体を横たえ、何事か物思う「ちち(仮名)」さん。ひとしきり飼い主に遊んでもらったので、後は眠気に任せて眠るだけです。
枕があると寝やすいのか、ワンコは何かに頭をのせて眠ることが多いように思います。そのくせ寒いときなどはまん丸になって寝ています。一体どれが快適な寝姿なのでしょうか。
がらんとした体育館。築後40年以上経っているベテランです。ギャラリーにはしごをかけて登ろうとしている人と、館内に響く大きな音。音のする方を見れば、ステージの袖に収納してあったマットを、ステージの上から床へと投げ下ろしている保護者がいました。
放課後子ども教室の活動の一環で、合気道の指導に来てくださって居る先生なのですがこの音はいただけません。投げないでください、とお願いしますと、こんな軽いもの、投げても大丈夫、などとおっしゃいます。タイル貼りのお風呂の床に敷くような薄いマットで、1枚1枚は非常に軽いものなのですが、10枚以上重ねて放り投げるとものすごい音がします。
体育館の床はけっこうデリケートなもので、衝撃にもそんなに強くないのです、と説明して投げないようにお願いしている間にも、どかんどかんと投げ続ける合気道の先生。ご本人に悪いことをしている意識がないのが一番困ります。子どもも見ているのですから、丁寧な扱いをお願いしたいですっ、と最後は強く出てしまいましたので、訳のわからんことを言う面倒な教頭だ、という印象をもたれたことと思います。また世間が狭くなりました。
と、非生産的な会話をしている間に、作業をする人は自分の登ったはしごを引き上げ、更に高いところへとかけます。はしごの置かれている高さが戸建ての家の屋根ぐらいでしょうか。そこから更に上へとはしごをかけて、それを登っていこうというわけです。
はしごをかけている場所に注目です。体育館につきものの昇降式のバスケットゴール。それを動かすための鎖がプーリーから外れてしまったので、このおじさんがかけ直してくださるのです。
こんな感じです。屋根の高さにはしごを置いて、そこからフロアの方へ、この小さな滑車の取り付け部分だけを信じてはしごをかけています。滑車に巻かれているワイヤーも、よく見るとささくれ立っています。10本程度のワイヤーをより合わせてあるうち、半分ほどが切れてしまって「ひげ」になっているのです。
箱物を建てるときには豪勢にお金をかけてくださるのですが、メンテナンスにはまったくお金が出ません。このワイヤーも、40年以上、注油されることなく酷使されてきたのでしょう。体育館の床板がささくれ立ったところが刺さって怪我をする、という事故があちこちの学校で起きていて、文部科学省からも「体育館の床は水拭き禁止!」という通達が来ています。にもかかわらず、相も変わらずどっかんばったんとものを投げ下ろす人も居るわけです。
この昇降装置が動かなくなったのも、ようすを見ることもなく力づくでがらがらと乱暴に取り扱ったからです。学校にいるものは慎重にやりますけれど、学校の体育館も市民の財産だから開いているときは使わせろ、という人たちが大切に使わないのです。
もう何度も、このおじさんに来てもらって修理をしてもらっていますが、もう限界だそうですので、以後、体育館を使用される市民の方にはバスケットゴールの使用を禁止することにしました。何度も何度もお願いしているのに、一向に使い方が改まらないのです。
私たち市民の財産だというのなら、それらしく大切に扱って当然なのではないでしょうか。
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