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2016年10月

2016年10月31日 (月)

ガチャ

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 そこら中を走り回っていろんなものを蹴散らかした後、長男に捕獲されてひっくり返されてしまった「ちち(仮名)」さん。こうして説明しなければ、単におとなしく、賢くねんねしているだけに見えますが、彼女が走り回ると修羅場になり、そこら中のものが動き、落ち、散らかります。彼女の頭のあたりにレゴブロックとかネルフのノートなんかがあるのはそういうことなのです。

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 とりあえず回転寿司でも行くか、と家族で出かけた日曜日、順番待ちをするスペースに置かれた何台ものガチャ。待っているお客さんが退屈しないために置いてある、と見せかけて、実は待っている脚にさえお金を落とさせようというすさまじい魂胆ですが、その中の1台に長女が激しく反応。柴犬さんが景品になっているというので、じゃとりあえず、と回してみるとこれが出てきました。やはり人生を運だけで生きているだけのことはあります。

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 次男はウサギが可愛らしいと騒いでいたので、それなら回してみなさい、ということで出てきたのがこちら、黒猫でした。運などと言うもの、結局は本人がそう思えばそうだというだけのことなのでしょうが、私の、どうでもいいことにまで運を使いまくる生き方には誰もかないません。

 で、一体これは何なのか、何に使うものなのか、ということになったのですが、それはもう、論を待ちませんね。

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 こうやって使うのに決まってます。これは萬年筆置きなのです。我が家にはワンコの形をした萬年筆置きが山のようにあるのですが、とにかく萬年筆ネタは時間がかかるので、最近はじっくりできておりません。これを契機に数々ある萬年筆置きも順次(再)登場させて行きたいところです。

 この柴犬さんの場合、首のあたり、あごと前脚の間に萬年筆を置くと安定するのですが、それだと柴犬さんの顔が萬年筆に隠れがちになります。あと、光の向きを考えないと、こんな風に顔が陰になってしまいます。使い方が難しい萬年筆置きです。

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 にゃんこの方はもう少しマシです。万年筆を置く場所が股のあたりなので上半身がよく見えます。けれど、ニャンコなのであんまり登場機会がなさそうに思います。私、犬派なので。

 あと、真っ黒ですから、鮮やかな軸のペンを置くときには良いでしょう。

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2016年10月30日 (日)

運だけ

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 目の前にリンゴがあるのに、食べようとしない「くま(仮名)」さん。彼女はお休み中で、とりあえず匂いがしたので見てみたけれど、すでに自分の餌鉢に入っているものだから、何も慌てて食べなくても、という感じです。

 面白そうだったので、餌鉢を動かしてあげると、すぐに食いついて来ました。要するに寝たまま動かずに食べられるならいただきましょう、ということだったのです。ワンコは飼い主に似る、というのがここでも証明されました。

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 この週末はフェンテ、と意気込んでいて、土曜日に行われた、本来は顔を出しておくべき地域の行事も「明日は失礼します、ごめんなさい。」と職場を出た金曜日。妻は宴会に出ていましたので、だらだらと遅くまで職場で仕事過ごした後、そのまま帰宅して寝てしまいました。これが功を奏してか、主治医の元で体重を量ると前月比1㎏減。大いにお褒めいただきました。

 土曜の朝は体が動かず、主治医の受診もやめようかと思うほどでした。しかし薬が切れている「はず」なので、行かないと主治医に叱られてしまいます。それは嫌だ、という気持ちだけをエネルギーに医者まで行き、帰ってきたら薬を飲んでお昼寝です。このところ不規則な生活に磨きがかかり、薬の服用忘れも多かったので、きっちりとメトグルコがお腹を直撃です。

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 そして今日、100円レンタカーでヴォクシーなる車を借りてローランドのピアノを運搬。積み卸しを手伝ってくれた長男をねぎらうべく、お昼は奈良町の洋食 春さんへ。手前が名物のジャンボハンバーグです。この大きさ、厚さでもしっかりと中まで火が通っております。

 トヨタ車は大嫌いで、なかでもノアとかヴォクシーとかいう貨物車上がりのワゴンは一等嫌いなのですけれど、借りて乗ってみて、余計に嫌いになりました。どんな路面を走っているのか、どれだけスピードが出ているのかをドライヴァーが知ることを禁止するように造ってある、そういう印象を受けました。そのくせ乗り心地もまずまず、そして何よりまっすぐ走りますから、余計に腹が立ちます。これは売れるはずです。

 奈良町を歩いていて、トヨタ車以上に残念に思っている猫ブームを実感しました。このお店、もとはワンコグッズのお店だったはずなのに・・・・・。

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 金曜日に、「自己肯定感、自己有用感の低い人間はダメだっ!」といつも話している同僚が、別の同僚と「今死んでも、全然平気。」と話しているのが聞こえて、へぇ、そうなのか、と意外に思いました。

 私は自分を肯定するなんてことは金輪際できないし、人様のお役に立てることはないもできていないので、自己肯定感も自己有用感もありません。ただ、運だけで半世紀生きさせてもらったので、感謝の気持ちはあります。そのくせ、人様に腹を立てたりすることは一人前以上で、そのたび、あぁ、何とけしからんことを、と自分を嫌悪する、そんな毎日を過ごしている私は、日々一生懸命生きているから、今死んでも悔いはない、という同僚の爪の垢の、そのまたカスでもいいから煎じて飲むべきなのかもしれません。

2016年10月29日 (土)

無用の用

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 本当のところは寝顔を撮りたかったのですが、「ちち(仮名)」さんが目を開けてしまいました。これはこれで、可愛らしいのでよしとしましょう。

 ケージの外で遊んでいるとき、興奮しすぎて、「くま(仮名)」さんを攻撃してしまい、叱られてケージの中に閉じ込められてしまったのです。飼い主が目の前でずっと寝転んでいる、これはお休みらしい・・・・・もっと遊んで欲しい、ということで、この体勢で寝ていながら、定期的にくぅ~ん、と鳴いてみせる彼女。でも、お仕置きの最中なので、いくら鳴いても飼い主に無視されてしまい、少し拗ねている感じです。

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 飼い主がごろんごろんしている間に、2階では妻と娘がわいわいやっています。娘の部屋に置いてある電子ピアノを放り出すのだ、と頑張っているようですが、接続部分が抜けないとかで、次男、長男と次々呼び出されて2階へ上がっていきます。

 最終的には大きくて重たい鍵盤部とスタンドとを分離できたようで、最後は狭い階段を通ってこの重たいのをおろすために飼い主も参加して、ようやく玄関まで持ってきました。このままですと、ずっとおいつをまたいで出入りしなければなりませんので、明日、運び出してしまうことにしました。

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 残念ながらすでにエログランドが手元にないので、まずは車を調達するところから始めて、明日、私の職場へと運び込む予定です。ただ運ぶだけでなく、家の前と現地での積み降ろし、そして現地での搬入と組み立てと、まだまだ課題は山積です。

 本当なら今頃、フェンテの集いに出てベルギービール飲んでたはずなのに・・・・・と思いつつの面白くない1日でしたけれど、糖尿病の薬でお腹が痛いことと、このピアノと、やっぱり家にいて正解だったのかもしれません。

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2016年10月28日 (金)

おるで

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 神々しいお姿で眠る「くま(仮名)」さん。単に光が入りすぎただけの写真でも、ものは言いようです。最近はケージの扉が開けっ放しになっていてもいちいち出てくることはなく、これはいけそう、というときだけのそのそと出てくるようになりました。さっきまでケージの中で寝ていたのに、気がつけばそばに来てお座りをしている、という感じです。歳ばかりとって子どもっぽいままの飼い主は、こんなふうになりたいものだと憧れてしまいます。

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 柴犬おるで家人に言われてのぞいてみると、こんな子がいました。このくらいの大きさでずっといてくれるなら、お座敷犬として最適ですが、一体何をするために我が家に来たのかというと・・・・・

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 ゴミ箱でした。ここにたくさんゴミが放り込まれると、小さな体で世の中の汚れたものをいっぱい背負ってかわいそう、ということになるのでしょうか。本来ならレジ袋か何かを入れておきたいところですが、見た目が見た目ゆえ、あえてそのまま使い続けてすでに2~3ヶ月。いまだ、ゴミの入る部分は汚くなっておりませんが、別のところへ買われていった兄弟たちの中には、過酷な毎日を送っている子もいることでしょう。

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 大きさとしてはこんな感じで、デスクサイドにちょうど良さそうです。職場では毎日ゴミを取り集めるときに自分の傍らのゴミ箱が行方不明になることがよくありますが、こんな子を置いておけば必ず帰ってくるでしょう。ほかにも、ティッシュの箱を持ってくれている子とか、ティッシュの箱をカヴァーしてくれる子もいるようですし、なにより、「くま(仮名)」さんみたいな色の子もいるようです。本気で職場にも置こうかなという気になる自分が怖いです。

2016年10月27日 (木)

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 あられもないお姿の「ちち(仮名)」さん。彼女はとても臆病なので、こんな風に仰向けに寝ることは滅多にありませんが、長女によしよしされているときは例外のようです。

 換毛が完了していないような感じのお腹、これはやはり、アトピーなのかもしれません。現状は薬で痒みを抑えているのですが、この薬が切れたときに痒みがぶり返すようなら、十中八九、アトピーだろうという診立てです。

