えびたい
某女性スケーターばりにのけぞって眠る「くま(仮名)」さん。その人が現役で話題になったときにはそこら中で子どもからお年寄りまでわぁわぁ言っておりましたが、そういう流行り物は大嫌いな飼い主です。彼女は飼い主や家族が起き出してくると、丸くなって眠る姿勢からこういうアピール性の高い姿勢へとチェンジします。飼い犬として、わぁ可愛い、と言わせるツボをよく心得ているのです。
ペンズアレイタケウチさんのGMが、我らが奈良県生駒市のいなもり文具店さんとおつきあいをされていて、その中でお土産にもらった生駒名物、レイボーラムネがとってもお気に入り、と聞いたのが、この春の名古屋WAGNERでした。幻のラムネだ、などとおっしゃるので、そんなことはありません、売ってる店がいくらもありますよ、とお話ししておりました。
で、今回、迷惑じゃんけん大会の品とは別に、お土産としてささやかにラムネをお持ちしたところ、なんと更に大きな玉になって我が家に返ってきました。ありがとうございます。
地元岡崎産のとてもとてもおいしい玉子なのですけれど、パッケージに貼られたシールに間違いがあります。そんなにおいしい玉子なら、玉子かけご飯ではなく、玉子ご飯にしていただくべきなのです。だいたい、玉子かけご飯派の連中は、すでにお茶碗に盛られたご飯の上に玉子を割りかけるだけ、という横着な姿勢です。それは玉子に失礼というモノです。やはり威儀を正して「調理」をして、しかる後にいただくべきものなのです。
こちらは、どんぶりに卵を割り入れて、いっしょにいただいた、だし入りの白醤油をかけたところです。卵ご飯の作り方は一子相伝、我が家ではこうして、かき混ぜる前にお醤油を入れるのがしきたりです。
ラオウ、トキ、ケンシロウが、卵ご飯継承者の座を争う・・・・・胸が熱くなりますね。ラオウはその最期に天を指して言うのです。「我が卵ご飯に一片の殻なし!」と。すなわち、卵の殻を間違ってどんぶりに落とさないように細心の注意を払う、ということも、奥義のひとつなのです。
本来は焼き上がった卵焼きにかけていただく醤油なので、ほんのり甘みがあります。是を使ってできた卵ご飯は、やはり甘みのある味に仕上がります。
それにしても、名古屋、じゃなかった、岡﨑恐るべし、です。さすがは家康の地元です。赤味噌だけではなかったのですね。私たち外の者は、中京圏まとめて「なごや!」と呼んでしまいがちですけれど、実際には細かく分かれてますね。それぞれの地域に誇りがあり、覇を競ってらっしゃいます。
卵ご飯は、炊きたての飯でなければいけません。ジャーで保温されていたご飯で作ってはいけないのです。どんぶりに割り入れた卵をかき混ぜ、そこにあっつ熱のご飯を入れ、ご飯の熱で卵が煮えてしまわないうちに素早くかき混ぜる、そこに奥義があります。熱いご飯と冷たい卵のマリアージュ。柔らかめ、堅めはお好みですが、我が家においては柔らかめ、すなわちお粥寄りの状態を好ましいものとしております。
皆様も良い卵を入手されましたら、是非、正統派の卵ご飯をお楽しみください。卵かけご飯とは違うのですよ、卵かけご飯とは。
コメント
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つきみそうさん、こんちはー。
そう言えば、卵かけご飯、というのに最近は耳慣れてしまいましたが、小さい頃は卵ご飯と呼んでいましたね。作り方はお椀に卵を割って醤油を混ぜ合わせてご飯中央に穴を開けてそこに流し入れ、良く混ぜ合わせる、と言う手順。少し黒っぽいくらいに醤油を混ぜるのが好きでした。地元九州の醤油は他よりも甘いらしく(確かに他の所の醤油が塩辛く感じていました)、醤油だけで十分おいしいのですよ。
投稿: ぽち | 2017年6月15日 (木) 19時25分
ぽち さん
そういう風に手間をかけたものであるならば、玉子をご飯の上に
かける、ということも認められます。遠い遠い昔、まだ私が卵ご飯
継承者ではなかった頃、そうやって食べていた記憶があります。
黒くなるほどお醤油をかける、はい、それには賛同します。
投稿: つきみそう | 2017年6月16日 (金) 04時05分