
かなり「マシ」な顔に戻ってきた「ちち(仮名)」さん。目の周りが痒いので掻き潰してしまうことが続いていましたが、お薬の回数を見直したことで痒みを抑えられているようで、悲惨なお顔からは脱しつつあります。ワンコがこういう痒い痒いになってしまうと完治は難しいようで、その最期のときまでお薬を飲み続けなければならないケースが多いそうです。
ワンコは飼い主に似ます。飼い主もえぇ歳をしてあっちが痒いこっちが痒いとやってますから、それに似てしまったのだとしたらかわいそうなことです。

スターバックスの店舗としては世界一美しい、というのがこちらのお店らしいのですが、どうなのでしょうか。休日は注文を聞いてもらえるまでに相当待たなければならないほどの人気ぶりらしいのですが、私は運河に浮かんだ舟から見てそれで十分でした。写真上部にかぶっている橋が天門橋。写真右手方向が富山環水公園の入り口で、そこから暑い中、水縁を歩いて乗船場に至ります。
かつて富山市内を蛇行して流れていた神通川にかわり、富山港と市街地とと結ぶ運河として造られたのが富岩(ふがん)運河で、一度はうち捨てられて埋められる運命だったものを再開発して、今は遊覧船のみが通る運河となっています。
乗船場から見える、鉄人坂井シェフのお店。あの番組ほどヤラセ感満載だとかえって清々しい感じさえしたものですが、「鉄人」っていう言葉だけはしっかり残っていますね。写真右奥のガラス張りの建物は富山県の美術館だそうで、展示品も何もない今なら無料で入れるし、中では日本橋たいめいけんが営業中、とのことでしたが、行くのをやめました。
50人以上乗れる舟に乗客は5~6名。平日の昼間ですからそんなものでしょう。その中に私の一番嫌いなタイプのオバハンがいて、それが美術館行きたいっ!などと言っていたものですから避けた、というのが一番大きな理由です。いつも本筋でないところで決断してしまう私。相当に損していますね。
で、このクルーズ最大の見せ場、中島
閘門に到着です。門構えの中に「甲」と書いてこうもん、英語でLock。尼崎工業大学の近くにも、「尼港ロック」というのがあります。水路の両端の高低差が大きいと急流になりますので、途中に両側にドアの付いた大きなプールを設けて、舟をプールの中に入れてから排水、あるいは給水して進行先の水位に合わせる装置です。(
こちらを参照)。
両側の水路の高低差2.5メートル、水位の高い状態が上の写真です。ここで舟の後方の門が閉まり、排水開始。みるみる舟が下がっていきます。
岸との間隔を見守る船頭さんと水路の壁との対比で、その下がり方がわかっていただけるでしょうか。社会科の教師として、「パナマ運河ってのはなぁ・・・」とこの説明を何百回と繰り返してきましたが、終生ドメスティック宣言の私ですからパナマ運河を見ることはできませんし、動作している
閘門を体験するのも初めてです。
これは
閘門に進入する前に撮ったもの。門扉の接合部はヒノキで造られています。このあたりは同乗者の皆さん驚いていましたが、技術の先生としてはうなずくだけです。木材、それもヒノキで造っておけば、適度に水を吸って膨らみ、ぴったりと閉じるでしょうし、少々キツ目であっても閉まるでしょう。何より、常に水に浸かっているのですからヒノキが最適です。
で、道中にはこんなのも。写真上方から川が流れ込んできていて、土砂の流入で運河が浅くなるのを防ぐために鋼矢板が打ち込まれている、その上に止まって我々を威嚇している鳥さん(川鵜?)です。この運河を通るのは観光用のクルーザーだけですので、そんなに威嚇しなくてもと思うのですが、シャッターチャンスどころか、これ置物か、というほどにずっと羽を広げてパタパタやっていました。威嚇でも何でもなくそういう習性なのでしょうか。
で、この標柱のところで運河は終了。富山港に入ります。このあたりからは大陸の方へ中古車を輸出するというのがさかんだそうで、沿岸には船積みを待つ中古車がたくさん並んでおりました。乗用車ばかりではなく、バスやトラックも並んでおりましたが、日本では値段が付かないような年式や状態のものがけっこうありました。もったいないですが、そういう車がどんどん中古車で売られてしまうと、国内で新車が売れないので仕方ありませんね。

永ちゃんのトラック。海外でもこのまま走り続けるのでしょうね。
富山港内を少し進んで、岩瀬運河に入ると終点。上陸して、富山ライトレールで市内に戻ります。同乗していたオバハンたちが喧しかったので、その人たちが電車に乗って行ってしまうのを待って、私も市内へ。かつてJRだったときにはひどい車両で運転されていたことでしょうから、ライトレールに転換されて本当に良かったなぁと思えます。
JRと宿泊がセットになって安い、というだけで富山への交通手段を選びましたので、帰りの電車までの時間を潰すのが大変。この時点で午後3時過ぎですが、発車時刻まであと5時間、富山の街をさすらわなければなりません。
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