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 ワンコは絶対に口にしてはいけない、それがチョコレートです。先日、若手のホープが授業の小道具に使えるように、と京都まで繰り出して買ってきたカカオ。そのついでに、とっても高級なチョコレートにも手を出してしまいました。右端の2個がプレーンでしょうか。あとはシナモンやオレンジ、抹茶などのお味があるようですが、私は写真を撮ったのみで、お味の方はわかりません。これが1個500円弱のチョコレートのお姿です。

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 ダリケーさんのギフトボックス。インドネシアと京都が描かれています。この中に鎮座ましますものは、チョコレート・ヒル。小麦粉を使っていないチョコレートケーキのようなもの、だそうで、その見た目に惹かれて手を出さずにはいられず、結局お買い求めとなってしまいました。

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 材料は「カカオ豆、砂糖、牛乳、卵、クリーム、バター、ココアパウダー、澱粉」のみだそうで、あえて言うなら丸ごとチョコレートです。直径10センチほどのものですが、さすがに一人で食べるものではなく、二~三人用。濃厚なのに後味あっさり、ということでしたけれど、おっさんには重たく感じられました。

 どの商品も上質で、私みたいなおっさんには居づらい美しいお店。多分、もうお邪魔することはないと思いますが、チョコレートには目がない、という方にはおすすめかもしれません。

2016年10月26日 (水)

御用達

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 ムニャムニャと顔を洗う「くま(仮名)」さん。彼女はこれをよくやりますが、高齢の今、当初の目的から離れて、家族が喜ぶからサーヴィスで、という感じもあります。年の功です。

 羊たちは冬に備えて食欲旺盛な毎日を過ごしていますが、首輪がキツくないのかな、と首に手をやると、毛刈りで拘束されたときのことが思い出されるのか、けっこう真剣に逃げます。ならばとご飯を食べることに集中しているときを狙って確かめに行ったところ、巨体の雄、白丸くんが珍しく抗議のポーズを示しました。後ずさりしつつ、唇を持ち上げてこちらを見た、あの顔は紛れもなく怒った顔でした。

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 濃いグリーンのスリーブ。ジオン軍のマークが入っています。けっこうきつめなので、よいしょ、よいしょとずらしていくと箱が現れます。この箱を保護するためにも、スリーブは残しておきたいところです。

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 右からデギン、ドズル、キシリア、ギレン、そしてガルマと思われます。サスロの姿がないのは、早くに死んでしまったからでしょうか。親父の顔立ちに長男の目つき、三男のごっつい体を併せ持つ、という設定でしたが、知らない人は存在すら知りませんから仕方のないところでしょう。

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 ザビ家御用達萬年筆。萬年筆そのものはPILOT製の鉄ペンがついたもので、玉クリップです。軸色に合わせたのか、セットされているインクカートリッヂはブルーブラック、というところがひとひねりです。そして販売元はサンスター文具とされています。

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 ペン先にもジオン軍のマーク。ルシーナの色違いバージョン、というところでしょうか。軸が大変に軽いので、萬年筆という感じがしませんが、軽いのが好きな人にはそれでもいいのでしょう。

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 キャップリングには、販売元であるサンスター文具の名前。キャップにはおなじみ、ジーク、ジオン。色目も地味系で、普通に使えるペンですが、金色の装飾はちょっと人前では恥ずかしいかもしれません。それこそ緑色のインクを入れてお遊びに使うか、と思いますが、字幅がFなので、それも合わない感じです。箱様になってしまうペンなのかもしれません。

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2016年10月25日 (火)

締め出し

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  そびえ立つ緑の壁に立ち向かう羊さんたち。緑の壁はサツマイモを掘った後に残った蔓です。人間様でも、この蔓をおいしく煮ていただくほどですから、羊さんたちにとってはとんでもないごちそうです。実際、大好物の米ぬかを食べている最中であっても、芋の蔓を見ると飛んできます。学校には羊がいて、芋の蔓を喜んで食べる、という話を聞いた農家の方がわざわざ軽トラック一杯分の芋の蔓を運んできてくださったのです。ありがたい話です。

 25日のお仕事を終えて家に帰り着いたときにはすでに26日になっていて、26日午前零時から正午まで、メンテナンスのためBlog記事の投稿はできません、という親切なメッセージが表示されるばかりでした。最近はこういうメンテナンスが頻繁に行われるようになっていて、そのうち昼の日中でなければ更新なんぞできなくなるのではないか、と心配になります。それだけではありません。先日、私が利用しているBlogサーヴィスは、新規の利用者募集を停止しました。この調子でいくと、JR北海道より先になくなってしまうかもしれません。

Dsc09914  メッシュの柵から頭を突き出して、おいしいところを狙って食べているももちゃん。大人の2頭は柵の内側に垂らしてやった蔓を食べているのですが、この子は「隣の芝生は青い」と心底信じているタイプらしく、いつもこうして、目の前のものよりも少し遠くにあるものを食べようとするのです。さらに、食事中に遊んでしまうという悪い癖の持ち主でもあるのですが、サツマイモの蔓を食べるときに限っては、遊ぶことなく一心不乱にむしゃむしゃと食べるのです。

 その甲斐あって、胴回りなどはすでに母親より大きなサイズになっています。めぇめぇとかわいらしい声で鳴いていたものが、体が大きくなるにつれて共鳴するようになったのか、最近ではべぇべぇと聞こえるようになりました。もうまもなく、ぼぇぼぇと鳴くようになるのでしょう。成長してくれるのはうれしいのですが、少し寂しい気分でもあります。Dsc09912

 ちなみに、軽トラックに満載だった芋の蔓、初日で半分ほどになりました。大人の雄は1日に10キロ以上の草を食べるといいますが、それにしても実によく食べるものです。

2016年10月24日 (月)

小道具

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 炬燵の季節になって、早速炬燵むりな「ちち(仮名)」さん。全身毛に覆われているのですから肌触りもへったくれもなさそうなものですが、彼女たちは気持ちの良い敷物の上で寝ることを好みます。

 もう少し寒くなってくると、本当に炬燵に潜り込んだりもします。喜んで雪の庭を駆け回るはずのワンコですけれど、我が家のは少し違うようです。

 朝から出張に出て、そのあとなぜかお休みをとって京都へ。洛北と言うほどではないにせよ、金閣寺よりも少し北をめざしました。この夏まで三条の方にあったダリKというチョコレート屋さんが目当てです。

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 カカオの実。この中に、いわゆるカカオ豆が詰まっています。その見た目は納豆のような感じで、さすがにそれは無理でも、せめて実そのものだけでも生徒に見せることができたら、という思いがありました。これが借りられたら一番良かったのですが、案の定、貸して欲しいという問い合わせが多数あって、すべてお断りしている、というお話しでした。

 こちらのお店はクーベルチュールを使うのではなく、カカオ豆を焙煎するところからチョコレートを作る、という、ある意味最近流行し始めているかたちのお店です。萬年筆を持って行かなかったので、大きさ比較用の交通系ICカードと一緒に記念撮影させていただきました。

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 こちらが授業の小道具として買ってきたカカオ豆。カカオの実の中にある果肉に包まれるように入っているカカオの種ですから、厳密に言うと豆ではありません。生のカカオ豆はそのままでは食べることができないので比較用で、焙煎済みの方は皮を剥いて食べたり、匂いをかいだりするためのものです。いずれにしても生徒に食べさせるといろいろ問題が出てくるので、見せる、触らせる、といった使い方で、授業に引きつける小道具です。

 さて、これを授業の中でどう使うか、そして、このお店が何でカカオ豆からチョコレートを作っているのか、そこに込められたフェアトレードの考え方について授業ができるかどうか、それは研究授業をやってくれる若い先生の腕とアイディアにかかっています。私は知りません(笑)。

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 このお店を紹介してくださった「おいやん」に、この記事を捧げます。

2016年10月23日 (日)

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 熟睡している「くま(仮名)」さん。周りにいるのは家族ばかり、恐ろしい乱暴者の「ちち(仮名)」さんもケージの中までは入ってこない、というので、何の心配もなく寝ているわけです。ワンコは飼い主に似る、というのがこういうところにも出ているような気がします。

 金曜土曜と職場を空けていたので、新しい週を迎える前にやらなければならないことが山盛りで、仕方なく日曜出勤をいたしました。月曜日も朝から出張先へ直行なので、月曜日が提出締め切りとなっている書類の作成が最優先課題です。いろいろやりたいことがあるから人員をくださいね、というお願いの文書なのですが、よほど戦略的にいかないとまず通らないという文書でもあります。事務的な内容をまず埋めて、あとはアピールする部分を校長とともに検討、作成して、何とか夕食の時間までには作成を完了することができました。これもすべて、後の予定があればこそです。遊びに行かなくっちゃ、というのは仕事を進める原動力のうち、最大のものです。

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 妻と夕食をとり、引き続き映画館でこの作品を見ました。公開初日から出張していたので、ようやく、という感じです。作品自体は前2作同様に激しいアクションにバキューン、ドカーン、バッコーンという感じですが、今作はただただ激しいアクションだけではなく、TNGのような、見た後に余韻を感じる内容がけっこうあったように思いました。ピカード艦長がポーカーに入れてくれと言うシーンを思い出させるところがあるのです。

 で、今作では前半比較的早いところで、お約束通りにエンタープライズ号がぶっ壊れてしまうわけですが、当然のことながら、最後はまた復活するわけです。そこでNCC-1701Aと出てくるので、あれ、どうだったかなと考え込んでしまいました。カークがエンタープライズを盗み出してジェネシスに行き、自爆させてしまったのが1701。そして色々あって、最後は建造中のNCC-1717を改名して1701-Aができた、ということだったはずですが、この辺はリブート版ならではのしんどいところでしょう。

