汚点
クッションをあご枕にして眠る「ちち(仮名)」さん。こんな風に寝て暮らせたら幸せだろうなぁ、と思いつつ、もしそういう境遇になったとしたら、お金の許す限りあちこちさすらい歩いて寝ているどころではないのだろうなぁ、とも思います。自分の頭でものを考え、じっくりと物事に取り組むなどと言うことができない飼い主のこと、ひたすら時間を潰すために出歩くに違いありません。そして言うのです、あぁ、毎日疲れるなぁ、と。
今朝もぎりぎりに起き出して身支度を調え、ガレージに向かうと、玄関先の棚の上に黒のキャップレスが置かれています。あぁ、またどこかに置き忘れていたのを妻がここに置いてくれたのだな、と胸ポケットに挿して出発。職場について鏡の前を通りかかったとき、その本当の意味を知りました。
鼻血対策に持ち歩いているポケットティッシュを取り出さないまま、シャツを洗濯機に放り込んで、翌朝妻に叱られる、と言うことはよくありますが、萬年筆を洗濯機に入れたのはおそらくこれが初めてです。
師匠のようなしっかりした人でもこういうことをやらかすわけですから、私のような粗忽者がやっても何の不思議もないのですが、果たして洗濯物は無事だったのでしょうか。ポケットの汚れに気づいてペンを取り出して観察すると、胴軸のつなぎ目が緩んでおりました。あぁ、もうこのペンもダメなのかなぁ、と思いましたけれど、そりゃ洗濯機で回されたら緩むでしょう。
この際、ネタにしてしまうおう、とライニガー洗浄液を景気よく振りかけてみたところです。真っ黒でくっきりしたシミが、大きくて灰色でぼんやりした模様に変化することは確認できました。ロットリングクリーナーやアスコルビン酸水溶液なども動員して漬け込んでみますが、綺麗になるはずもなく、どういう風に変化するのか興味がある、というだけの話です。
明日も羊さんのお散歩がありますので、さっさと寝ることにします。
つきみそうさん、こんちはー。
あー、『万年筆あるある』ですねw
衣類の場合、溶かし出すとかえってシミが広がってしまうこともありますから、やっかいですよね。
インクの汚れ落としには意外とマジックリン(お風呂用)なんかも使えますよ。
投稿: ぽち | 2016年7月 2日 (土) 11時50分
万年筆の耐水、耐衝撃試験を自腹で行っている方がいると聞いて…(笑)。
服もさることながら、キャップレス大丈夫ですか?貴重なペンなので無事だと良いですね。
投稿: すいどう | 2016年7月 2日 (土) 22時18分
ぽち さん
なるほど。胴背作業服に転用するしかないシャツですので、マジックリンでも試してみましょう。拡散して余計に厄介、その通りでした(号泣)。
投稿: つきみそう | 2016年7月 2日 (土) 23時10分
すいどう さん
進歩によりもたらされる恩恵というものは、多くの先人のそれこそ血のにじむような努力の上にあるものです。サウイフモノニ ワタシハナリタイ と。
投稿: つきみそう | 2016年7月 2日 (土) 23時12分