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2021年8月 5日 (木)

チラり

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 シャイニング・・・な「ちち(仮名)」さん。長女が撮影した1枚です。電気が消された薄暗い台所のその奥、風呂の脱衣場からじっとこちらを見ています。一応、家の中は彼女の縄張りらしく、定期的にこうして巡回しているのです。ただ、彼女はお風呂が大嫌いなので、脱衣場に人がいるときには絶対に寄って来ません。そんなことしたら抱きかかえられて洗われてしまう・・・と知っているのです。

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 本日は彼女同様、チラりとした萬年筆を。ご存じ、LAMY2000です。バウハウスのゲルト・ハルト・ミューラーが西暦2000年になっても通用するものとしてデザインした、なんて話はあまりにも有名ですね。私より5つ年下なので、世に出て55年ほど経っていますが、機能も見た目も何ら見劣りするところはありません。

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 チラりと出ている14金のペン先。分解してみるとわかりますが、そこそこ大きいペン先です。吸入式ですので当然、インク窓もありますけれど、パッと見ではすぐにそれとわかりません。写真の黒い軸部分、ちょうど真ん中に見える白っぽいところがそれです。この萬年筆の美点はとにかく当たり外れなく、誰にとっても普通にいい萬年筆であるところでしょう。重すぎず軽すぎず、長すぎず短すぎない。各部の造りも確実ですし、耐久性にも問題はありません。逆に、そういうところが欠点でもあると思っています。面白みに欠けるのです。

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 これまた右の黒い軸の部分、真ん中のあたりに、銀色の小さな突起のようなものが見えます。こんな突起で、きちんとキャップがハマっているのです。こいつを分解してきれいに洗うときに、一番なくしやすいのもこの部分。LAMY2000を洗うのは、洗面器の中などでやりましょう。

 最近のモデルは、ペン先の裏側も銀色になっているようです。ここからインク漏れすることがあるからと一体化したようですね。より一層良くできた萬年筆になったということですが、それは同時により一層面白くない萬年筆になったということでもあります。

 ずばり、お手頃価格で買えて見た目も良く、何でも付いてて、故障はしないし燃費もいい。これは私の大嫌いなあるものとそっくりです。まるでトヨタのクルマですね。クルマの購入でアドヴァイスを求められたら、トヨタしか薦めません。萬年筆を使ってみたいという人にはやはりLAMY2000を薦めます。その素晴らしさはわかっているのですが、面白いかどうかと言われると、いいえと答えてしまうのです。

 こんな私のような人は、やっぱりヘンタイです。LAMY2000を買ってすごく気に入り、永年にわたって使い続ける、そういう人こそまともなのです。皆さん、萬年筆とはまともなお付き合いをしましょうね。

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