 ちなみに、NCC-1717の艦名は、別の施設名として今作にも出てきます。吹き替え版はないようですが、是非ご覧になることをおすすめします。

2016年10月22日 (土)

お行儀

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 だらしなく寝ている「ちち(仮名)」さん。ワンコがお行儀よくするときは何か食べるものをもらうときとか、遊んでもらうのを待っているときぐらいですから、彼女には何の罪悪感もないことでしょう。それでも、基本中の基本である「お鼻の先をケージから突き出す」ということはきちんと守っています。

 金曜日の朝からスタートして、土曜日の夕方に終わった小中一貫教育全国サミット。今年で11回目の開催で、昨年度の第10回サミットは奈良市で開催されました。来場者に参観してもらう授業をうまく配置するように時間割を組みつつ、自分自身の授業にはできるだけ参観者が来ないように、と工夫したのも懐かしい思い出です。

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 昭島駅のホームに貼られていたのを、同行した人が発見して教えてくれました。鶏は三歩歩くとものを忘れてしまう、なんて言われますが、鳩はどうなのでしょうか。最近の研究によると、忘れるのではなくて生きるのに必要のないことははじめから覚えようとしないだけだ、ということらしいので、鳩の場合も、いくら言い聞かせても無理なのではないかと思います。逆に言うと、生きるために必要なことは覚えるわけですから、餌なんぞ与えようもののなら集まってきて、結果、ホームに落とし物をしていくことになります。

 で、人間様はどうなのか。金曜日に授業を公開してくださった学校では、午後から研究発表があり、最後に職員やPTAの皆さんが全員起立してご挨拶をしてくださっていたのですが、その最中に立ち上がって会場を出て行く参加者の何と多いことか。会場校から最寄り駅までのシャトルバスに早く乗り込もうという魂胆なのでしょうが、歩いても10分ほどの距離です。無料で運行されているシャトルバスへと我先に駆け寄る先生たち、というのは子どもに見せられない光景です。

 自分の授業に活かせる内容はあるか、自分の日々の教育活動を改善するためのヒントが得られるか、という志で来ているわけですが、お行儀よくすることを学ぶことが先でしょう。非常に情けない思いで見ておりました。

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 と、ここまでさんざん人様のことをこき下ろしておいて、ご自身はこれであります。結論から言うと、特製シウマイには魅力を感じませんでした。私の味覚はパチモンなので、良い材料と丁寧な仕上げであっても違いがわかりません。今回は3人横並びでしたので、車内でシウマイパーティーしていてもテロにはあたらないでしょう。3人連れではありましたが、大人ですから、静かに飲み食いしていたのはいうまでもありません。

 研修会の終了予定時刻が15時45分頃。そこから会場最寄り駅まで徒歩で10分弱。なので、どう頑張っても昭島駅16時1分発の電車に乗るのが精一杯、という読みだったのですが、実際には相当数の参加者が早い電車に乗って出発していたので、駅もそれほど混雑しておりませんでした。お容疑の悪い人がたくさんいたおかげで、私たちもスムーズに移動できたわけです。これはやっぱり、感謝すべきことなのでしょうか。

2016年10月21日 (金)

お勉強

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 とりあえず、「くま(仮名)」さんの寝姿。飼い主はお仕事で東京出張中なので、帰って来ないなぁ、なんて思いながら寝ていることでしょう。昨夜も遅く帰宅して玄関のドアを開けたら、彼女が目の前でしっぽを振っていて驚かされました。やはり、ワンコというのはそういう所がかわいらしく、魅力的です。

 東京とはいっても、都心部ではなく、多摩方面です。実際、今夜は都心で呑み会を開いてもらいましたが、行きも帰りも小一時間。ちょうど、大阪と奈良ほどの離れ具合です。

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 本日お邪魔したのは、この日本一長い廊下のある学校。8メートルの間隔を開けて並んで建てられていた小学校と中学校の校舎をつないでしまったので、こういう廊下が誕生したのだそうです。私の職場はもともとあった小学校の敷地内に中学校の校舎を増築したのですが、それでも廊下のつなぎ目などには微妙な段差などがあります。こちらの学校は、もともと校舎の規格がほぼ同じだったということもあり、つないだ、といわれなければわからないような仕上がりです。

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 気に入ったのがこちらの遊具。上の穴にボールを投げ入れると、下の穴から出てくるというわけです。これはぜひ、私の職場にも置きたい、と思ったのですが、そうなると自分で材料を買いそろえて作らなければなりません。正面はコンパネに穴を二つ開ければできてしまいますが、問題はボールの通り道。この遊具ではU字型になった金属製のダクトのようなものを使っています。そういうものが既製品で売られていれば簡単ですが、見つかるでしょうか。

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 とにかく力の入った研究発表会で、壁面という壁面にはこういった掲示物が貼られ、それを参加者が必死で写真に収める、という光景が見られました。これだけの資料を作ったのだから、きっとまとめて公開されるはず、と踏んだ私は目にとまったものだけを写真に収めておりました。ほぼすべての参加者がスーツにネクタイというお姿なのに私は軽装で、しかも写真を熱心に撮っていないなど、明らかに異質な感じで浮いておりました。でも、こういうものは記録も大切ですが、何かを感じ取ることがもっと大切だと思っております。そこに行かなければ感じられないものを感じ、自分の職場でも活かせそうなアイディアを得る、そういうものだと思うのです。

 明日は昭島市で研究発表をひたすら聞く、という1日を過ごして奈良に帰ります。

2016年10月20日 (木)

想定内、ではあるけれど

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 家族の隙を見て、毛布の上に寝そべる「ちち(仮名)」さん。彼女はこの毛布を自分のものだと思っている節があり、見つけ次第その上に乗る、ということにしているようです。一方家族としては、秋も深まった今、自然死するにはこの毛布が必須なので、ワンコに取られまいとして攻防を繰り広げます。

 このたった数行の記事を書くまでに6時間。先日に引き続いて今日もまたBlogのシステムがメンテナンス中。しかも今回はお知らせも何もなく、ただただメンテナンス中の文字だけが表示されたままです。すでに投稿済みの記事はいくらでも閲覧できるのに、新規投稿や改変は一切できない状態が一晩続きました。これはもう、新幹線の車中で更新するしかないか、とまで思ったところで、突然のメンテナンス終了です。

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 この週末は東京方面へ出張です。小中一貫教育全国サミットin武蔵村山という研究大会に出てお勉強してこい、ということでしたが、直前の今日になって、本来の参加者から欠席の申し出がありました。

 担任している学級に問題が起こり、それをほったらかして出張はできないというわけです。1日目は諦め、後から追いかけて夜に合流します、などとおっしゃったのですが、そんな無理をしてまで・・・と押しとどめて、私が代理で出席することにしました。

 2日間の研究大会、私は1日目だけ参加して日帰りする予定だったのですが、これで土曜日も拘束確定で、間近で時代祭を見られる絶好のチャンスを逃してしまいました。

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 東京都はいうものの、場所は武蔵村山。これは関西の感覚だと、奈良に行ったのを「大阪へ行ってきた」というようなものです。都心からは小一時間かかるのではないでしょうか。2日目、土曜日の会場はさらに奥まって昭島市です。

 ここまで、写真をアップロードしてもプレビューされないなど、メンテナンスしたのにむしろ悪くなってるがな、という状態が続いております。さて、金曜日は無事に記事が更新できるのでしょうか。

2016年10月19日 (水)

1日遅れ

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 自然死していた飼い主に付き添うかのように、一晩中ケージの外で過ごした「くま(仮名)」さん。家族がみんな寝ているときや不在のときなどは犬らしく丸くなって寝ているのですけれど、家族が活動を開始すると、仰向けに寝るなどしてアピールし始めるのです。

 私はここよ、可愛いでしょ・・・・・というオーラが出ているので、傍らを行き過ぎる家族は皆、「おぉ、よしよし」と首のあたりを撫でてしまう、ということになるのです。

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 写真はぼやけていますけれど、プラチナの顔料ブルー、この鮮やかな発色のインクを使いたいなぁ、とずっと思っていて、それでもちょっと怖いなぁという思いもあり、長いことそのままにしておりました。

 少し間を置いて書いてみると、思っていたほどに鮮やかな色ではないのですが、これは水分(?)が減ったとか、そういうことによるものでしょうか。

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 候補のペンはこのあたり。上から丸善センチュリー、ロットリングリーフ、ウォーターマンカレン、そしてセーラーの黒檀です。すべてつけペン状態で書いていますが、この段階でロットリングとウォーターマンが脱落。リーフはとにかくインクが出ない状態で、つけペンで書いてもぼた落ちするなど、何か問題を抱えているようです。カレンは固くてよいのですけれど、あまりにもチョークのような書き味なので、いずれ調整師の方にお願いしなければならないでしょう。

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 なので、残ったのはこの2本。センチュリーはバランスこそ良いものの、とにかく重たいので、常用するのは疲れるかもしれませんが、このペンを手に入れたとき、手紙も書かないくせに「宛名書き用に」などと言っていたというけいいもありますので、そういうことに使いましょう。

 黒檀の方は隠れた名機とも言われるペンですし、落とし込み嵌合で使い勝手も良さそうですので、内ポケット常駐の地位を確保しそうです。

 と、たったこれだけの記事を書くのに2日もかかりました。やはりどんなことも、日頃から早め早めに片付ける習慣をつけておかないといけないと痛感しましたけれど、もはや私、新しい習慣を身につけるには歳をとりすぎています。このナマクラな生き方は治りません。

2016年10月18日 (火)

