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2021年8月15日 (日)

見つけた!

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 姿が見えないなぁ、と思ったら、長男がいつも過ごしている部屋に立ち入っていた「ちち(仮名)」さん。長男が脱ぎ捨てたパジャマを枕にして寝ておりました。お休みで人が家にいるのに、誰もかまってくれない。そんな寂しさからでしょうか、長男が部屋を空けた隙に侵入して、大好きな匂いのするパジャマに寄り添っていたのです。

 飼い主は8月6日が妻の手術日でしたのでお休みをもらい、土曜日曜振替休日と来て、そこから4日間の平日は、放っておくとまったく休みを取らない先生方への対策として「学校閉鎖日」としておりましたので、率先垂範で完全休業。さらにこの土曜日曜で10連休。けれども、お盆のお祀りとかいつ終わるとも知れない部屋の片付けなどで、家にいるだけで全くかまってもらってない、と言いたいところなのでしょう。

 手術を受けた妻は元気そのものなのですが、結構長い間、脳腫瘍に圧迫されていたのでリハビリと経過観察が必要、ということで入院継続中ですから、匂いのするものはあるのにお母さんがいない、というところが、彼女の寂しさの最たるものでしょう。

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 この大きな紙袋は何? とか、正体不明! の段ボール箱とか、そういうものと日々格闘しているわけですが、本日、段ボール箱の中から出てきたのは100年ほど前に作られたパーカーのデュオフォールド。何も知らない私が、ただ安いというだけで飛びついたものの師匠に修理していただいたものです。この記事などは、私の個体を修理していただいたときのことなのかな、と思うほどよくあてはまっています。

 ジェイドグリーンの軸は今も美しい緑色を保っています。当時のゴムサックが収まったままですと、胴軸の方だけがもっと黒くなっていたはずです。実際、キャップだけ美しい緑色で軸は結構黒っぽい、というヴィンテージものをよく見かけます。

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 バキューマティックに移行する前のプッシュボタンフィラー。お尻のキャップを外すと現れるボタンを押すことにより、内部のサックに沿うように設置された金属製の部品(Iバー)がサックを圧迫して吸入を行うものです。

 基本的に、ヴィンテージものの萬年筆にはあまり興味をひかれないのですが、これなどはあまりの軸色の美しさについ、ということでしょうか。当時、何を思って手に入れたのか、さっぱり記憶がないのです。

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 吸入用のボタンは真鍮製でしょうか。きちんとしている人はこういうところもちゃんと磨いているはずですが、私にそれを期待するのは無理というものです。私が子どもだった時代には、今日、ADH(D)やASDなど、自閉的傾向のある子どもについての認識があまりなく、ただ変な子、落ち着きのない子、で済まされていたように思います。小学校時代に懇談会があったのかどうかも不明ですが、とにかく学期末になると母親が怖い顔をしていたことはよく覚えています。そういう人間なので、今も整理整頓したり物事を順序立てて考えたりすることは苦手で、さらには衝動性も強いのです。「欲しい!」となったら即、というのはその最たるもので、このペンもそんな感じで手に入れたのでしょう。

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 せっかく見つけたので、こんどこそしっかりと整理・保管して、インクも吸わせてあげたいところです。今、こうしてBlogの記事を書いている部屋の中は、いろんなものが散乱している状態。まずはこれを整理して、捨てるものは捨てて、収納するものは行方不明にならないようにきちんとなおす。それを済まさないと、今夜は眠ることすらできそうにありません。明日からは仕事ですし、「ちち(仮名)」さんの寂しい思いはさらにつのるでしょうから、そちらもケアしてあげないといけませんね。

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