嬉ぐ・・・
珍しくカメラに正対している「ちち(仮名)」さん。それでも視線はしっかり下げているところに彼女らしさが感じられます。実はこのときの彼女は少し「拗ねて」いたのです。飼い主がコンロの火を点けるのを見て、お、これはしゃぶしゃぶだっ、とキッチンにはせ参じて、何かお手伝いすることはありませんか、と足下でうろちょろ。
でも、このときの飼い主は、肉を茹でるのでも、焼くのでもなく、あろうことか糖質たっぷりの厚揚げを魚焼き網に載せてあぶろうとしていたのでした。スーパーに買い物に行ったら、賞味期限到来間近という厚揚げが処分価格で売られていたのを不憫に思ったので、こいつをあぶってショウガ醤油で一杯、などと不埒なことを考えてしまったわけです。しかし飼い主の技量ではパリッと焼くことが出来ませんでしたので、次回は網ではなく魚焼きグリルで試してみようと思います。
築100年以上という古いビル。ここにお店を構えているのが、「ウラグノ」さん。東山一帯に三店舗を展開されている「裏具」さんです。本店というのか、最初に開店された「裏具」さんなんてのは、まずお店を見つけることからして至難の業。路地の入り口に小さな「裏具」という看板というか、小さな表示が置かれているだけなのです。
一番わかりやすいのは、裏具のカジュアル版という位置づけの「裏具ハッチ」で、八坂通りを法観寺の八坂の塔目指して登っていくだけで見つけることができます。三店舗それぞれに少しずつ品揃えが違いますので、秋の京都東山をぶらぶら散策するついでに巡るのも楽しいと思います。で、どうせ京都に来るのなら、少しだけ足を伸ばして神戸ペンショウものぞいてみるべきです。後悔させません。
今回は「ウラグノ」さんで、「裏具ハッチ」ブランドというのか、そういうロゴの入った商品を購入。名刺ぐらいの大きさのカードで、罫線や桝目の違う6種類のカードが箱に入ったものです。こういうカードに綺麗なインクの萬年筆で「美しい」文字を書いて、メッセージとして人に渡す、なんていうのが理想ですが、
理想(りそう)とは、考えられるうちで最高の状態のこと。プラトンによる哲学思想「イデア」を明治時代に直訳した用語。また、ある条件を定義し、それにあてはまったものを指して「理想」と呼ぶ場合もある。現実の対義語 (理想⇔現実) であるが、その現実を作る上で、目標となるものである。(Wikipediaより)
いいですねぇ。こういう綺麗な紙とかカードなんかを前にすると、筆が動かなくなるのです。だからこれも、捨てるつもりで何か書いて使わないと死蔵品になってしまいます。6種類、各10枚で60枚。しっかり使い切りたいところです。
ところで、「裏具」というお店の名前は、「嬉ぐ(うらぐ)」から来ているのだそうですが、そういう言葉があるんですねぇ。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント