが私たちです(自画自賛)。
信三郎帆布の本社というのか事務所というのか、東山工房と呼ばれていた建物が奥に見えています。この道具屋さん、中に入ってみたいと思いつついまだ果たせておりません。写真に写っているおっちゃんはこのお店の人、おそらくオーナーでしょう。2階に積み上げられているものもたいがいですが、そばによってショーウィンドウを見ると、これはもう、中に入ったらどんだけカオスなんやろう、と期待が高まります。誰か一緒に行ってくれる人がいれば、入ってみるのですが・・・。異界への入り口みたいで恐ろしくては入れずにいるのです。
11月20日(土)、21日(日)の神戸ペンショウでは、信三郎帆布のエプロンをした人を探してみてください。わからないことや困っていることなど、できるだけサポートします。ちなみに赤いエプロン漬けているのが私です。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント