いたちごっこ
クッションに収まって、どこを見るでもなく、ぼぉ~っとしている「くま(仮名)」さん。何を考えているのでしょうか。ケージの扉が開いていても、外へ出てうろうろするでもなく、こうして寝ていることが多くなりました。
けれど、誰かが何かを食べている、というのを察知する能力は高く、気がついたら食卓のそばでおすわりをしている、という彼女です。乱暴者の「ちち(仮名)」さんも、ケージの中までは入ってこないので、こうして寝ているのが一番安全だとよくわかっているのでしょう。
私の職場の、ほんまもんの教頭先生が高所作業をしています。植木屋さんが使う三本脚のはしごは実に便利で、これに慣れると普通の高い脚立に登るのが恐ろしくなります。この場所は給食室で、お昼になると正面のシャッターが開けられ、児童生徒がここから教室へ食べ物を運んでいくのですが、実はここに鳩が巣を作って住み着いてしまったのです。
蛍光灯が取り付けられた細い鉄骨をきれいに拭き掃除して、鳥が止まれないように突起を取り付ける作業をしているところです。予備の教頭先生は地上にいて、雑巾を絞ったり、必要な道具や材料を手渡したりする役割をしています。
これを見た人は皆、「わぁ、駅みたいや」とおっしゃいます。この梁の真下を、給食を運ぶ児童生徒が通ります。足下には大量の鳩の糞があって、あまりにひどい状況なので、糞を掃除して、その元を絶つ、ということで緊急工事をしたのですが、平和の使者、鳩もなかなかしぶとくて、そう簡単には退散してくれません。
これだけばっちりと突起をつけておけば鳩もとまれないだろう、と安心していたら、翌朝も足下に糞が落ちておりました。
標準のミニカートリッヂを置いてみました。結構大きめの爆撃跡になります。鳩がとまれないように工事をした際、足下も徹底的にお掃除したのですが、それをあざ笑うかのようです。あれだけやったのに、まだとまる余地が残っていたのか、とはしごを掛けて調べてみました。
これまたミニカートリッヂを比較用に。大人のドバトですから、ぎりぎりのスペースですが、ここを狙って飛んできて、スポッと収まっているようです。ここもまた突起をつけて鳩を追い出すようにしなければなりませんが、そうするとまた、別の場所を見つけてとまるのでしょう。
鳩とのいたちごっこ、もう少し続きそうですが、普通ならまず掃除をしない高いところを綺麗にするいい機会と思って励むしかありません。
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