龍腦
痒いところを掻く合間に、ふと愛犬の存在に気を留めた「くま(仮名)」さん。餌鉢の中に愛犬。彼女が愛してやまないものが二つ重なっているではありませんか。
この後、叱られるので掻くのをあきらめた彼女は、愛犬の傍らへとにじり寄って、愛おしそうに噛んだり舐めたり、愛撫のひとときを過ごしたのでした。
商品名からその添え書きまで、そのまんまとしか言いようのないインクです。龍腦は墨の香料としても用いられるものだそうですが、その姿は無色透明の顆粒状のものだとか。群馬県の文房具屋さんが出しているオリヂナルインクですが、墨といえば奈良県。わが奈良の呉竹が製造に携わっているのです。
切子のボトルの方が人気で、そちらを買い求める人も多いようですが、あえて中のインクを求めました。ナガサワ文具センターにも「墨香」という名のインクがありますが、それは墨の匂いがするインク、ということ。そしてその墨の匂いが龍腦で、その名を冠したこのインクはホンマもんの墨に近い、ということが売りなのです。けれども、墨の粒子は入っていません。あくまで染料インクだそうです。来月には、麝香、伽羅、檜の香りがするものも発売になるのだとか。久々に沼に入り込みそうなインクです。
手紙を書いてなるべく早く封をして送れば、先方も開封したときに香りを楽しめる、なんてこともうたわれています。墨色の変化を楽しめる、ということですので、先輩格の墨香とも比べてみたいものです。
20日の神戸に持参します。購入を考えてらっしゃる方、背中押しますよ。
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