Stylus 1
「ちち(仮名)」さんのケージに侵入したところで扉を閉められてしまい、苦笑いを浮かべているかのように見える「くま(仮名)」さん。彼女はどこにでも物怖じすることなく突き進んでいくのと、誰にでも愛想良くすることから、仔犬の頃、外につないでおくのは危険と判断されてお座敷犬になってしまいました。今やワンコも室内で飼うのが常識のようになっていますが私たちの世代的にはワンコは外につながれていて犬小屋で寝るものというのが常識です。
しかし、悪いことばかりではありません。外で飼われているワンコはフィラリアに罹患して短命に終わることも多いのですが、我が家のワンコたちは10年選手。この先もうしばらくは元気に過ごしてくれることでしょう。
なんだかんだとやっているうちに、iPhoneのカメラがそこそこの性能になってきて、お出かけ時のメモ程度に撮るならそれで十分、という状況となり、しばらく「カメラ」は持ち歩いておりませんでした。
職場にはSONY様の立派な一眼があり、行事の記録などはそれを使っているのですが、レンズを交換しなければ遠いところのものは豆粒程度にしか写りませんし、近いところも視野より狭い範囲しか写りません。思えば、銀塩の一眼レフを使っていた頃からタムロンの高倍率ズームを愛用していたほどの横着者です。
そして何より、私は暗い写真が嫌いです。ならば、28ミリから300ミリまで通しで2.8なんていうカメラを放っておく方がおかしいというものです。
アルティザン&アーティスト謹製の首掛けストラップが手に入ったので、早速取り付け。機能的にも優れもので、不器用な私でも簡単に使いこなすことのできるものです。あとは首からカメラをぶら下げて歩いているときにあちこちぶつけないように気をつければOKです。
日常、スナップ写真やメモ的に記録写真を撮るときには、300ミリなんて不要です。けれど体育館の後ろの端っこに立って、舞台上の演者を撮る、なんてときにはこの倍率が生きてきます。タムロンの28~300ミリズームでも望遠側で 6.3 とかでしたから、明るいのは正義です。
iPhoneで記念撮影。何よりファインダーがあるので、ピーカンの屋外でも大丈夫です。学校関係者としてはこの辺が一番嬉しいところです。達人であれば見えない液晶など無視して勘を頼りにカメラを持ち上げて見事な一枚をモノにするのですが、私のような下手くそにはカメラの性能とお節介機能、そしてファインダーを覗くというより、顔でカメラを固定してブレを防ぐ、という機能の方がありがたいのです。
もっとも、このカメラ自体、相当なブレ防止機能を持っておりますから、むしろファンダーを覗くという行為そのものにノスタルジーを感じている、ということなのかもしれません。空を見上げて、8かな、それとも5.6かな、なんてやっていた高校生の頃を思い出します。ここはやはり、萬年筆の写真を撮ってみなければなりませんね。
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
このカメラ、良いカメラだったのですが、2014.11.14発売で、2016.3頃には生産中止になってしまったのですね。
自分は2015.12からこのカメラを使用しており、短期では3週間くらいしか手元にないカメラもたくさんある中で、かなり長期間生き残っています。
型遅れの中古を奥で落とすのが信条なので1sではなく、1を落としてファームウエアをアップデートして1s同等にしたという経過なのですが、ある撮影目的にはこれはなくてはならないカメラなのでこれからも生き延びると思います。
マクロもかなり良い線いっているので、Toughシリーズの顕微鏡モードほどではなくてもそこそことれますし、望遠も強力な手ぶれ補正でばっちりです。これから楽しみなことです。
投稿: ペリカン堂 | 2017年6月 7日 (水) 13時10分
ペリカン堂 さん
ご無沙汰・・・でもなく、ペントレでは久しぶりにお会いできて良かったです。
本当にこのカメラ、良いですね。店頭で見たりカタログをめくったりして良いと
思うものは数多くありますが、このカメラ、コンパクトデジタルカメラが多く並ぶ
中では「ごついなぁ」という印象で、自分のものにして使ってみると実によいと
しみじみ思うカメラです。もっと小さくても高倍率ズームで、さらに広角側に広
がっていて、EVFのついているものもありますけれど、それらより良いです。
やっぱり、カメラの命はレンズだなぁ、と思わせてくれるところがあります。
投稿: つきみそう | 2017年6月 8日 (木) 09時17分