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2021年8月 8日 (日)

伝える

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 今は亡き「くま(仮名)」さんと背中合わせに眠る「ちち(仮名)」さん。今から4年ほど前の冬に撮った一枚です。二頭はとにかく仲が悪く、しょっちゅう喧嘩をしておりましたが、先住犬である「くま(仮名)」さんがケージに逃げ込むことで最終的には収まる、というのが日常でした。しかし「くま(仮名)」さんはなかなかにしたたかで、「ちち(仮名)」さんが少し食べ残した餌を隙を見て食い逃げするという「特技」の持ち主でもありました。もうすぐまた、お盆です。

 本日も暑かった京都。京都文化博物館で開催された京都手書道具市は、本日もたくさんの来場者で賑わいました。お買い物を済ませて、あるいはお買い物の前に私たちY.Y.Pen倶楽部の「萬年筆初心者講座」に参加いただいた皆さん、ありがとうございました。ちゃっかり拙Blogの宣伝もしましたので、今日は「クマ(仮名)」さんの写真を載せてみました。このワンコが、拙Blogの名前の由来となっております。

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 もとは日本銀行京都支店であった建物で、写真右の方、巨大なエアコンが設置されてはいますが、まったく効いている感じがしません。歴史ある建物ですから、大幅に弄ることはできないのでしょう。会場となったメインホールから、「秘密の」階段を上ると、ワークショップ会場。スタンプラリーのついでに、じゃ、いっぺん聞いてみるか、とご参加いただいた方、ありがとうございます。私たちも勉強になりました。

 昨今はきれいな、あるいは特徴の強いインクを使いたい、どうせなら美しいガラスペンで、という人が増えているようで、こうしたイヴェントが開かれると、限定インク、ガラスペン、そして木軸のメカニカルペンシルといったあたりが「三強」で、これを手に入れるべく早くから会場前に並んで待たれる方も多くなってきました。皆さん、今回はお目当てのものが手に入りましたでしょうか。

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 会場内ではスタンプラリーも開催されておりました。ワークショップ会場がある2階には、人気のガラスペンのスタンプが置かれていて、何気に難しかったのがメカニカルペンシル。京都手書道具市のロゴには、らせん状の模様が描かれていますが、ワークショップにお越しくださった方には、「萬年筆の試筆をするときは、ぐにょぐにょぐにょ、って書くだけじゃダメですよ。」とお伝えしておりました。

 試筆用紙を持ち帰る前提で、自分の名前や住所など、おそらくは一番多く書いているであろう文字を書いてみるのです。そういう文字は誰もが書き慣れている文字ですから、「萬年筆で字を書いた感じ」がつかみやすいはずなのです。

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 トルコのガレンレザー製ペンケースが驚きのお値打ち価格(会場限定)で売られておりましたので、すかさず手に入れました。一応、出展者側の人間になりますから、一通り皆さんが買い物を終えられたあとで、残っていた中からえらばせていただきました。で、なんで団扇が一緒に写ってるの? と言いますと、あまりに暑かったのでエアコンと扇風機だけでは足りず、団扇でバタバタやっていたという次第です。せっかくなので、京都文化博物館内にある紙もののお店で手に入れました。

 私たちはこれまで、萬年筆に関していろんなことを教えてもらって、今、こうして人に「こういうことなんですよぉ」なんてお伝えできるようになっています。なので、これからも機会があれば、萬年筆に興味はあるけれどよくわからないことも結構ある、っていう人たちにどんどんお伝えしていきたいと思っています。もらったものは、後から来た人に残し、伝えていく。結構大切なことだと思います。

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コメント

つきみそう先生

吉高(よしたか)と申します。
今日の午前中に萬年筆初心者講座を受けさせていただいた者です。
(ブログの名前の由来は愛犬からだったのですね!素敵な名前です。)
萬年筆に興味はあるもののわからないことも多かったのでじっくりと色々と教えて下さり大変為になりました。
知識が0から1になって萬年筆への向き合い方が少し変わりそうです。
暑い中、講座をしていただきありがとうございました。

追記
あの後、お話し中に出たインクを見に行ってスタッフさんにお伝えしましたら喜んでいらっしゃいました。
漢字の書ける字幅にしか興味なかったのですがBBなどにも少し興味が湧きそうです。

吉高

 吉高 さん

 暑い中、お運びいただきありがとうございました。中でもあの2階の部屋は1階のメイン会場よりもっと暑くて、そんな中、つまらぬお話を聞いていただきありがとうございました。

 私自身、最初は実用一辺倒で、書類に漢字を書く、ということにしか気持ちが向いていなくて、その時期に手に入れたものはたいてい細字とか中字とかの萬年筆です。

 で、いろんな人にいろんな萬年筆を触らせてもらったりしているうちに・・・・・ですね。

 悪い道に行き込んでしまったようで申し訳ない(笑)ですが、ほどほどにお楽しみいただくためのお手伝いができたのであれば幸いです。

 各種イヴェントのご案内もさせていただきましたけれど、自分は初心者だから、と引け目など感じることなく、あんたらよく知ってるんだからおしえてね、くらいのきもちで気軽に参加していただいたらと思っています。

 また、どこかでお会いできましたら、萬年筆談義をいたしましょう。

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