座右の銘

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 前脚をクロスさせて、飼い主の方を見つめている「ちち(仮名)」さん。今日のトップ画像に、とこの写真を撮ったその足で記事の更新に取りかかるべきでした。

 ごちゃごちゃしたことを片付けて、さぁ更新、とPCを立ち上げ、Blogの記事が置いてあるサイトにログインしようとしたところ、次のような表示が出てきました。

Hptimage  なかなかやってくれます。でもこれは普通のことで、今回は少し作業時間が長いというだけのことです。18日の記事を更新しようとしてログインした時、すでに19日になってしまっていたということですね。

 座右の銘は「明日できることは今日しない!」なのだ、んてことを冗談半分にいうことがよくあるのですけれど、冗談どころではなく、我が身に染みついた習慣、先送りが服を着て歩いているのが自分だということなのですね。

 まぁ仕方ない、とメンテナンスをネタにしますが、こんな時に限ってちゃんと萬年筆ネタを用意していたりするものです。あぁ、これで1日分ネタが増えた、と喜びつつ、そろそろメンテナンスも終わる頃だな、とログインを試みると・・・・・

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 やっぱり、その日、その日のことはその日のうちに終えておかないとだめですね。バチが当たったなぁ、と思いつつ、実はひとつも反省していない飼い主なのでした。

 

2016年10月17日 (月)

CMS

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 長男の徒然に餌鉢をかぶせられた「くま(仮名)」さん。すぐに振り落とすわけでもなく、難儀やなぁ、という顔で長男を見ています。長男がまだ少年と言うべき年齢だった頃からのおつきあいなので、まぁこれくらいのことは想定内、ということなのでしょう。

 週明けの今日は、朝からアレをしてコレをやっつけて・・・・・といろいろ計画を持って出勤したのですけれど、朝一番に校長から「これ、できました。」と巻紙のようなものを手渡されました。A4用紙6枚にわたるWORD文書を長くつないだもので、このイメージでWebページに公開して欲しい、というご要望でした。

 校長は何でもできる人なので、Webページのコンテンツなんぞあっという間に作ってしまえるのですが、今回は内容を練り上げる必要があったためか、WORDで「下書き」をされたのでした。

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 紙の上でそれを見ていますと、実によくできたコンテンツです。WORDの機能をフルに使い、適度に、かつ目をひく装飾が施されています。しかしながら、これをWeb上に再現するのは至難の業です。

 学校のWebページを作成すること自体はとっても簡単で、市教委が全権を掌握しているCMSにログインしてポチポチとワープロ感覚で打ち込んでいくだけです。画像をあげれば適当に調整してくれますし、ややこしいものはPDFファイルにアップロードしたものにリンクを張っておけばOKです。

 しかし、WORDで美麗に作られたものをそっくりそのままWeb上に再現するのは、簡単なように思えてけっこう難しいものでした。

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 使っているシステムはこういうもので、作成者はただただ文字を打ち込み、画像を貼り付けるだけ。とっても楽ちんですが、少し込み入ったことをやろうとすると壁にぶち当たります。

 WORDのファイルをそのままhtmlに変換しても、もとが美麗な文書なのでレイアウトが崩れて使い物になりません。html編集モードにして、ソースを貼り付ける、というのも試してみましたが、これかな、とソースをいじってもうまく反映されないところが残って、不細工なページになってしまいます。

 そのまま貼り付けることができるのは画像とファイルへのリンクだけなので、WORD文書をPDFに変換してからJPEG画像を生成し、サイズを落としてから貼り付けます。PDFファイルをサーヴァにアップロードしてそのURLを取得し、先に貼った画像にリンクを設定する、という方法を会得するまで数ヶ月かかりました。私の力量ではWebのコンテンツとしてそのままPDFを置くことはできません。もしそれができるのだとしても、マニュアルに記載がありませんから、どうすることもできないのです。

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 スマートな解決策がないのなら、力尽くで何とかするしかありません。結局はページの幅いっぱい、6行のテーブルを設置して、その中にWORD文書の各ページを画像化したものを順番に収めていきました。

 これでいいのだ、と喜んでいたら、あろうことか、ページの中にハイパーリンクのボタンがありました。ならばボタンの画像をこしらえて元の画像に被せ、そこにリンクを張ればよい、と思いましたが、何度試しても画像の重ね合わせが拒否されてしまいます。

 仕方がないので、やはり力尽くと諦めて、ボタンの描かれているページの画像にリンクを張りました。見ている人は、ボタンを押しているつもりで画像全体を押していることになります。実に不細工ですが、有効な解決策が見つかるまで、この不細工なページ構成でしのぐしかありません。

2016年10月16日 (日)

法事

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 見返り美人、な「ちち(仮名)」さん。奥に見えているのは餌係の次男の足で、彼女はここで餌が調製されるのを待っているのです。賢いワンコですが我慢はできない(飼い主に似た?)たちなので、もうあと1分待てば、というその1分が1時間にも1年にも感じられてしまうのでしょう。

 今日は父方の祖母の17回忌、そして叔母の1周忌でした。明治生まれで厳格な祖母は私にとって恐ろしい存在で、小さい頃の祖母の思い出は、叱られたことばかりです。けれど、母方の祖母はもっと強烈でした。普通は孫には甘いものですけれど、それでは済ませられないぐらいデキの悪い孫だったということなのでしょう。自分がおじいさんの域にどんどん近づいている今、あの頃祖母が感じていた情けない思いが実感できます。

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 法事の席に招かれた私は、常に緊張の連続です。子どもだった頃、親戚一同から「アカん子」と認識されていましたし、それは大人になっても変わりません。叔父や叔母が歳を重ね、丸くなっているからこそ何も言われないようになっただけのことだと思っています。従兄弟たちはみな優秀なので、余計にダメさが目立っていたということもあるでしょう。

 で、そうした緊張の場から解放されて、ふと暦を見ると寒露を過ぎていましたので、奈良は餅飯殿にある「穀雨」さんにお邪魔してきました。中華粥を供するお店ですが、24節気ごとにお粥が変わるのです。秋分の季節には湯葉の入ったお粥でしたが、今回は十穀米の入ったお粥。この季節、お粥はいい具合に体が温まります。

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 法事の席では、緊張のあまりついつい余計にしゃべってしまい、ご家庭でもそんな風によくお話しになるの?と訝しがられる始末。いえ、そんなことはありません。この人は必要なことを言わず、余計なことばっかりしゃべります、と妻にも言われました。不思議なもので、自覚していることでも人の口から言われるのを聞くとへこむものです。

 そういうこともあってか、夕食はやけ食いでごちそうを食べてしまいましたので、明日からはまた、しっかりと絞っていく必要があります。月曜~金曜で3~4キロほど痩せて週末には元に戻る、ということを繰り返しているので、ますます痩せにくい体になりつつあります。

 幸い、明日からの1週間は猛烈に忙しくなりそうですので、昼の間は何とかエネルギーを消費し続けることができそうです。その状態で帰宅したら水だけ飲んで寝る・・・・・ことができたら、少しは痩せるのでしょうけれど。

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2016年10月15日 (土)

冬支度

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 今日は珍しく、もらってすぐにご飯に食いついているな、と思ったら、やはり普段通り、寝転んだまま食べている「くま(仮名)」さんなのでした。不安定なクッションの上ではなく、ちゃんとケージの床の上に餌鉢を置いてやるのですけれど、これも寝たまま餌鉢の縁を咥えて寝床に引き込むのです。

 いつの日かその場面を動画に収めてやらなければ、と思っているのですけれど、元気だとはいえ、かなり高齢になっている彼女。まだまだ食欲も旺盛なので、すぐにどうこうと言うことはないでしょうけれど、寝て過ごす時間がどんどん長くなっているのは、飼い主同様、歳のせいかもしれません。

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 5月からこれまで、エコスタイルということで軽装勤務をしてきました。エネルギー節約のためですが、学校も役所ですので、訪ねてこられる皆さんに失礼のないよう、職員室の入り口に「軽装勤務実施中」というお知らせを貼り、ノーネクタイで上着無しという服装での勤務をお許しいただいておりました。期間としては10月いっぱいまでですけれど、朝夕はさすがに肌寒くなってきました。これも気をつけないと、子どもに指導する立場の先生が季節感のない服装をしていてはいかんじゃないか、とおしかりを受けます。

 スーツを着るようになれば、上着の内ポケットに萬年筆挿し放題ですが、前の冬はしょっちゅうM800のキャップが外れて胴軸がポケットの中に沈没しておりました。体の使い方、スーツの着方が下手くそなので、キャップがどんどん回ってしまうのでしょう。なので、この夏そうしたように、ペンケースに入れて机の上に常備、という形にしようかと思っています。

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 ペンケースが5本差しなので、M800を収めるスペースを空けて、さらにセーラーの黒檀まで入って来たので、放り出された中で復活するのは1本だけです。秋ですけれども楓には休養していただくことにして、WAGNERの5周年記念シルバーンには胸ポケットに入っていただこうかと。プラチナ謹製のプレイボーイ印が復活でしょうか。

 落とし込み嵌合で、スルッというのではなくパッチンというやつ、これが内ポケットの中で生き残る可能性の高いペンの条件なのです。シルバーンは銀製なので、自分のルールとしては青系のインク。ならば黒インクを入れたキャップレスを一緒に挿しておけばよいでしょう。

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 なんかこう、真っ黒ですね。ここはひとつ、5本という縛りを解いてもう少し彩りが綺麗なケースにする、ということも考えなくてはなりませんが、おもむろにこのケースを開いただけで「ひえぇ~、5本も!」とヘンタイ(変態ではありません、断じて。)扱いされているので、それもためらわれます。

