球
実につまらなさそうに寝ている「ちち(仮名)」さん。本日はお彼岸の中日なので、飼い主は強い風の中高野山へ。これがまた、珍しく早く目が覚めたのでさっさと家を出て電車に乗って・・・というところで、駅前のいつも利用している花屋さんが開店前。まぁいい、高野山にも花屋はあるわい、と電車に乗り込んで、これがまた順調に乗り継ぎできて、あっという間に高野山上。お目当ての花屋さんは、まさかの臨時休業でした。
私どもは、お墓に花だけではなく髙野槙もお供えしますので、高野山内ならいつでもどこでも売られている髙野槙を買ってお供え。こういうこともあります。
机の引き出しから、こんなものが出てきました。プラチナのコンヴァータです。「純正」の球が入っているものです。その昔、PILOTのCON-50というコンヴァータは棚吊りが起こることで有名でした。コンヴァータに吸入されているインクが、ペン先の方に行かず、お尻の方にとどまってしまうのです。写真のコンヴァータで、金属製の球のあるあたりにインクがなく、空気だけがある、という状態になってしまうので、当然インクが出てこず、スムーズに書くことが出来ないのです。
私などは何も考えないでの、ただ何となく、プラチナのカートリッヂから取り出した球をCON-50に放り込んで、その状態でインクを吸入して使っておりました。カタカタと音がするものの、棚吊りは一発で解消です。名古屋大会の会場で、拙Blogを読んで棚吊り改良できた人から突然「ありがとうございましたっ」とこえをかけられ、がっちり両手で握手されたのも懐かしい思い出です。
本日は萬年筆の日。1809年9月23日、イギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが万年筆の基礎となる金属製の軸内にインクを貯蔵できる筆記具を考案して特許を取得したから、だそうです。
でも、これまたよく知られているように、やっと保険の契約にこぎ着けて契約書にサインしてもらおうというときにインクがぼた漏れして書類をダメにしてしまい、新しい書類を用意している間に別の業者に契約をさらわれたので、改良に励んで今の萬年筆の基礎となるものを生み出した、というウォーターマンさんのお話もあります。やはり萬年筆、インクが出てナンボ、のものなんですね。
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