お説教
ドテッと寝ている「ちち(仮名)」さん。おいおい、女の子やねんし、もうちょっと行儀よく寝たらどないや、と思っている飼い主は、オッサンとして見ても汚らしい姿で寝ております。だいたいからして、人にどうのこうの言うのは自分が失敗したからこそ、という面もあるわけです。
先日のWAGNER岡山には若い若い会員が参加しておりました。当然ながらそれほどの本数も持っていないわけですし、話に聞くあの萬年筆は、ということでの会話が多くなるのも仕方のないところです。免許も持ってない中学生が,あのクルマのハンドリングは・・・などと言い合っているのと同じような光景ですが、皆さん、それをほほえましく見守り、先輩として正しい沼へのハマり方をアドヴァイスしたりしているわけです。
会場となった岡山の国際交流会館。エントランスに置かれた、各会議室での催しが表示されるサイネージの表示を見て、一瞬、「何でわかったんや!」と思いましたが、良く見れば何てことのない表示でした。偶然とはいえ、この配列はいけません。
会場となった会議室の中には、ご本家、三重県は四日市の「方」から来られたマスターと広島県から来られた広島半、お二人の「半」がそろい踏みで、文字通りの「半室」でした。半は人なり、と申しまして、汚い萬年筆ばっかり持っているとか、変なモンばっかり集めているとか、そういうことだけでは「半」とは認定されないのです。その人となりが大切なのです。
いつもながら、二右衛門マスターのコレクションには感動させられます。話には聞いていた旧ソ連の萬年筆、クレムリンを見せていただきました。ロシア人のことをルースキーというのだそうで、おそらくはそれを聞いた日本人が「露助」なんて失礼なことを言い出したものでしょうけれど、「おそロシア」などとも言われるように、想像の上を行く国民性であることもまた確かなようです。
クリップにはCCCPと刻印がある、というのですけれど、そうだとも思えるし、そうでないとも思えるし、何とも判断が付きません。で、この萬年筆をためつすがめつしていると、件の中学生を取り囲んだ大人たちがいろいろとお説教しているのが聞こえてきました。修学旅行のお小遣いでお土産を買うぐらいなら萬年筆を買った方が良い、という中学生に、そういうことしちゃいけないんだよと諭す大人たち。うん、確かに・・・・・って、アンタらが言うな、という世界です。
苦笑いしながらそれを聞いている私は、これを見て「ウルトラマンに変身できそう」なんてバカなことを考えたり。その間にも、広島半さんはあちこち動き回っては胸ポケットのペンを増やしています。やはりここは、「半室」だったのかもしれません。
前途有望な若い皆さん。萬年筆は魅力的ですけれど、旧いものや高いものばかりをありがたがるのは賢明とは言えません。ほこりを被っていても愛着の持てる萬年筆はあるはずですし、お値段が安くても生涯の伴侶となってくれる一本が見つかるかもしれません。見目麗しいものばかりに心奪われていてはだめですよ・・・・・って、けっして「半」のすすめではありませんので念のため。
こんばんは。 СОЮӠ と書かれていて,ソユーズと読むようですね。
投稿: monolith6 | 2018年4月17日 (火) 19時13分
monolith6 さん
こういうことを教えてもらえるから、Blogで駄文を垂れ流すのは
やめられませんね。ありがとうございます。
いかに刻印が不鮮明だからとて、これをCCCPと読むのは無理
があるなぁ、と思いつつ、二右衛門マスターのお説に頷くしかない
という状況でした。勉強になりました。
投稿: つきみそう | 2018年4月19日 (木) 07時58分
べんきょうになりました。
投稿: 二右衛門半 | 2018年4月20日 (金) 08時04分