 あと、問題があるとすれば、キャップレスですら内ポケットの中で分解してしまうという、私の体使いのおかしさ。一体どういう風に動いているのか、自分でも不思議ですが、「お前はホンマ、何着せてもあかんなぁ・・・」という母のため息、それはこういうこともあったのだなぁ、と半世紀を経て実感しております。着こなし云々ではなく、ただ服を着るだけでも人一倍下手くそだという事実。今更ながら自分という人間のダメっぷりを実感しています。

2016年10月14日 (金)

減る

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 「ちち(仮名)」さんの眠る姿に、秋の深まりを感じます。寒くなってくると彼女は、暖かいものの上で寝るようになります。ここ数日は玄関ホールにある羊のマットがお気に入りだったようですが、玄関ホールはけっこう涼しいので、最近はご自宅の中でクッションに収まっていることが多くなりました。

 もう少しすると薬の量を減らすのですが、それで痒みがぶり返したりしないのかどうか、しっかりと観察してやらなければなりません。

 飼い主の職場では中間テストの真っ最中で、皆さん問題作成やら採点やらで忙しそうにされています。あぁ、あの面倒な作問と採点から解放されただけでも嬉しい、と思っていましたが、世の中そんなに甘くありません。

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 採点することはなくなりましたが、文書の校正なんかには使うから、と1本だけ赤インク入りで残してあるプロフィットレアロ。ペン先の刻印が赤色に染まっています。入れてあるインクは顔料系のFireですが、ガス欠寸前でしたので自宅に持ち帰ってメンテナンスをしました。

 大体、役所や学校で使われているコピー用紙は質の悪いものが多く、萬年筆で書くと盛大に滲みます。顔料系なら少しはマシになると聞いて試してみた結果、プラチナのものだと相変わらず滲みます。セーラーのストーリア系統が一番成績がよいので、ちょっと怖いなぁと思いつつ使っております。

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 見るからにねっとりとした感じのインクです。黒い軸のレアロで、インク窓から赤インクがのぞくのはいいアクセントです。違う軸色のレアロを手に入れて、それに映えるようなインクを入れる、というのも愉しいことでしょう。

 インク瓶はリザーヴァ付きですが、どうもそこにたまるインクの量が頼りない、と感じてよく見れば、インクそのものの残量もあと僅かです。明日は土曜日、インクを仕入れに行こう、と思ったら無情にもお仕事が入りました。

 最近は地域の皆さんがあれこれと学校に協力をしてくださることも多いのですが、そのためには学校も地域に貢献しなければなりません。それは当たり前のことですけれど、じゃあ具体的に何をするか、といえば、誰かがお休みの日に学校や地域に出てきてお仕事をするということになります。多分明日は、赤インクを入れたペンの出番はないのでしょうけれど。

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2016年10月13日 (木)

満たされない?

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 給食室から出た野菜くずをもらってご満悦の羊さんたち。こうして牧草地に出かけて草を食べているときでも、羊小屋の近くで手を叩くと大急ぎで駆け戻ってくるのですが、それも何かかわいそうな気がしたのでこちらから出かけていって与えてみました。

 やはり草よりもおいしいのか、大変食いつきがよろしいです。右から雄の白丸くん、そして母親のモコちゃん、娘のももちゃんですが、しばらくするとももちゃんが食事を中断して遊び始めます。

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 こんな感じで、野菜くずを食べずに近所をかぎ回っているかと思えば、私の足下にすり寄ってきたり、ズボンを咥えて引っ張ったりするのです。この様子を見ていた同僚たちは、「お父さんがいるから食事に集中できない。」などと言って笑います。

 この子たちの本拠地である山添村のめぇめぇ牧場では、同じ頃に産まれた仔羊たちが固まって一緒に行動し、遊んでいます。しかしももちゃんにはそういう相手がいないので、私のことを遊んでくれる相手と認識しているのかもしれません。

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 写真は産まれた日のももちゃん。お腹の下に手を差し入れてそのまま持ち上げることができるほどの大きさでした。生後1週間ほどで全身が排泄物まみれになってハエがたかるので、ぬるま湯を張った洗面器につけて沐浴をさせたりしたのも懐かしい思い出・・・・・わずか5ヶ月前のことです。生後5ヶ月、人間で言うなら小学校3、4年生ぐらいということですので、まだまだ遊びたい盛りなのでしょう。

 かくいう私も、仕事の方はまずまず順調なのですが、なぜか満たされない感じがしています。そう、喪黒福造(けっして福三ではない)につけ込まれそうな状態なのですが、そんなときは深夜の道をゆったりと流すことにしています。その翌朝は寝不足でしんどいのですが、心の穴が少し小さくなっているように感じるのです。

 そういえばもうすぐ、私の職場でも話題のストレスチェックが始まります。実施する側にはけっこうなストレスがかかりそうですから、深夜にドライブする機会が増えそうです。

2016年10月12日 (水)

人体実験

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 う~ん、痒い痒い痒い、と耳のあたりを掻きまくる「くま(仮名)」さん。我が家のワンコたちはどうも耳のあたりが弱いみたいで、こうして掻いたり頭を振ったりと、見ている方は気が気ではありません。けれど、全身麻酔をかけて耳にファイバースコープ突っ込んでも、どこにも異常らしきものが見つからない、ということで、「あんまり掻きなさんな。」とたしなめることしかできずにずっときています。そういうところが気になるほかは、もう相当な高齢犬である彼女ですが、いまだに食欲も衰えず、足腰もしっかりとしていて嬉しい限りです。

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 妻と二人、毎晩の食事を減らさないと危ないなぁ、という相談をしていて、それならこれからは毎晩コンニャク麺だ!と決めたまではよかったのですが、そう、そういったダイエット食品と言われるものはどれもお高いのです。

 体を活性化してどんどん脂肪を燃やそう、ということでスッポンもろみ酢。これはもう、今ではちょっと疲れ気味のときにプラシーボ効果を狙って服用するものとなりました。しっかり運動して食事も抑え気味の人がさらに背中を押してもらうのに使う、というものでしょう。そして、ピンクの方が今回新規参入のコンニャク系サプリメントです。

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 こんな小さな粒を飲んで目に見えて痩せるなら、レプリケータに向かって「アールグレイ。ホットで。」と言うのと同じ世界です。何度も転送を繰り返して、復元するときに少しずつ脂肪を捨ててもらえば済む話です。

 これに期待するものはずばり、腹部膨満感。空腹感なんてものはしばらくたてば消えてしまいます。一日一膳!と笹川良一師のごとく叫ぶ私ですが、食欲と睡眠欲とでは圧倒的に睡眠欲の方が勝るので、それこそ寝てしまえばこっちのもん、なのです。

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 痩せたい、という悲壮な願いを抱く若き乙女は、三食のうち一食をこいつに置き換えることで願いに近づけるのだそうです。通常は食事前に一粒を水と共に服用して、お腹の中でコンニャクを膨らませ、食欲を抑えるというものです。食事に置き換えようとするなら数粒をたっぷりの水と共に飲めということですので、早速実験してみました。

 これを飲んだ私に、妻が一言。回転寿司に行って皿の数を数えれば効果のほどがわかるのじゃないか、と。

 結果は言うまでもありません。いつもと同じぐらいの皿の山ができただけでした。ですのでこのサプリメント、次はお通じの改善に期待をかけるのみです。

2016年10月11日 (火)

網目?編み目?

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 痒い痒いと掻きむしることがなくなったので、普通の顔に戻ってきた感じがする「ちち(仮名)」さん。とりあえず服用中の薬を継続しながら少しずつ量を減らし、様子を見ることになりました。お犬様のために仕事を休んで病院通いというのがもうしばらく続きそうです。

 秋も深まってきたというのに、今日も草刈り。盛夏の頃のような勢いはありませんが、しぶとく生え続け、伸び続けている草たち。その生命力を見習わなくてはなりませんね。

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 上下の端を固めるベスト型は70周年(ペン先違い)、真ん中は72でその上が65周年、そして下から2番目がいわゆる「アミメ」です。軸やキャップがつるんとしているのではなく、ぎざぎざ模様になっているペンたちに集合をかけてみました。

 「はい集合。今日は皆さんに、新しいお友達を紹介します。」と転校生を紹介する担任の先生みたいな感じでしょうか。

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 学級委員長の65周年と並んで記念撮影。キャップレスの今年の限定版ですが、名前は何でしょう。昨年の青いのみたいなしゃれた名前はないのでしょうか。

 握ってみると、これ、定番で行こうよ、という気持ちになります。やや太めでつるんとした金属軸、さらに長さも不足気味なキャップレスにとって、軸にぎざぎざがあるというのは実によいことだと思います。

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 PILOTのジャスタス95、ネットブラック同様の模様が刻まれています。ということは、編み目ではなくて網目ですね。

 デシモではないキャップレスは、これまで常用していなかったのですが、この冬はこれをスーツの内ポケットに、という感じです。重さとか、握った感じとかが実によろしいですね。販売店のご厚意でCON-40をつけていただいて、そちらも初対面。やはりインクの色は黒系統でしょうか。

2016年10月10日 (月)

フレックス

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 いつものようにひたすら寝ている「くま(仮名)」さん。その辺は飼い主も同様で、土曜日こそ朝早くから出勤して「英検」の準会場試験の運営などをしていたものの、日曜日は岡山、そして今日は名古屋へと出かけて遊びほうけておりました。けしからんことに、両日共に寝過ごしてしまってスタートから出遅れるという、休日にあるまじき情けない状態でした。

