刈払機整備・補遺
飼い主のご帰館となっても、知らん顔で眠り続けている「くま(仮名)」さん。飼い主は土曜日曜と、y.y.Pen倶楽部主催の「おとなの修学旅行」で愛知県の山間部を探索したり、現代日本の主要産業の一つである自動車産業の歩みについて現地学習を行ったほか、萬年筆購入者の実態に迫る、と題して、名古屋市内某所にある萬年筆喫茶ほかを会場に、滋賀県から講師をお招きして現地学習会を行いました。もちろん、よい子の皆さんは夜も定時に眠りにつき、施設の使用後はキチンとお掃除もするなど、模範的な行動でした。
共立製刈払機、SRE2610を2台、SRE2310を1台、合計3台を整備したお盆休み。写真はSRE2310のギアケースにグリスを入れているところです。この機械は手元にきて4年ほどになるもので、入手時点で中古でしたので相当に年季の入った機械です。幸いなことに壊れると一番値の張るギアケース周りは快調なので、しっかりグリスを入れて今後に備えます。
本来ならば写真左手のねじを緩めてギアケースをシャフトから取り外し、内側が見える状態にしてしっかりとグリスアップするのがよいのでしょうけれど、ねじが堅く締まって外れませんでした。このあたりは、今後、折を見て何とかしなければならないところです。
写真左がスポンジの乗っていたエアクリーナーの台座部分(裏側)です。綺麗になった空気は写真右上の丸い穴からキャブレターに吸い込まれていきます。猛烈な汚れです。草刈りをするとどうしても土や砂を舞い上げてしまうので、そういったホコリが積もり積もってこういう状態になるのでしょう。キャブレターの入り口にまったくホコリが撞いていないのはさすがというべきです。
こちらはキャブレターをエンジン本体から取り外したところ。緑色のガスケットはどの個体でもしっかりとしておりました。燃料タンクからキャブレターにガソリンを送るパイプ、あるいはオーヴァーフローしたガソリンをタンクに戻すパイプはについても劣化が心配されましたが、今回整備した3台とも、まだ使える状態でした。しかし、次に整備する時にはこれも交換しなければならないでしょう。
前回までの整備で写真を取り損ねていたダイヤフラムメタリング。左が新品、右が使い古しで、触ってみると左の方は本当にやわらかく、右の方はゴワゴワした感じです。こんな小さな、ぺらぺらの部品でもお値段は1000円を超えますが、これを交換するのを業者に頼むと手間賃含めてかなり取られますから、やはり相当の節約になります。
3台の刈払機から取り外した点火プラグ。一番左がSRE2310についていたもので、右の2台がSRE2610についていたもの。真ん中のプラグは大変油ギッシュな感じになっています。私の手元にきてからはずっと、50:1の混合燃料を使っていたので、それでもこうなっているというのは、どこか具合の悪いところがあるのかもしれません。
一番左はSRE2310のプラグ。この機械は整備不要、むしろ触らない方がいいのかも、と思っていたほど調子の良かった同機ですが、やはりプラグもこの通り、健康的なきつね色です。気持ちよく使うためには、色々時を配る必要があるのですが、何もしなくても調子よく働いてくれる、そういうのを「当たりの機械」というのかもしれませんね。
コメント