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2019年11月 4日 (月)

混みまくり

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 小さなクッションにしがみつくようにして眠る「ちち(仮名)」さん。やはり寂しいのか、こうして眠りながらも怠ることなく周囲を観察していて、毛布を被っていた家族がその場を離れると、まるで椅子取りゲームか何かのようにさささっと走り寄って毛布の上で寝てしまいます。

 季候の良い季節に三連休、これはしっかり遊ぶぞ、と構えて迎えた土曜日は、結局いろんな用事で潰れてしまいましたので、残りの2日間をどう過ごすか、ということで満足度を上げるしかありません。そうなると、やはりこれでしょうか。

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 年を追うごとに値段が上がり、条件も厳しくなってきていますが、それでも魅力的な企画乗車券。特にこの秋バーションは、近江鉄道全線乗り放題、というのが特徴です。北陸線の敦賀から米原の間、その先東海道線、山陽線を通って上郡、あるいは播州赤穂まで。南の方は、桜井経由もしくは阪和線経由で和歌山まで、東は関西線の柘植、そしてそこから草津線。いわゆるアーバンネットワーク、頻繁に電車列車が走っている区間を中心に、一部非電化区間も加えて、遊ぶのに便利なチケットに仕立てられています。少し前から、使用する前日までに購入しておくことが必要になったのは残念なところですが、ま、普通、遊びに出かけるのも計画を立てていく人が大半でしょうから、これでいいのでしょう。

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 大阪水上バスに乗れたり、各種施設で割引されたりという特典のほかに、近鉄の大阪阿部野橋または京都から飛鳥エリアまで、南海髙野線で高野山まで、そして京阪のほぼ全線に乗れる、そのいずれかのチケットとの引換券も付いています。そこで今回、JRに乗るのは後回しにして京阪のチケットをもらい、比叡山を訪ねてみました。

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 比叡山頂のバス停。出町柳まで京阪、そこから叡山電鉄本線で八瀬比叡山口、さらにケーブルカーとロープウェイを乗り継いで、駅からしばらく歩くとこのバス停に出ます。やってきたバスは、この停留所を12時30分に出発する便でしたが、実際には13時16分に発車。ダイヤが猛烈に乱れておりました。ここから比叡山内のドライブウェイまではほぼバス専用の道路。それを2~3分すいすいと降りていって、ドライブウェイに合流したところからは駐車場状態で、5分に一度、2~3メートル動くかどうかといった状態でした。

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 結局、最初の停留所である「東塔」で降りて、第三駐車場の脇を通り抜けて伽藍へと向かいました。途中、甲高いホーンを鳴らしまくっている車がいたので何事かとみれば、誇らしげにロッテリアのマークを掲げた黒いSUV。第三駐車場から出るのに、対向車とすれ違うことができないので、イラだって対向車を威嚇しているのです。外から見る限りでは、ロッテリアマークの高級車の左側、ガードレールまでの間は、人が普通に歩けるほどの空間がありました。メルツェデスとロッテリア、それにエルフのドライヴァーには、世界中の道路はすべて自分のものだと信じている人が多いようです。

 伽藍内もけっこうな人、人、人でしたので拝観を断念し、下山することにしました。滋賀県側へ降りる坂本ケーブルは、日本最長の路線距離を誇ります。この日は乗客が多かったので、これは途中の駅を通過する臨時便。それでも、あっという間に車内は立錐の余地もないほどになりました。

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 職人さんって本当に凄いですね。坂本ケーブルの延暦寺駅、ホームが終わってすぐのところで、障害になりそうな木を伐っているのです。切り株などにロープをかけて、そこに自分の体を預けての作業。しかも、ケーブルカーが出発すると、私たち乗客に向かって手を振ってくださるというサーヴィス精神も持ち合わせてらっしゃいます。

 このあと、再び京阪電車とJRを乗り継いで木ノ本へ行こう、つるやパンを買おう、と思っていたのですが、何とも情けないことに電車内に忘れ物をしてしまうという失態のせいで時間を浪費してしまい、この日は単なる「乗り鉄」で全行程を終えました。しかし、鉄分を補給しますと、機嫌が良くなるのが飼い主の単純なところです。

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