仕方ない
お帰りぃ、と迎えてくれる「ちち(仮名)」さん。こういうのはいいですね。日が暮れてしばらくした頃に家に帰って、夕飯までは少し時間があるので、ワンコと遊んで過ごす。そういう生活に憧れます。
学校の先生という仕事をしている限り、そういう日はめったにありません。私の職場の場合、8時25分から16時55分までが拘束時間となります。公務員なので1日の勤務時間は7時間45分。そこに45分間の休憩時間を加えてトータル8時間30分の拘束です。しかしながら給食指導という悪魔がいますから、先生に昼の休憩時間なんてものはないのです。文科省が先生を魅力ある職業にする、なんて言っているようですが、この悪魔がある限り、昼ご飯を落ち着いて食べることも出来ないクソみたいな仕事、と敬遠されるのは当然のことです。
先生1人につき1台のPCが与えられているかどうか。そういうのを調査すると、奈良県は達成率で全国最下位クラスだそうです。職員室の片隅に旧式なPCが数台、なんてのが普通なのです。だから、情報セキュリティなんて言葉は知らないふりをして、先生が個人的に保有しているPCを業務で使わざるを得ないのです。BYODなんて気取っている場合ではありません。で、今後5年以内に、全国一を目指す、のだそうです。奈良県の先生すべてに1台ずつ、校務用のPCが与えられている、という状況に持って行くのだそうです。
その中で検討されているのが、写真のようなシステム。朝、出勤したら自分の机上にあるPCにログオン。これが出勤時刻として記録されます。そして変えるときには忘れずにPCをシャットダウン、もしくはログオフ。この時刻が、退勤時刻として記録されるのです。私の勤務している自治体は嬉しいことに一人1台のPCというのが何年も前に実現しているので、すぐにでもこのシステムが入るか、と期待していたのですが、実際には別のシステムが導入されました。
10月1日から使用開始となるこのシステム、1人1台のPC、それにログオンするために、IDとパスワードだけではなく、個人認証用のICカードを併せて使用する仕組みなので、そのカードを読み取り機にタッチして、出退勤の時刻を「打刻」するというもの。これも多くの事業所で使われていますね。市役所がこのシステムなので、システム上の親和性なども考慮してこうなったのかも知れません。
当たり前の話ですが、日付の上での「1日」の中で勤務が完結するという考え方が基本ですから、この機械は深夜0時に再起動します。0時を越えてから退勤しようと「ピッ」とやると、それは出勤時刻として記録されます。結果、その人の退勤時刻の記録は欠落となりますので、翌日以降に自分のPC上で修正打刻を行うことになるのだそうです。そして面倒なのが、その際は必ず管理職の確認が必要だということ。私の職場には日付をまたいで「勤務」する人なんて指で数え切れないほどいますので、日々の確認作業、実に面倒なことになりそうです。
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