他人のそら似
ワンコとは毛皮を被った消化管である、というのが私の持論です。我が家のワンコはその持論を強化するような動きばかりを見せてくれます。「ちち(仮名)」さんなどは、10歳を超えてなお、家族が餌の準備をしているあいだはずっと、「早くしてくれぇ」と絶叫するという近所迷惑なワンコです。
新学期に備えて机の引き出しを整理していたときに出てきたBicの萬年筆。ヨーロッパタイプのショートカートリッヂを使う、カヴェコなんかによくあるのと似たようなサイズの小さな萬年筆です。
写真の色のほかにも何色か出てきたのですけれど、よく見ればこの配色、あの方に似ているのではないでしょうか。
そっくりでらっしゃいますね。これからはこの萬年筆、初號機とお呼びしようと思います。何よりその、胴体の真ん中というか大半というか、それがパカッと開くところが素晴らしいですね。中2男子ならずとも惹かれます。
鉄ペンなのに、そしてお習字ペンよろしく、指はここにあててしっかり保持しなさい、という外観(機能)、そしてこの小ささは、幼児向けの書き方ペンとして作られたものなのかもしれません。
それにしたって、一応萬年筆なんですから、キャップはもう少し何とか考えていただきたかったと思うのは私だけでしょうか。例の黄色と青のボールペンのキャップそのまんま、という感じがします。いや、逆にそれを通してしまうところがBicらしいというか、Bicのすごさなのかもしれません。なればこそ、ヘンタイなシェーファーを傘下に収めることも抵抗なくできたのかもしれません。ここにカートリッヂをはめ込んで、カチャンと蓋を閉めて、少しスライドさせたら準備完了です。このインクカートリッヂを装填するときの動作がお気に入りで、使いもしないのにずっと手元に置いたままになっていたのです。おそらくこの先もずっと手元にあって、時折発見されては「カチャッ」とされる、そんなふうに付き合ってくれるのだろうと思います。
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
この万年筆の中に入れるのであれば、カートリッヂではなくエントリープラグと称する方が適切なのではないかと愚考してしまいした。
投稿: すいどう | 2018年9月 8日 (土) 12時58分
すいどう さん
では、14歳で寂しそうにしている生徒にやってもらうことにします。
投稿: つきみそう | 2018年9月 8日 (土) 13時45分