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2021年9月22日 (水)

カエデ

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 クッションからこぼれる寸前、の「ちち(仮名)」さん。この状態がしばらく続いた後、う~んと伸びをして、頭があちらへこちらへとゴロンと動いて、クッションの外へと「落ち」るのです。で、そういう時には、周りで家族がしゃべったり動き回ったりしても知らん顔。鼻先数センチほどのところを家族の足が「通過」しても、ピクリと動くこともありません。お婆さんの貫禄、とでもいうべきでしょうか。

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 毎日こうやってBlogで駄文を垂れ流すことは、主婦(主夫)が晩ご飯の献立を考えるのにも匹敵する難行なのです。日が暮れて退勤し、家についてまずはゴロンと寝転がってしばしの休憩。でも頭の中は「さぁ、今日のネタ、何にしようかなぁ」ということでいっぱいなのです。写真に撮るべき萬年筆は普通のおうちよりは多めにありますけれど、ではそれをどうやって記事にするのか、っていうところですね。写真は昨日、人様のつぶやきにインスパイアされてネタにした萬年筆が収まっているケースです。

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 で、このケースに入っている萬年筆をひとしきりチェックして、さぁ今日は寝ましょう、とケースを閉じようとしたその刹那、ネタが降ってきたのです。教員の世界では、試験問題を作らねばならないときに「あぁ、神様、早く降りてきてください。」などと祈るのですが、やはり神仏は敬うものにして願うものにあらずで、お願いしても降りてきていただけるわけではありません。あるとき、突然に降ってくる、それがネタというものです。このときも、あっ、ジッパーのランナーが外れてる! と気づいて、これはやっぱりネタにしなければ、となりました。これでこのケースも処分しなければならないのですが、使えるものは何でもネタにする根性も大切です。

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 昨日は、PILOTの旧カスタム系の萬年筆に関するお話でした。その中には、イタヤカエデを素材とするペンも存在しますが、写真の2本は、どこがどう違うのか、みんなにわかるように説明できる人はいるでしょうか。いれば、ヘンタイです。

 100円ぐらいのボールペンでも字が書けるのに、数万円もするペンを、それも腕の本数の何倍も買いそろえるなんて普通ではありません。ヘンタイに決まってます。ただ、ヘンタイは世間様に迷惑をかけない、良識を持って行動しなければなりません。それがヘンタイの矜持です。そういう良識あるヘンタイ倶楽部のメンバーがお送りする神戸ペンショウ開催まで、あと2ヶ月です。ご準備はよろしいでしょうか。

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 小学生にでもわかる違いとしては、この2本、まず長さが違いますね。クリップの形も、その取り付け部の先、天冠も違います。PILOT社のマークが点いている方が旧タイプのカスタムカエデです。奥の方は、グランディというシリーズです。まぁ、大人の男というか、渋いオッサンを対象として売られていたシリーズでしょうか。

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 ペン先の形も違いますね。この写真では、先の写真と手前、奥を入れ替えています。手前がグランディ、奥がカスタムです。WAGNERなどでミニペントレを開いてらっしゃるN御大を見つけたら、まずは正面に座らせてもらって、じっくりコレクションを見せてもらいましょう。謙虚な気持ちでいろいろとお話を伺って、どんどん深い世界に沈んでいくのもまた楽しいものです。

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