行方不明
頬の毛をぐいっと食い込ませて眠る「ちち(仮名)」さん。8月最後の日、本来であればお休みですけれど、明日の防災の日に行われる訓練の準備をするため、地域の皆さんが続々と学校へやってこられるということなので、仕方なく出勤してお仕事をする飼い主なのでした。晴れなのか曇りなのか、いつ雨が降り出すのかわからない天候の中、手際よく準備を進め、リハーサルを繰り返す皆さん。私たち教員は訓練会場となる場所の鍵を開ければそれで役目が終わるのですけれど、あまりに熱心に取り組んでいらっしゃるのでついつい付き合ってしまい、気がついたら夕方でした。
それまでの間、職員室の中をうろうろと探し回ったのに結局見つからなかった愛用のLAMYサファリ。中途半端なコテ研ぎになっているペン先ですが、とりあえずBなのとスリットを広げてあるのとで、インク消費量だけは誰にも負けないヌラヌラ仕様の1本です。
結局見つけることが出来なかったので、帰宅してからペン先の探索。これ全部Bです。自宅にも数本のサファリが転がっているはずですし、ここ何日かの間よく見かけていたはずなのに、神隠しに遭ったかのように出てきません。
めげずに探しているうちに、出てきました。ついでにボールペンまで出てきたのはご愛敬。まだ段ボールのリングがついたままのサファリはかつてのY.Y.Dayにおける「萬年筆をブッ壊そう!」というワークショップ用にと師匠に用意していただいたものです。紛失したサファリについていたEFのペン先を移植されて、少しだけ使ったところで放置されていたものです。その際、段ボールの輪っかが手元にあったので取り付けただけなのです。
Bの球は大きいので、引っかかって出てきません。力を込めて引き抜くと、頼もしく、大きな球が見えます。紛失したものをいつまでも探していても仕方がないので、とりあえずこのペン先を取り付けてしのごうと思います。
そもそも、萬年筆であるかどうかなんてことは関係なしに、目の前にある筆記具というだけのことで手を伸ばしてメモを取り、場合によってはそのまま持ち去ってしまう、というケースは少なくないのです。今回も、私がどこかに置き忘れた可能性よりも、持ち去られた可能性の方が高いと睨んでいます。
放置してあったので実に汚い。Bと並べると、EFなんてのはペン先に球ついてないんじゃないのか、という感じです。ペン芯を軽く洗って固形化したインクを取り除き、Bのペン先を取り付けたら、インクカートリッヂを押し込みます。来月からは、これが仕事の相棒です。
最近のコメント