外れた!
写真を撮られているのだけれど、お父さんに遊んでもらっているのも嬉しいし、どうしようか、という「ちち(仮名)」さん。なかなかに複雑な表情をしております。そのお父さんは、新学期を迎える準備で大忙し。なかなかお家に帰ってこないのが哀しいところです。
新学期を迎えるためにお掃除をしてくれていた生徒たちが職員室に駆け込んできて、教頭先生っ!と絶叫。「かいだん、はずれてますっ!」と訳のわからないことを叫んでいます。こういうときに頼りになるホンマもんの教頭先生はすでにいらっしゃらないので、予備でもパチモンでも、私が行くしかありません。
このおしゃれな階段は、8年前に新築された校舎にあるものですが、鋼鉄製の枠に石の踏み板を接着した構造です。今回、そのうちの1段分だけ接着剤が効かなくなってしまったので、その段を踏むとガタガタと踏み板が揺れるようになってしまったのです。
危険を知らせるため、外れた踏み板にお花を、階段の上下にはコーンを置いて通行止めに。重い石版を持ち上げてみると、鉄板に塗られた接着剤が寂しそうにしています。べったりではなく、スポット的に塗った接着剤が効かなくなったため、ガタガタと揺れてしまうようになったのです。この重さ、そして、石版の裏側は鉄板の形にくりぬかれていて、はまり込むような構造ですので、落ちてしまうようなことはないと思われますが、この段を踏んだときにグラッときてバランスを崩して転倒、という事故は予想されます。
これでは新学期を迎えられないので、業者さんに急いでもらって修理。接着剤が降下するのに数日かかるということですから、今、施工しておけば週明けには通行できる状態になることでしょう。おしゃれな学校、綺麗な学校とうらやましがられますけれど、凝った造りになっている分だけ壊れるところも多いのです。ホンマもんの教頭先生が異動してしまい、相方は新任の女性教頭ですので、この1年は私もサボってばかりはいられないようです。
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