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2021年9月29日 (水)

棚吊り

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 何かに期待している「ちち(仮名)」さん。すぐそばでiPhoneを構えている飼い主のことなどどうでも良いのです。視線の先には別の家族。当然、その誰かさんは何かを食べている、あるいは食べようとしているという状況にあります。

 彼女が我が家に来たとき、すでに「くま(仮名)」さんという先住犬がおりました。これがもう、毛皮を被った消化管そのものというワンコで、ドッグトレーナーさんからも「この子はおやつでコントロールしたら名犬になりますよ」と太鼓判を押して貰ったほどでした。しかし飼い主はじめ家族みんなが昼間は留守にしているという環境下で育ったこともあって、結果的にはおやつの気配には世界一敏感なワンコとしてその一生を終えたのです。最後の瞬間も、大好きなチュールを食べ終えて2、3歩動いたところで動かなくなる、という大往生でした。

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 視線の先の家族が手にしていたのがこれ。飼い主が帰り道に立ち寄ったお店で見つけて、面白がって買ってきたものです。これの何がどう面白いのか、これだけではわかりにくいので、写真をもう一枚。

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 ラップを剥いてお皿にも載せただけやん・・・しかも酒盛りするつもりやし・・・。だいたいハンバーガーで酒盛りってどないやねん・・・などとツッコまれて、案外喜んでいたりする投稿者ですが、この徳利、ちょっとプロポーションがおかしいような気がしませんか。

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 お猪口に載せてみたのはセイラーのインクカートリッヂです。お猪口ですから、こんなもんですね。それよりもこのカートリッヂ、インクがなくなりかけてますが、そのなくなりかけ具合が面白かったので写真に撮ってみました。残っているインクがカートリッヂの内壁にへばりついたようになっています。その後しばらく放置しておいたら、へばりついていたインクが内壁から離れて、ごくごく普通の空っぽになったカートリッヂになっていました。古いカートリッヂでしたので、水分が蒸発していて棚吊り状態になっていたのでしょう。

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 そういえば、以前この萬年筆を記事に登場させたのは夏の盛りでした。休日にお出かけするときに胸ポケットに挿す、という使い方ですので、使用頻度が低すぎてほとんど使わないままインクだけが蒸発していった、という感じでしょうか。萬年筆を使う上で一番やってはいけないことをしてしまっていたということになります。

 11月20日(土)、21日(日)の神戸ペンショウでは、Y. Y. Pen倶楽部の制服であるエプロンのポケットにこの萬年筆を挿してうろうろする予定です。赤いエプロンに紺色の万年筆挿してるオッサンがいたら、それが私です。ぜひ、嫌わずに声をかけてくださいませ。

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