 本日も久々に煮干しラーメン88へ行くぞ、という予定があったのですが、あまりにも起きてくるのが遅いと家人に起こされて始めて目覚める始末でした。出発が遅れたので贅沢をしようかな、とも思いましたが、やはり金券屋で株主優待券を買い、料金が必要な特急を避けて片道1450円で名古屋まで。あらゆる交通手段の中で、多分これが最安でしょう。

 問題はこだま号で東京まで行けるほどの時間がかかることですが、私の4時間なんて何の値打ちもありませんので、大きな問題ではありません。

 ただ、混んでいて4時間立ちっぱなしとなると、さすがに腰が痛くなってきます。思い起こせば教師に成り立ての頃もそうでしたが、次第に体が順応してきて立ちっぱなしの仕事も平気になっていったのでした。それなのに腰が痛くなるのは、より一層体が腐ってきている証拠です。

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 今日はひとつ、地下鉄に乗らずに大須へ行ってみよう、なんて馬鹿なことを考えて、バス停はどこだと名古屋駅周辺をウロウロして30分以上を浪費し、ようやく笹島町のバス停から大須へ。写真はタンク店長による見事なフレックスニブの実演ですが、このペン、ある人の手元からこのお店へとお嫁に来たものだそうです。吸入機構がだめになっていたのを治し、毎日のようにいじりまくったというだけあって、素晴らしいペンになっておりました。

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 ウォーターマンの小さなセイフティ式で、100年ほど前のものですが、まさしくこの文言の通りです。軽く力をかけるだけでぐにょんぐにょんと撓んでこの通り。まるで毛筆のようで、それは筆跡だけではなく、書いている様子を少し離れたところから見ていると、筆ペンで書いているのかと思えます。

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 で、実に久しぶりに新品の萬年筆を買いました。最近はどこのメーカーもappleっぽいパッケージで、これもおしゃれな箱で、開閉部にマグネットが使われています。この状態で外箱を振ると、中から小さな紙片が出てきて、それに本体パッケージの開け方が書かれている、という寸法です。

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 あれ、固いなぁ、なんて言いつつ白いところをこじ開けようとしていたのですが、よくよく説明書を見ると、黒い部分ごとぱっくりと開くようになっていたのでした。機械ものに限らず、こういったものには非常に弱い私です。

 箱を開けるだけで疲れてしまったので、中身はまた、「続く」です。

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2016年10月 9日 (日)

居酒屋半

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 うちの飼い主、最近どうも様子がおかしいと思ったら、やっぱりこんな連中に心を奪われてたのね。悔しい、下敷きにしてやる・・・・・なんてことは微塵も思わず、ただここが涼しかった、気持ちよかったというだけで寝ている「ちち(仮名)」さんです。

 新薬の効果は素晴らしく、まったく掻きむしらないので皮膚の状態は日に日によくなってきています。あとは、原因を突き止めて薬無しでも痒くならないようにしてあげることですが、これがけっこう難しそうです。まずは薬浴からでしょうか。

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 5時過ぎに自宅を出て始発電車に乗れば10時過ぎには岡山に着くなぁなどと暢気に思っていたのですが、意識が戻ったのは午前6時。仕方なく、新幹線を飛ばして岡山入りしました。今日の岡山国際交流センターは医療系の会合が数多く開かれておりましたが、萬年筆研究会の会場となったのは由緒正しい「御大の間」でした。

 奈良で一番印象に残っているのはどこ?と訊かれたケロちゃん(当時)が間髪を入れずに「髙野山」と答え、その姿にいたく感動された師匠から「これあげる」とレジェンドの名札を拝領された、その部屋なのです。

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 いつものようにおっちゃんに迎えられて部屋に入ると、いつものように広島半氏が山のようにペンを購入されて、奥様への虚偽報告も済ませられた後でした。さらには、もう部品なんてないよ、というようなペンを次から次へと「坊ちゃん」の前につきだしては調整を依頼されていました。

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 子が子なら親も親です。はるばる「四日市の方」から来られた二右衛門マスターは、岡山名物大手まんじゅうのそっくりさんを持参されました。創業年まで同じという、見事なパクりようです。天保8年に「100件目の饅頭屋」とでもいうべき現象があったのでしょうか。

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 とにかく今日は「パチモン」の日でありました。滋賀県から再び実態調査に来られたカーボン兄さんでしたが、似て非なるもの、同じ材料使ってどうしてこうまで味が違うのかと「絶賛」されたたくあんサラダロールも、いつの間にかどなたかの胃袋に収まっておりました。高菜ロールに至っては、なかなかいける、という評価まであったようです。

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 そして2次会は、いつものように会場から徒歩30秒のお店でしたが、一体何があったというのか、出てくる料理がどれも箸の進まないものばかりで岡山大会廃止、という意見まで出されるほどのひどい状況でありました。過去何度もお世話になり、それなりのお店であっただけに残念です。そこで、委員長の職権にて、このお店を「居酒屋半」と認定いたしました。

 思えば、広島半氏が彗星のごとくデビューされ、その日のうちに半に認定されたのも岡山大会でした。岡山は「はれの国」ではなく、「はんの国」であったということなのでしょうか。

2016年10月 8日 (土)

踏む

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 「くま(仮名)」さんは、こんな風にはみ出して寝るのが大好きです。彼女の頭があるところは、リヴィングルームから台所や洗面所、玄関へと向かう通路にあたるので、そこを歩く家族に頭を蹴られたり、踏まれたりということは何度もあったのですが、それでも彼女はこうして寝るのです。

 時折、何かおいしそうだとか、愉しそうであるとか、寝ている家族が心配になったとか、そういうときにはむくっと起き上がって出てきますが、ふだんは扉が開いていてもほとんどケージの中で過ごしています。

 踏んでしまうのは彼女の頭だけではありません。道路に落ちていた先の尖ったものを踏んだらしく、今や長女専用車となりつつある日産ノートの前輪がものの見事にぺちゃんこになっていました。

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 タイヤがパンクしている、と長女から連絡をもらったのは金曜日でしたが、本日土曜日は朝から「英検」の試験会場運営をしなくてはなりませんので身動きがとれません。そこで、今朝出勤する前に車載のテンパータイヤにはめ換え、比較的長い距離を走るつもりならガソリンスタンドでパンク修理しなさい、と長女に伝えました。

 お昼過ぎに帰宅すると、すでにタイヤはパンク修理済み。少し時間的に余裕ができたので、ネット通販で適当なタイヤを安く探そうか、とも思ったのですが、ノートに装着されているサイズのタイヤは、なかなか見つけにくいのです。185/70/R14というサイズは、ありそうでなかなかないのです。

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 タイヤを扱うお店の人には、ホンダ車にはけっこうあるんですけどね、などと慰められましたが、それだとやっぱりヘンタイサイズだということを確認できただけの話です。いわゆる省燃費タイヤと、このサイズを履く車に必要なのか、と思うような高級ラインに二極化していて、特性や値段などでこれがいいな、と思うタイヤにはこのサイズがない、という状況でした。

 ダンロップのルマン4や、横浜のブルーアースAなどが気になっていたのですけれど、これらのタイヤで合うサイズがありません。15インチにアップする手もありますけれど、小さなブレーキディスクやリアのドラムなどが強調されるだけですし、それでなくてもドタバタする足回りが余計にひどいことになりそうです。

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 結局は省燃費タイヤから選ぶしかないのだけれども、外国生産のものも多くなっていますし、シリカてんこ盛りで雨の日に止まるのかどうかも心配。車自体の足回りが堅めというか、トーションビームのサスペンションなのでドカンバタンは仕方のないところです。けれど、新車のときから、もうちょっと何とかならないものかとずっと思っておりましたので、できれば柔らかめのまったりとした感じのタイヤにしたいところです。一方で、新車装着が石橋のエコピアなので、それと同系列でいいじゃないか、というのが娘の意見。

 新車装着のエコピアは燃費を稼ぐことしか考えていないようなタイヤで、サスペンションの基本特性との相乗効果でドッカンバッタンです。そのくせ、低速で交差点を回るようなときにはハンドルにねっとりとした重さを感じますし、アクセルオフで狙ったところまで転がらない、ホンマにあんた、省燃費タイヤなんか?と聞きたくなる特性です。ライン装着用とは別物とは言え、同じ名前というだけでこれは選びたくないところです。

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 安いタイヤを求めて探すとクムホの洪水。アジアンタイヤに命を預けるのは気が進まないので、いくら安くてもそこはパス。やっぱりMade In Japanです。省燃費タイヤしか実質的な選択肢がなく、さらにはこのサイズ、中国製などというものも数多いので、BYDの三社は断念。結局、TOYOのナノエナジーに決めました。TOYOのタイヤは、サイドウォールに無駄な装飾を施すところとか、それでいてさりげなく基本性能がしっかりしているところなど、ヘンタイ要素も多く、さらには、人気がないので安く買えます。

 履き替えてみると、省燃費タイヤらしくしっかり転がります。遠方に赤信号が見えたときなど、これまではアクセルオフで停止位置までたどり着かないこともあったのですが、このタイヤなら十分到達し、さらにブレーキを踏む必要があるほどです。ハンドルの切り始めはスッと軽く、路面の大きな荒れや段差なども、ライン装着のエコピアよりもよほど上手にいなしてくれます。

 ちょこっと近所まで乗るときなど、これまでは空いていてもあえてノートに乗らなかったのですが、このタイヤがついているなら乗ってもいいな、というほどに変わりました。やっぱりタイヤと畳は新しい方がよいですね。

