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2017年7月 5日 (水)

強制

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 お母さんに叱られて、すごすごとトイレスペースに逃げ込む「くま(仮名)」さん。クッションにはまり込んで耳を掻くのが大好き、というか、癖になってしまっている彼女ですが、そのために耳のあたりは掻き破られてけっこう大変なことになっています。お医者さんに診てもらったこともありますけれど、原因も突き止められず、これと言った有効な手立てもないようで、あまり掻いたらダメですよ、と呼びかけるしかありません。

 で、掻いたらダメ、と言われると、その人の顔をじっと見て、あぁ、これは勝てない、という相手だったらトイレスペースに移動するのです。ちなみに、飼い主に叱られてもそんな行動はとりません。誰がいちばん怖い人なのか、ということをよくよくわかってらっしゃるのです。

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 学校がブラックだ、部活動がブラックだ、と世間でも言われるようになってきました。今までは部活動の練習日、活動日が少ないという苦情の方が多かったのですけれど、昨今では土曜日曜も部活動で子どもが疲れる、かわいそうといった声が多くなってきました。

 ブラックと言われることについては、行政も真剣に考えているようで、文部科学省から都道府県へと部活動をやり過ぎないようにという通達が降りてきて、奈良市の場合、週に1日は部活動をやらない日を必ず設ける、ということになっています。県内の他郡市でも同じような決まりがありますが、決めたとおりにやっているのは意外と少ないようです。奈良市内の学校とそれ以外の学校とが部活動の試合などで一緒になると、「えっ、奈良市は真面目に守ってるの。練習時間減るやんか!」などと他郡市の先生に言われる、という「苦情」が、部活動関係の先生たちから出ています。

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 そういうのを聞くたび、「アンタは子どもかっ!」と言うことにしています。学級担任が、あるいは親が、「こうしよう、こうしなさい」とルールを決める。それを守っていた子どもたちが、他のクラスや家庭ではそんな決まりがないことを知って「よそはやってない!」と騒ぐ。そんなとき、担任や親は「よそはよそ、ウチにはウチのルールがある。正しいことはしっかりやるのだ!」と言うべきですし、言うはずです。「週に最低1日は、部活動のない日を設ける」というルール、他郡市では守られてないのだから自分のところも守らなくていいじゃないか、というおかしな理屈を「先生」がこねる、これはとってもよくないことです。

 今年、奈良市立の学校は8月11日から15日の間、「学校閉鎖」することになりました。部活動は公式戦を除いて全面中止。平日である14、15日も、先生たちは出勤しないように努めなさい、ということです。でも、こういうルールができたと知るや、「私はそれ以外の日に夏休みをとりたいから、どうしてもその日に出勤する!管理職も学校に出てこい!」などと言い張る先生が出てきました。

 私も天の邪鬼なことでは人に負けませんが、そういう、行政や管理職の言うことには何でも反対する、という某政党みたいな人には猛烈に腹が立ちます。これまで何年もの間、夏休み期間中には必ず7日間休みを取りなさい、と言われてきてずっと無視し続けてきた私ですが、今年は素直にこの期間、休んでみようと思っています。お盆期間に休んでも、どこへ行っても人が一杯でいいことは一つもないのですけれども。

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