ゴールド缶
とってもうれしそうに見える「ちち(仮名)」さんですが、実際には不安でいっぱい、早くおうちに帰りたくて仕方がない、という状況です。動物病院の待合室で、妻と娘に早く帰ろうとせがんでいるところを撮られたものです。彼女は以前、入院を伴う大手術も経験しています。ここに置き去りにされたこともあるし・・・・・という記憶が残っているのかもしれません。
この日の夜は話しかけても頭を撫でても知らん顔で、死んだように眠っておりました。極度に緊張すると、むちゃくちゃ疲れてしまうもののようです。
オーバンドのゴールド缶です。これの出る少し前には、シルバー缶というものも出ていたのですけれど、そちらは缶の色とは別に中身の輪ゴムの色を選ぶ必要があり、しかもその種類が10色という凶悪な仕様でした。ひとつ400円ほどの輪ゴムの缶を10個も買う、というのはあまりにも馬鹿げておりますし、一生かかっても使い切れません。
実際、異動のシーズンに餞別のひとつとして渡す、というプランもあったのですけれど、もらった方にしてみれば「変な色の輪ゴム」でしかないわけですし、断念しました。そういう意味もあって、8色入りのゴールド缶、いいところをついてくれました。
従来品のオーバンド缶と並んで記念撮影。実際、輪ゴムなんてあまり使うものでもなく、普通のオーバンド缶もほとんど中身が減らずにそのままなのに、更に追加してどうする、という感じですが、おそらくこのカラフルな方は妻に召し上げられることになるでしょう。
むしろ、輪ゴムを使い切ったあと、この缶をどういうことに使おうか、という方が気になります。なかなかに絶妙なサイズの缶です。
せっかくなので、一回り大きな「たばねる輪ゴム」も一緒に記念撮影。世間では中間テスト真っ盛りでしたので、答案用紙の束をまとめるのにどう? と宣伝したものの、みんなもったいないからいいですと遠慮してさっぱり使ってもらえませんでした。
こういう、けったいな輪ゴムとか、形の変なゼムクリップとか、そういうものを職場で使うと自分の元に戻ってくるのが難儀です。どんどん使って、使い切ったらまた違う形のものを買おう、などと思っているのに、これ、珍しいから、と戻してもらうと、いつまでも減りません。教員の世界というのは、案外、文房具に疎い人が多いものなのです。
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