爪ペン
拗ねて寝ている「くま(仮名)」さん。彼女のお怒りは相当なものだったようで、呼べども呼べどもケージから出てこようとはしませんでした。ずっとフテ寝です。
妻が職場から持ち帰った給食のコッペパンが、今日は特別な「黒糖パン」だったので、その匂いをかぎつけてフロアに置いてある鞄から引っ張り出し、さぁ袋を破って食べよう、というところで見つかって没収された、そのことを根に持っているかのように見えるのが面白いところです。
以前も、神戸南京町の和記さんで買ってきた焼豚を、暖房のないところで、と思って玄関のホールに置いてあったところ、包装紙とビニール袋をきれいに取り除いて1本まるまるお召し上がり、ということがありました。寝てばかりいるワンコだからといって、ナメてかかってはいけません。嗅覚はすごいのです。
職場で萬年筆を使っていると、若い同僚が「爪みたい!」と声を上げました。爪ペン先という言い方、ごく自然なものなのだなぁと実感する瞬間です。
年齢でいうと、私がすでにベテランの域に入ってから担任していた子どもたちと同世代のその先生、とにかく萬年筆がお好きなので、私も調子に乗ってあれこれと見せたり書かせたりしております。LAMYの青インクの色合いがお好きだと聞けば、色彩雫シリーズの青系統のインクをあれこれ見せたり、という具合です。
たまたま私と同じ名前が入っている品、ということから二右衛門マスターに拝領したプレイボーイばかりではなく、爪ペンで渋い存在感のあるもの、ということでセイラーのこのペンも見せびらかしたのですが、いや、さすがわかってらっしゃいます。この書き味がお好きだそうです。
今はまだ若く、可処分所得も少ないのであれですけれど、この先余裕が出てきたら恐ろしいことになるのかもしれません。ちなみに、彼女が次に狙っているのはM800だそうです。親方調整のM800細字、しかも螺鈿軸なんてヘンタイなものに若い頃から触れられるなんて幸せなのか不幸なのか・・・・・。
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