しまっていこう
お散歩から帰ってきてヘバっている「ちち(仮名)」さん。自宅の周辺、1ブロックほどをゆっくりと歩いてくる、わずか10分ほどのお散歩ですが、おばあちゃんには厳しいようです。この場所にはエアコンの風が直撃してくるので、椅子の脚にもたれられることもあって、しばらくこうして死んだようにじっとしていたようです。
飼い主だって、最近は階段の上り下りで胸がときめいて、もう、アカン、となりがちですから人のことは言えません。父と母の亡くなった年齢を足して二で割れば、残っている寿命はあと3年ほど。終活を急がなければなりません。
本日もまた二本立て。奥はプラチナ、手前はペリカンです。欲しがる人は欲しがるペンでしょうけれど、現物を見たら手を引っ込めてしまうかも知れません。2本とも、「しまっていこう!」なペンなので。
プラチナの方は、これ、モックアップ? と思うほどキャップが固いのです。やっとの思いで引っこ抜くと、今度は挿しても挿してもはまらない、固定しないのです。渾身の力を込めて押し込んで、ようやく固定。でも、次に開けるときはまた力ずくです。
反対にペリカンの方は、胴軸もしくはキャップを持って持ち上げるとそうでない方がポトリと落ちます。キャップが全く固定されません。これは確か、刈谷の巨匠のところからお嫁にいただいてきたものだったかと思います。我が家に来た頃は何となくキャップがとまっていたのですけれど、いまはもう、いかなる方法でも固定しません。ネジが馬鹿になっているようですが、判然としません。
これもきっと、萬年筆に詳しい人なら何とか出来るのでしょうけれど、私のような素人は下手にいじらないのが最善と心得て、そのままにしてあります。ペン先も吸入機構も大丈夫なので、惜しいところです。
こちらの方は、落とし込み嵌合、いわゆる「パッチン」なので、インナーキャップか何か、そういうものの位置が悪いのでしょう。適切な位置に戻すことが出来れば復活するのかも知れませんし、ずっとこのままなのかも知れません。
萬年筆を蒐集していると、「アンタ、手は2本やろ?!」などとよく言われるのですが、目の前に3本の萬年筆があって、そのそれぞれが違う書き味で、なおかつどれと言って嫌いなものがない。そうなると、3本とも手元に置きたくなってしまいます。そして、猫が長じて化け猫になるように、ガラクタみたいなペンを一杯抱え込んで年数が過ぎると、「半」になってしまうとも言われます。恐ろしい話ですね。
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