持久
かなり白っぽい毛が浮いてきた「くま(仮名)」さん。換毛期ですので、もっと旺盛な食欲を示してもいいはずですが、ご覧の通りサーヴされたお食事に手を付けることなく、ただただ眠っております。このあと、もう少し陽が高くなってきたらやおら起き出してきて、少しずつご飯を楽しむつもりなのでしょう。
飼い主はご飯を楽しむどころか、毎度お腹と相談をしながら、少しずつ、少しずつ何かを口に入れては、あぁ何とか大丈夫だった、と腹をなで下ろす、ということを続けています。もうしばらくは、こういうスッキリしない状態が続くような気がしています。
当麻寺、練供養、とキーワードを入れて検索すれば、この行事に関する綺麗な写真が一杯見られます。上の写真は、人混み大嫌いな私が後ろの方から撮らせてもらった、中将姫を迎えに来て、西方浄土へと連れ帰る菩薩様。左が観音菩薩、右が勢至菩薩です。このあと、普賢菩薩が続き、その後ろには二十五菩薩。総勢28の菩薩様のうち、このお二方だけは介添え無しですので、ほとんど何も見えないお面をかぶった状態で、独特な動きをしながら進んで行かれるのです。
観音菩薩は手に持った蓮座をぐっと下げては振り上げる、という動作を、勢至菩薩は合掌した状態でスクワットしながら、それぞれゆっくりと進んでいきます。100メートルほどあるこの来迎橋を、こういうことをしながら往復するのです。衣装も暑い、面も暑い、そこへこの動きですから、よほどの体力、持久力がないとつとまらないでしょう。なおかつ、橋から落ちないように進むということも要求されるのです。
私のそばに立っていた近所のおばちゃんによれば、お面や装束などは3年前に新調されたものだとか。まばゆいばかりの輝きでした。でも、暑いことに変わりはないでしょう。
実は、ペントレ2日目に、東京は九品寺駅近くのお寺でも同じような練供養が行われていて、そちらは3年に1度の施行ということで、そちらも見に行く気満々だったのですけれど、結局はペントレ会場の雰囲気にどっぷりつかってしまいました。ここ当麻寺のお練りは毎年5月14日と決まっております。是非一度、ご覧になることをおすすめします。
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