秋は神戸で萬年筆・2日前
趣味の世界に生きるものにとっての殺し文句、「限定」。こうも易々と出されてしまっては困ります。しかも台湾の萬年筆でアイドロッパー。カートリッヂやコンヴァータを使うもの、はたまた本体内に吸入するものなら何本も持っているけれど、こういうのは持っていない、という人も少なくないことでしょう。私も気になります。こういう萬年筆にゆったりとインクを呑ませて、おもむろに何か書き始める。そういう生活に憧れますが、私には死ぬまでそんな日は来ないでしょう。何せ不器用なので、机がインクまみれになること必定です。でも、普通の人なら経験すべきでしょう。その昔、夏目漱石は思うようにインクの出ないペリカン(今のペリカンとは別物)にイラだって、墨汁を呑ませたのです(本人談)。文豪と同じことしたら壊してしまいますが、インク入れるなら楽しめます。
綺麗なパステルカラーの萬年筆は、呉で生まれて福島で売られています。今回はこれも会場で現物を見て買うことが出来るのです。新幹線や飛行機を使えば福島だってそう遠くはありませんが、当然ながら交通費がかかります。このチャンス、おとなしそうで実は商売上手なお兄さんを相手にいろいろと話しかけつつ、この1本を狙ってみましょう。何かおまけでもくれたら儲けものですし、そうでなくても会話を楽しむことが出来ればそれだけでお得です。神戸ペンショウは、買う人も売る人も、ただ見るだけの人も楽しめるイヴェントでありたいと願って開催しているのですから。
神戸ペンショウの常連出展者である NO DETAIL IS SMALL さん。建築設計事務所オリヂナルのノート、というところが面白いのです。手に取ってみてください。欲しくなってしまいます。デザインも、紙質も、欲しくなる条件満載です。私も欲しいのですけれど、ノートは文字や図を書くためのもの。哀しいかな、私は字が不自由なので、ノートを買っても使い途がないのです。
オエステ会、ってご存じでしょうか。西日本から文具の風を吹かせよう、と発足して10年。オエステって、スペイン語で「西」という意味なんですね。関西在住の者からしますとそうそうたるお店が並んでおります。神戸ペンショウ会場では、どうもこのオエステ会も何かやらかすようであります。ここは是非、会場に来ていただいて、何が出てくるのか、ご自身の目でお確かめください。私も自分の目で確かめて、そして行動しようと思っております。いや、これは行動しないと後悔するでしょう、きっと。
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