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2021年7月30日 (金)

≠たこやき

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 自分の場所で熟睡しているおばあちゃん、「ちち(仮名)」さんです。朝のお散歩から帰って来た彼女は、同じ場所で寝ていると飽きるのか、はたまた床ずれ防止のためなのか、時折ムクッと起き上がって部屋の中を徘徊し、ここがよさそう、と思うところに腰を落ち着けて再び眠る、ということを繰り返しているようです。昨今は悪戯もしないので、家族が全員留守のときでもケージの外でこうして寝ています。

 数日前、妻が突然入院を余儀なくされたので、家族の者がそれぞれに妻の抱えていた家事を分担するようになりました。そうした家の中の雰囲気が変わったこと、そして何より、日中はほとんど一緒に過ごしていた妻がの姿が見えないことで、「ちち(仮名)」さんも少し寂しげです。

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 届いた荷物を開けてみると、緩衝材がヒノキの削り屑。材木屋さんが本気で作ったマスク、というものを買ってみたのです。緩衝材にも木材を使うぐらいですから、マスク本体も当然木製。林業がまだまだ残っている奈良県ならではの製品ではないでしょうか。

 しかし、私自身は猛烈な暑がりなので、この厚さの中、木でこしらえたマスクをつける気にはなれません。不織布や普通の布でできたものと比べてしっかりとした形状を保っている分、呼吸はしやすいのでしょうが、やはりこれは寒くなってから使おうと思います。

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 ワンパック2枚ないし3枚入り。右下のものが通常の吉野桧をつかったマスク。それを柿渋でコーティングしたのが左下のものです。では上の黒いのは、、、奈良の製品ということで考えてもらうとすぐに答えが出るかと思います。

 パッケージに貼り付けられたシールには、「渋墨の黒、黄金に輝く桧の木目」という説明とともに、幸運を呼ぶ黒金(くろがね)桧マスクという商品名が書かれています。ここで、セイラー万年筆謹製の110周年、黒いステンレス製の萬年筆が出てくると思ったら甘いです。

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 このマスクを手に取ってしげしげ見ていますと、あるものが思い出されます。最近、見かけることが少なくなってきましたが、昔はたこ焼きというものは普通、木製の舟に盛られていて、ソースを塗ったり青海苔かけたりしてから白くて薄い紙をはらりと乗せ、その上を緑色の薄い紙で包んでからビニール袋に入れてくれたものです。似てると思いませんか。

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