2016年10月 7日 (金)

硫化

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 大きなクッションを枕として使う「ちち(仮名)」さん。餌鉢は綺麗に空っぽで食欲に問題なし。処方されたお薬で痒みも止まって平穏な日々を過ごしています。

 右耳の中が汚れていて、調べてもらうとけっこう菌がいたようですが、これも耳掃除と点耳薬で改善の方向に向かっているようです。正面から見たとき、右耳が下がっていたのですが、今はぴんと三角形に立っております。やはり立った耳に巻き尾、日本のワンコは柴犬です。

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 サハラを撮影するときにはちらっと見ただけでしたが、両隣のアウロラも気になります。まず、ケースから取り出したらどこか割れてるんじゃないか、という心配。左の85周年REDは一度尾栓が割れて修理に出しています。思えば、その修理を取り次いでくれた心斎橋の真っ白な萬年筆店も今はなくなりました。あの派手な店舗、その後どんなお店が入っているのでしょうか。

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 キャップリングや天冠のあたりは85周年の方が黒いですが、クリップに関してはマーレ・リグリアの方が黒くなっています。最初手にしたときはピカピカの銀色で、これでは銀というよりクローム、アメリカ人の大好物、という感じでしたが、なかなかよい風合いになってきました。

 外装は黒くなってもお掃除しませんけれど、中はお掃除しなくてはなりません。よくよく思い出してみれば、この2本、多分使いかけのままですから、しっかりと洗ってやらないといけません。最近、サボりが多いです。

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2016年10月 6日 (木)

フラッシュバック

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 1日1食の飼い主は、即身成仏をめざすお坊さんみたいに、残る1食の量を少しずつ減らしております。1日1食でも、摂取カロリーは1000近いものがあるようで、体重は減るどころか増え続けております。仕事のある日は朝も昼も食べないという習慣を20年以上続けているので、ハイブリッド車も真っ青な省エネ体質になっているはずですから、それこそ1日500カロリーあたりに抑え込まないと痩せることは難しいでしょう。

 そんな飼い主を応援するかのように、夜になって激しい腹痛がやってきました。横になってウトウトしつつ、腹痛で目覚めてトイレへ。そしてときには、「くま(仮名)」さんが「大丈夫?」というように寄り添ってきてあちこち舐めてくれるので、また目覚める、という繰り返しです。

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 FaceBookの萬年筆関係のグループに、サハラの写真が投稿されているのを見て、久々に取り出してみました。さる萬年筆店に展示されていたこのペンを手に取って試筆したときのことを、今でも鮮明に思い出すことができます。それは入念に調整された、というか、今にして思えばインクがたっぷりと流れるように調整されていたペンで、滑らかな試筆紙に鮮やかなロイヤルブルーの線、柔らかなタッチと、一撃でノックアウトされてしまう書き味でした。

 字が不自由な者にとって、萬年筆らしいぬらぬらの書き味は余計に字を汚いものにします。むしろカリカリ気味に引っかかるところがないと、止め、はねがうまくいきません。いや、余計にうまくいきません。ミミズがのたくったような筆跡、と言ったらミミズにシバかれそうなほど汚い字になるのです。

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 ようやく手に入れたサハラは、ペン先というよりペン先の腹あたりから筆記線が出てくるような、何とも気持ちの悪い感触のペンでした。鉛筆なども先端をぎんぎんに削りあげないと気が済まない私にとって、まるで柔らかいチョークで書いているような、どこに尖った先があるのかわからない感覚は実に不愉快で、写真からもわかるようにペン先を取り替えてみたりしましたが、そうした違和感はぬぐい去ることができませんでした。

 こうした感覚は、ペン先だけではなく、このペンならではのぼってりとした胴軸の握り心地などによる部分があるのかもしれません。派手な色のペンですので、ウォーターマンのフロリダブルーを入れて使っておりましたが、それもまた、このペンを常用しなくなった理由のひとつかもしれません。

2016年10月 5日 (水)

忍者

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 ぼぉ~っと寝ている、これほど幸せなことはありません。処方された痒み止めがよく効いて、ほとんど掻くことなく、気持ちよく寝ている「ちち(仮名)」さんです。

 飼い犬がこれですから、飼い主も当然のことながらぼぉ~っと寝るのが大好きです。特にお休みの日にあてもなく列車に乗って揺られている内に寝てしまう、なんていうのは最高に気持ちのよいことです。どこかへ行くために乗るのではなく、ただただ寝るために乗る、のです。新幹線よりは在来線、電車もいいのですけれど、気動車のエンジン音も捨てがたい、と関西本線の加茂から亀山へ向かう列車に乗ったのが日曜日の午後でした。

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 当初の予定では、関西本線の奈良駅を出発して柘植で草津線、さらには東海道本線、北陸本線、湖西線と回って再び東海道本線。さらには大阪環状線から阪和線、紀勢本線、和歌山線、桜井線と乗り継いで奈良駅のひとつ手前、京終駅に戻ってこよう、などと馬鹿なことを考えていたのですが、気がつけば柘植駅の手前の伊賀上野で降りてしまっておりました。車窓から緑色の電車が見えたのがその理由です。

 かつて東横線などで活躍していた旧東急1000系。しかも車内には京阪9000系から取り外した舶来のクロスシートが載っているということで、一度は乗らなければと思いつつ幾星霜。写真は上野市での乗換時に撮影したものです。

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 網棚の上に乗ってるなんて、忍者ハットリ君でもあるまいし、と思いましたがこれもサーヴィス。いかに日曜日の昼間とはいえ、これほどガラガラでは本当に大丈夫だろうかと心配になります。伊賀上野から上野市乗換で近鉄大阪線の伊賀神戸まで、のんびりと、ウトウトさせていただきました。

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 伊賀神戸から大和八木駅までは、2250系特急と同じ色に復刻塗装された5200系。アコモデーション更新済みでシートもふかふか、寝るには最高の電車です。

 こうして愉しい日曜日を過ごした翌日は、代休の月曜日。けれども、月曜日に学校に人がいない、となるとクレームの嵐なので、仕事を片付けることをかねて出勤したところ、また、やつらに乗られてしまいました。

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 今度のヤツは茶色。いったいこやつらは、どういうしくみでこのつるつるのボディにくっついていられるのでしょうか。以前、3日間に渡ってくっついていた個体と違い、こやつめはすぐにどこかへ行ってしまいましたけれど、とにかくよく動き回り、こちらを威嚇してきました。写真を撮っているだけで斧を振り上げて「シャー」と言いそうな勢いだったのです。

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 これなどは完全に怒っているところ。何に執着しているのかわかりませんが、獲物がいそうにもない冷たい鉄板の上で、こっちに来るなと怒っているのです。

 前の車には13年近く乗っていて、カマキリに便乗された記憶がないのですが、この車は半年ちょっとで3匹ものカマキリにただ乗りされております。よほど彼ら、彼女らを引きつける何かがあるのでしょうか。不思議です。

2016年10月 4日 (火)

傷つけない

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 ワンコは飼い主に似る、といわれます。我が家のワンコたちは、見た目は飼い主と正反対の美貌ですが、性格や行動様式は残念なことに飼い主そのままです。

 写真は耳を掻いている「くま(仮名)」さん。通常ならばさほど問題はないのですけれど、ときには「掻き潰し」てしまうこともありますので注意が必要です。がしがしとさかんに掻きまくっているワンコに「これ、あかんで!」と声をかけますと、飼い主や家族の視線が向いている間だけ動作を止めます。けれど、視線がそれたと見るや、すぐにまた、激しく掻き始めるのです。体が痒いのであろう、とシャンプーに連れて行くも、お店によっては使っているシャンプーが体に合わない場合もあって、文字通り痛し痒しなのです。

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 久しぶりに見かけた今月のちょこちょこ。なんで靴下が、それも片方だけ入っているのか、クリスマスにはまだ早いし色も合わない、などと思っていましたが、靴下ではなくペットボトルカヴァーなのでした。

 私は鯨飲馬食な人なので、ペットボトル入りのお茶など一瞬で飲み干してしまいます。ですからこういうカヴァーは不要です。だいたい、飲み物を購入したらその場でぐいっと飲んでしまいますから、こういうものに入れて持ち歩くということ自体、滅多にありません。夏場、草刈りをするときにはペットボトルを持って行きなさいと声をかけられたものですが、そういう飲み方しかできない私には効率的な水分補給などそもそもできないのです。水を飲むのも下手だとは、我が事ながら呆れてしまいます。

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 珍しく実用的かも、と思ったのがカッターガイド付きのミニ定規。こういうものは細かく切り刻むときに使うのでしょうね。マットを敷いて豪快にすぱっと切る、というのがほとんどの私ですが、時折、細かい作業をするのに長い定規は邪魔、と思うこともあります。

 日頃、職場で使っている定規を観察すると、金属製であるにもかかわらず「切れて」います。柔らかいアルミの定規にカッターナイフを当ててしまいメモリの部分をぐぐっとえぐってしまった跡が残っているのです。手先の器用さが要求される作業は、苦手を通り越して不可能に近い私です。

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 頂き物のLYRAの定規と並べてみました。使い方次第では、木製のこの定規もカッターナイフで紙を切る際に使えそうです。本来は、定規と紙との間の隙間に毛細管現象でインクが入っていくのを防ぐためでしょう、目盛りの裏側が丸く面取りされているのです。

