墓参・帰り
眠ってはいるけれども勝利宣言中の「ちち(仮名)」さん。ついに、長女が被っている毛布の一部を占領することに成功したのです。体調不良で寝転んでいる長女にすれば、足もとに巨柴が乗っかっていて、楽に足を伸ばして寝ようにも動けない、という難儀な状況。けれどワンコにしてみれば肌触りの良いブランケットに乗っかって、なおかつすぐそばに家族のぬくもりを感じつつ眠れるという、最高のシチュエーションなのです。
お彼岸の入りに高野山へ墓参に行って、その往路と復路、それぞれをネタにして記事を書こうと思っていたのですが、飛び込みのネタが入ってきたり萬年筆の日になってしまったりと、色々あってほったらかしになっておりました。
写真の左端に少しだけ赤いものが見えていますが、これが極楽橋。右の方、ホームには特急こうや号がとまっています。さすがにお彼岸だけあって、この日はけっこう人が多く、かつ、次の列車まで時間が空いているというので、このとき、窓口にはこうや号の座席指定券を求める人で長蛇の列ができておりました。私は並ぶのが大嫌いなので、事前にネットでチケットを確保しておりましたから、こうやって呑気に写真など撮っていられたのです。
極楽橋駅は3面4線に加え、引き上げ線が2線ある、かなりしっかりした駅です。往時はすべてのホームに列車がいて、なおかつ引き上げ線にも待機している車両がいる、なんてこともありましたが、このところどんどん列車が減っております。特に難波と極楽橋の間を直通する列車は座席指定の特急を除くとほんのわずか。鉄道好きなものとしては寂しい限りです。写真でも線路がわずかに下っていっているのがわかりますが、鉄の車輪とレールで走るわけですので、このわずかな傾斜でもけっこう厄介なものです。山間のひなびた路線ではありますが、曲線部などはひっきりなしに列車が行き交う幹線と同等の重たいレールを奢ることで、できる限り列車の速度を上げられるように努力されているのです。
で、極楽橋から特急で1時間あまり。天下茶屋駅で各停に乗り換えてやってきたのがここ、今宮戎駅です。このあたりは複々線ですが、この今宮戎駅と萩ノ茶屋駅は、東側の複線にのみホームがあります。線路としては南海本線なのですが、東側は高野線の列車が,西側は南海本線の列車が走るようになっています。結果、高野線の普通列車のみがすべての駅に止まることになりますので、「各停(各駅停車)」という種別になっています。南海本線を走る列車は今宮戎や萩ノ茶屋に止まれないので、各停ではなく、普通と呼ばれております。
今宮戎駅を降りて北東の方角へぶらぶら。目指すのは日本橋の電気街。本当に人がいません。この日も、何か面白いものはないかと電気街をさすらいましたが、収穫はありませんでした。秋葉原と違い、ここ日本橋は電気系の面白さがかなり薄くなりました。ありきたりなショップとヲタクさん御用達のお店、そしてメイド服やセーラー服を着たお姉さんの呼び込み、そればっかりになってしまいました。
本日は一応、お彼岸に関連のある記事ですので、無理矢理こじつけて印度製の萬年筆。GAMAというブランドです。気持ちよいほどまっすぐな筒、ネジ式嵌合のキャップにはしっかりと空気穴も開いています。
で、この萬年筆、ある方が某社の駐在員として印度に赴任されていたときに、現地のおっちゃんに作ってもらったものだそうです。インドのおっちゃん萬年筆として、ある時期、まとまってお土産に持ち込まれたものです。
以前にご紹介したちっちゃなインドの萬年筆。お仲間です。小さい方が軸の色艶訳リップなど凝っていて、大きくて萬年筆としてしっかりしていそうな方にはクリップすらない、というのも面白いところです。
がま。しっかりとペン先に刻印があります。残念ながら、アイドロッパー式であるため、これにはインクを入れたことがありません。個人的に萬年筆というもの、インク止め式でも今ひとつ、アイドロッパー式なんてとてもとても、という感じで、横着な私には吸入式やカートリッヂ式でないと使う気も起きないというのに、面白がって入手したものです。私自身は死んだら葬式も位牌も、ましてやお墓も不要という人間ですが、そうなる前にこういったわけのわからん萬年筆を少しずつ処分していく必要を感じ始めております。
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