おちついて
明るい表情の「ちち(仮名)」さん。もし写真に音声がのるならば、これはとてもやかましい一枚です。飼い主の躾が悪いので、トーストを食べる長男に寄こせ寄こせと強訴しているところなのです。面白いもので、長女や次男、妻に対してはほとんどこういう要求をしません。彼女に狙われるのは、押しに弱いお父さんと長男だけなのです。
別に毎日、萬年筆ネタで行くつもりはないのですけれど、そこら辺に転がっていた一本。いつ、どういう経緯で手に入れたものか記憶が定かではありません。今ではこういうものをほとんど見かけません。しかし、私がまだ若かった頃には、こういう「プラス1」な商品と言えば時計つき、だったのです。そういえば、ゲームウォッチなんていう、時計なんだかゲーム機なんだか今ひとつはっきりしないものが幅をきかせていた時期がありました。
まだ生きているのです。萬年筆の場合、カートリッヂなどインクを入れたまま放置して、やがてペン芯のあたりでインクが固まってしまい、いざ使おうと思って新しいカートリッヂを入れてもインクが出ない、なんてことはよくあります。同僚がそういうものを持って来るので、ぬるま湯にペン先をつけてゆらゆらやるとインクがでるようになって、「つきみそうさんに直してもらった!」なんて言われることが多々ありますけれど、ただのお掃除似すぎません。逆に言うと、そういうことすら知らない人が結構多い、ということなのかも知れません。
これはどういうものか、どうやって使うのか。いずれ機会があれば詳しい人に聞いてみたいと思いますが、ボタンのようなものがあって音符が描かれている、おそらくここを突くと何か起こるのでしょう。それと、クリップに突起があるのも気になります。で、押し込んでみると、時計の表示がいろいろと変化するのでした。腕時計における竜頭のような機能を持っているようですが、こんな場所ですと知らない間に押されてしまっている、ということが心配です。当時、実用していた人たちはどう感じていたのでしょうか。
ペン先はステンレスかと思います。ボールペンでも何でも、スリムなのが大流行した時期がありましたから、これもしっかりとスリムな軸で世に出ています。けれど、萬年筆の扱いに慣れていない人には、何の説明もなしにこのペンをつ買ってもらうわけにはいかないかと思います。
カートリッヂの端っこに食い込んで「穴を開ける」役割を担当するのが、写真右端の部分。「槍」などと言われます。通常、この部分は周囲を筒状に囲まれていますから、ユーザーは筒の中にパートリッヂを押し込めばすむわけですが、こういう形状ですと、カートリッヂを押し込む際のガイドになる部分がほとんどないわけです。落ち着いて、まっすぐ、しっかりと(by アーチャー船長の父)押し込む必要があります。どこかでこういう萬年筆を手に入れる機会があったら、思い出してください。
コメント
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犬もよく人を見ているというか、生きてゆくための野生が残っているのでしょう。犬を大嫌いな人が近づいた際には、敵意をむき出しにしますし、大好きな人にはすぐに甘えてきますよね。
投稿: くーべ | 2021年8月 5日 (木) 19時36分
くーべ さん
我が家においてはこの現象、父と兄は舐められてる、ってことになっております。妻や長女は愛情を持って厳しく接しているため、肥満につながる「おやつ」は与えないのです。次男は正直なところ、お散歩に行こうと誘っても「ヤダ」と言われてしまうという、ちょっと困った存在。家族のそれぞれのポジション、権力など、よくよく見抜いております。
投稿: つきみそう | 2021年8月 5日 (木) 21時52分