 器用な人なら、フェルトペンのようなものでまっすぐな線をひくときなどに重宝するのでしょう。同じ事を私がやると、目盛りを塗りつぶしてしまうのがオチです。

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 木製の定規には、端面に切り込みが入っています。これも、何か意味があってのことでしょう。ちょこちょこの定規の方は、普通のアクリル定規に丸めた金属板をくっつけただけ、という造りがはっきりわかります。

 ちなみに、手近にあったという理由だけで定規を置く台に借り出されたのは、東京タワー、という文字の入った水準器付きコンベックス。偶然ではありますが、これもはかるもの一族なのでした。

2016年10月 3日 (月)

お犬様

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 痒みを感じることなく寝ている「ちち(仮名)」さん。こういうのは中程度の痒みだそうで、さらにひどくなると寝ていても痒がるとか、痒みで寝られないとかいうふうになるそうです。

 運動会を土曜日に実施したので、今日はその振替休日でしたが、あまりいい予感はしなかったので妻を職場に送るついでに出勤。時間的にはいつもと変わらない月曜日です。昨今はブラック部活ということが言われていることもあって、週末に2日ある休みの内、どちらか1日はオフにする、というのが教員の努力義務という感じになっています。ですので、今日はすべての部活動がお休み。しんと静まりかえった広い校内に私一人です。

 時間をうまく使えない人の特徴、といわれるもののすべてが私を作っています。午後3時半にワンコのお医者さん予約、だったのですが、そこまでたっぷりある時間を有効に使うことができません。朝7時半に出勤しているのですから、仮に午後2時半に職場を出るとしても7時間もあるわけです。昼食も摂らないのですから、これだけあればほぼ1日分の仕事時間。けれどロクに仕事ができない、という情けない状態です。

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 これが朝一番の予約であったなら、さっさとワンコのお医者さんを済ませて職場に出て、あとは落ち着いて仕事に取り組めるのです。この辺は意識の問題なので、自己改革を進めないと改善されません。ということは、残念ながら死ぬまで治らないということになります。

 一方ワンコの方は、どうやらアトピー性皮膚炎かもしれない、という難儀な診たてでした。とりあえず痒みを抑える飲み薬を処方してもらい、痒いところをむちゃくちゃに掻きむしって状態を悪くしないようにしつつ、10日後にまた様子を見ましょう、ということになりました。また、右の耳が少し垂れ下がっていたのは、耳の中に菌がいるからとわかり、耳を掃除してもらって点耳薬をもらってきました。あとはこれをワンコに与えるのが勝負所です。

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 職場の方は、幸いにも抗議電話10本弱、というところでした。あとは、「週明け」という言葉につられた勘違い。今日、先生と会ってお話しする約束になってるんです、という方も何人かいらっしゃいましたが、勘違いとわかった時点で苦笑いしておしまい、です。さらに、けっこう面倒くさい忘れ物というヤツ。塾へ行くんだけれど教科書その他を学校に置いたままなので校舎、教室を開けてくれ、という要請がくると、本人について教室まで行き、鍵を開けて見守る必要があります。そうしないと、もし教室で何かモノがなくなったとき、その生徒が疑われてしまうからです。

 公立の学校ですから土曜日曜はお休みで、その土曜日に運動会をやったので月曜日を代わりに休業とする、というわけですが、これが理解できない保護者が意外と多いことが改めてわかりました。両親ともに仕事をしている小学生の場合、土曜日にも学童保育が開設されているので、家庭からみると月曜から土曜まで、子どもは「学校に行っている」状態になります。そういう人の考えでは、土曜は「学校がある日」なので、なんで月曜日に代わりに休むのか、という抗議の電話がかかって来るわけです。

 でも、そういう抗議電話に対応しておかないと、火曜日にもっとテンションの高い電話がかかってくることになりますから、その意味では休みを1日潰した値打ちはあった、ということになるのでしょう。

2016年10月 2日 (日)

求人中

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 愛犬をお尻に敷いて気持ちよさそうに眠る「くま(仮名)」さん。今日は家族が家にいて、けっこう遊んでもらえたので何の不満もないようです。

 運動会が終わって一息。けれどもそれは「進路対策」の時期が始まることを意味します。さまざまな処理や、過去のデータからの合格可能性の検討など、今時はすべてコンピュータを活用しますが、そのためのアプリケーションがうまく動かなくて難儀をしています。

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 そのようなアプリケーションは、ほとんどがエクセルのVBAで作られているのですが、毎年毎年、学校名や学科名が変わり、募集人員も変更される中、それに合わせて修正を加えていく必要があります。けれど、そこは文系の素人ゆえの悲しさで、いったいマクロってどこにあるの?というところからのスタート。ようやくマクロが記述されているところを突き止めて、先人の組まれた処理を拝見して修正を図るのですが、ひとつ直すとひとつ狂う、ということの繰り返しです。

 期日が迫っているので、不具合が見つかると修正版を送る、という繰り返しで、受け取る方もうんざりなのでしょう。別の中学校で教頭をやっている同期からも「エェ加減にせぇ!」と叱られてしまいました。

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 どちらも1年目の新任教頭ではありますが、相手はサラブレッドで、いずれ奈良を代表する大校長になるはずの人。一方私は人数が足りなかったから教育委員会としても仕方なく教頭をさせざるを得なかった、という人間。どちらが正しいのかは明白です。

 何度も不具合を出してようやく安定版となりましたが、エラい先生に叱られた以上、このまま使い続けるわけにもいきません。まずは私がこしらえたエクセルのブックを回収して使用を停止し、次に、この先開発をしてくれる、エクセルのVBAを記述できる人を探さなければなりません。探せばけっこういるはずですが、みんな自分の仕事を抱えていますから、なかなか引き受けてはもらえないでしょう。

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 そもそも、進路指導に関する仕事は昨年度末で終わったはずなのですが、十分な引き継ぎができず、その負い目もあって、これまでいろいろと手助けしてきました。このまま手助けを続けていると、またエラい教頭先生のご不興を買うことになるでしょうから、ここらが潮時かもしれません。

 あっちこっちに電話をかけて人を探し、説得し、頼み込む。実にしんどい仕事です。よちよち歩きでVBAを書いては試し、ということを繰り返している方がよほど楽なのですが仕方ありません。ため息と共に新しい週が始まります。

2016年10月 1日 (土)

邪魔者

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 たぬき、たぬきと言っておりましたが、今回はひときわ眉のあたりが目立つ換毛期となりました。いつもの換毛期に比べ、毛の抜け方が激しいのと、あちこち大変痒そうにしているので、難関を突破して予約が取れた皮膚科専門の獣医さんを受診します。

 月曜と水曜にしか診てもらえない、というのは勤め人にとってはなかなか難儀なことですが、幸いにも今日は運動会で、その代休が月曜日。ワンコにとってよい日になればと思います。

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 運動会と言えばお天気が相手。金曜日はいいお天気でしたが、夕方から雨が降り出したので、土曜日は早朝6時に実施するかしないかの判断をする、と決めておりました。金曜の夜に雨が降って、土曜日は運動会を実施、ということになると、「雨の始末」をしなければなりません。協議の結果、可能な職員は早朝5時に集合!ということになりました。

 職員が5時に集合ということは、私などはそれより先に出て来る必要があります。朝に弱い私はなかなか寝付けず、うとうとしては目覚める、と繰り返して、何度目かに意識が戻ったところで出勤です。うとうととはいえ、寝過ごしてしまわなかったのは我ながら上出来でした。

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 結局、5時に集合した人は予想以上の数で、皆さんが水たまりに土を入れたりテントの屋根にたまった水を吸い取ったりという作業をしている間、私は職員室で電話番でした。萬年筆を洗ったりインクを吸わせたりしながら「本当にやるのか?気は確かか?」「土曜日なのに運動会?ふざけるな、どうしてもやるならスピーカー使わないで外に音が漏れないようにやれ」などという電話に応対しておりました。

 以前は、夜に羊が鳴くのをやめさせろ、という電話が主流でしたが、羊の赤ちゃんが産まれると地域の皆さんがかわいがってくださるようになり、羊の鳴き声がうるさい、と言うのがはばかられるようになってきたようです。

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 運動会に関係のないご家庭にとっての邪魔者は騒音ですが、運動会を見に来られる皆さんにとっての邪魔者がこのテント。熱中症予防のため、今年はすべての児童席にテントを張ること、という「指示」が教育委員会から出されました。「指示」ですから、たとえ天気が曇りであっても張らなければなりません。

 必要なテントは16張りで、レンタル費用は13万円也。運搬と設置に9万円かかるというので、早速トラックを借り出してその分だけ節約しましたが、職員からは「必要ない!」という声が上がり、観覧される皆さんからは視界が遮られて邪魔と言われ、あげくに、「借り物だからしっかりと片付けを!」と呼びかけて職員の顰蹙を買う、とさんざんでした。

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 イメージしたのはこんな感じ。立っているテントを解体し、その場に部品を置いておく、というだけのことです。しかし、これを学校でやろうとすると実に大変なのです。児童生徒は熱心に手伝ってくれるのですが、彼ら彼女らの頭の中には「倉庫へ運ぶ」という固定観念があります。そして、指導する先生たちもまた、長年の経験から、ついつい「どんどん運べぇ!」と声をかけてしまうのです。

 テントの部品を持ち運んでいる子どもたちを見つけ次第、元の場所に返すように言い、それを見とがめた別の教師が「早く運べ」と矛盾したことを言う、ということを繰り返し、子どもたちも疲労困憊。私は教師相手に怒鳴り散らして鬼の形相。結局、会議でお願いしたことを何一つ聞いていない先生がたくさんいた、ということだけはよくわかりました。

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