瞬発
例によってフテ寝してしまった「ちち(仮名)」さん。お客様が来られるからとケージに閉じ込められているのが気にくわないようです。とはいえ、お客様が来られている時に外に出すと、お客様に興味を示して寄って行くくせに、お客様が帰られた後は緊張の反動でどっと疲れてずっと眠りこける、というのがいつものパターンです。
飼い主は朝から職場に出て不埒な連中が来ないかどうかをチェック。市民体育大会ということで、各学校が会場になるので、スポーツ馬鹿な皆さんが車で乗り付けてあたり構わず車を放置していく、ということが毎年起こっているのです。アンタは意地悪なオッサンか、と言われるほどに校内に車が乗り入れられないようにガードしておりました。
で、そういうことも一段落したお昼過ぎ、職場を脱出して当麻寺へと向かいました。奈良市内でお生まれになったともいわれる中将姫が生きながらにして極楽往生を遂げられたご命日、それが5月14日なので、毎年この日は中将姫ゆかりの当麻寺でお練供養が行われるのです。
橿原神宮前の駅までやってきて乗り換えようとすると、待っていたのがラビットカー。実はこの駅に来るまでに、最寄り駅の改札前で電車がホームに滑り込んでくるのを見て小走りに改札を抜けたところで右脚が「ぐきっ」となり、あぁ、自分にも野ウサギのような瞬発力が欲しいものだと思っていたところでした。
もちろんこの車両は単なる復刻塗装車です。ホンマもんのラビットカーだった車両そのものは現在養老鉄道で、この塗色に復元されて活躍しております。そもそも、電動車ではない車両があることが間違いです。
阪神ジェットカーとその加減速性能を競い合った車両で、あまりに乗り心地が悪いからと後にあえて性能を落としたというほどの車両です。登場した時にはつり革が4列あったことからもその加減速性能のすさまじさがわかります。
などと言いつつ、当麻寺に到着。普段は本当にひっそりとした境内なのですけれど、露店も出て大賑わい。写真は娑婆堂といい、まずはここに、中将姫の像を載せた輿が安置されて、それを西方浄土から二十五菩薩が迎えに来る、という行事です。
行事のスタートは午後4時。仏様方は西の方から来られますから、写真を撮るのは絶望的です。今回は行事のあらましでも見られれば、と暇つぶしをしていたら、いつの間にか中女王姫の乗られた輿が到着しておりました。
コメント
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最高の人盛りの中をノコノコと吉野山に出かけた折、南大阪線の橿原神宮前あたりでこのラビットカー塗装を見ました。もっともその橿原神宮前駅の橿原線ホームからはかぎろひ?も発車していましたので、特別塗装車が大忙しの日だったのかもしれません。
投稿: くーべ | 2017年5月17日 (水) 19時08分
くーべ さん
クラブツーリズム専用車の かぎろひ は、けっこう稼働率
高いみたいですね。標準軌の区間でしたら大阪から名古屋
伊勢方面と各地で見かけますし、西大寺の車庫でお休み中
のところを見ることも多いですね。
吉野山の最強な人出の中、ひょうたろうさんの柿の葉寿司
をお弁当に、奥も奥、西行庵のあたりまで行かれましたら、
吉野山の魅力を肌で感じることができます。
ただ、今の私は、お手洗いから近いところでしか行動不可
というかつての(そして現在の)宰相みたいな状況ですので
どこへも遊びに行けません。
投稿: つきみそう | 2017年5月18日 (木) 12時01分