予防
気持ちよく眠っている「ちち(仮名)」さん。エアコンの効いた室内、そして外は残暑どころか涼しい風が吹いて過ごしやすい。何の問題もなさそうですが、台風の接近に伴って世間はあれこれと大変です。
私の勤務している自治体では、お昼前に「明日はすべての学校がお休み」と決まりました。両親ともにお勤めされている家庭の児童を預かる学童保育もお休み。午前10時過ぎには列車の運行を止める、とJR西日本が発表していますし、やむを得ない措置でしょう。そして、夕刻には市内のほとんどの小中学校に「避難所」が開設されました。
こういうときは、原則として避難所近くに住んでいる市職員が避難所の詰め番として派遣されてきます。また、学校管理職は初動として避難所となる施設の準備、具体的には体育館を開けるなどの動きをすることになっています。校長と教頭のヘルメット。予備の教頭である私の分も含めて3個、避難所開設セットの中に入っています。
こちらが避難所開設セット。懐中電灯やラジオ、防災無線の送受信機などのほか、避難してきた人たちを記録する受付名簿などが入っています。
特に名簿は、その避難所のある地域に住んでいる人、地域外の人、そして市民ではない人といったように、主にお住まいの地域ごとに分けて記帳していただくようになっています。帰宅途中に被災して避難所に行かざるを得なくなったが、状況が落ち着いたら帰宅する、あるいは自宅近くの避難所へ移る、という方もいらっしゃるでしょうから、はじめからわかりやすく区分しておくわけです。
で、本日は午後8時まで学校管理職が対応して、それ以降は市の職員に引き継いで帰宅してよろしい、ということになったので、この状態まで準備して市の職員さんが到着するのを待ちます。私が学校にいたところまででは、避難してこられた方はありませんでした。やってきた市の職員さんは、うら若き女性がお二人。これ、変なこと考えるオッサンが来たら危ないなぁ、とそういう素質のあるオッサンとしては考えてしまうわけで、職員の中でも脚の大きな人の靴を何足か借りてきて、この玄関に並べて帰りました。女性の一人暮らしなのに男物の下着を干しておくのと同じ理屈ですね。今夜もまた、台風情報を見ながら朝までうつらうつら過ごすことになりそうです。
コメント
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不謹慎なコメントで申し訳ありませんが,あれから早速来ちゃいましたね,避難所の開設が。
これが用なしで終わることをお祈りします。
投稿: monolith6 | 2018年9月 4日 (火) 13時36分
monolith6 さん
さて、この記事を書いた翌朝に職場に出てみますと、結局夜の間に避難してこられた方はなかったそうです。うら若き女性二人が、叫び声を上げても誰にも聞こえないような場所に二人で、という状況を心配した自治会長さんが、体育館の前にご自身の車を駐めて車中で一夜を過ごされたとのことでした。頭が下がります。
投稿: つきみそう | 2018年9月 5日 (水) 01時36分