いい紙に書く
退屈なので寝るしかない、という「ちち(仮名)」さん。最初はふてくされて寝ていたのですけれど、そのうち本当に眠たくなってしまい、声をかけたり顔に触ったりしても反応しないようになり、最後には真剣に眠り始めました。我が家のワンコたちは肥満気味なせいか、寝ている時にけっこう強烈ないびきをかきます。寝息、というレヴェルではなく、完全にいびきです。おそらく、我が家のリヴィングルームを深夜に俯瞰すると、ワンコと飼い主がいびきの大合唱、ということになるのでしょう。
また、手書きで改まったお手紙を出す、ということもほとんどありません。ですので、この用箋はほとんど使われることがなくなりました。在庫はたっぷりあるのですけれど、ほとんど減らないのが実情です。今ある在庫分を最後に、姿を消すことになるのでしょう。
そんな貴重な紙を目の前で使っている人を見かけて、ほぉ、珍しいなぁ、と思っていたら、チッと舌打ちの音。見事に書き損じたのです。ちぎってくしゃくしゃ、とする前に、その失敗した紙、僕に頂戴、と言って余白に落書き。この紙、万年筆との相性が最高なのです。滑りがよく、にじみや裏抜けもありません。
かつて、学校と言えば萬年筆でした。さらには、書きにくいことでは右に出るものはない、と思われるロットリングのパイプ式のペンも廣く使われていました。そういう、紙との相性が悪いと書くことがストレスにしかならない、そういう筆記具が使われていたことも、こういう良い紙を使った用箋が使われていた理由なのかもしれません。変色したりして、これはもうメモ用紙に、というようなものがあれば、万年筆関連の会合などに持ち込んでみたいと思っているのですが、ほとんど使われていないものだけに、それも難しそうです。
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