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2016年6月 2日 (木)

友人

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 起きてますよ、ここにいますよ、と眠たそうな顔でアピールしている「ちち(仮名)」さん。羊はよく人に馴れて実に可愛らしいのですけれど、ワンコにはかないません。ワンコの積極的なアピールと比べると、羊というのは実に穏やかで、ちょっと暇になると寄ってくる、という感じです。

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 生後17日目を迎えた「もも」ちゃんです。白い体毛になるんだな、ということがわかるようになってきました。手前の竹は、3年前に地域の皆さんにも協力してもらってこしらえた、羊が落下しないための防護柵。この柵の手前は、幅1メートル、深さ1.5メートルほどの開放排水路なのです。このぐらい隙間があると、おチビさんがすり抜けて落ちてしまうのではないか、ということで、普段は母子共々羊小屋に閉じ込めておき、天気のよい日は監視員付きで外に出しているのです。

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 かのウィンストン・チャーチル氏はよく、「ポケットの中の友人」と相談していたのだそうです。米語ではポケットモンスターなんて言葉は昼間に人前で言えないらしいですが、ポケットの中の友人、英語では何というのでしょうか。そのまんまでしょうか。

 写真は、名古屋の黒い人、でらくろさんが拵えてくださった、私のポケットの中の友人です。粉まるけになりながらこの形を削り出して、そして磨いてくださった、その情景が目に浮かびます。

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 あまりにもよく光を反射するので、部屋の明かりを消して僅かな外光だけで撮っていますが、それでも明るさを落とすようにレタッチしています。これをポケットに入れ(なくても別によいのですが)、ニギニギするわけです。実に手に馴染む大きさ、そして手触りの滑らかさ。心が落ち着きます。

 羊を外に出すときの監視員といっても、私一人しかいないのです。真っ昼間に1~2時間、外でぼぅ~っとしていられるような暇人はそうそういないのです。穏やかに草を食む羊たちを眺めながら、ニギニギしているのです。でらくろさんご夫妻には、この場で改めてお礼を申し上げます。

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コメント

ちち(仮名)さん爪がだいぶ伸びちゃってますね〜

 通りがかりの人 さん

 そうなんです。伸びてます。これでも定期的に切ってもらってはいるのですが、最初がよくなかったのでしょうね。今となってはいきなり切り詰めるわけにも行かず、じりじり、じりじり、というところです。思いっきりそこらをかきまくる割には減りませんし。

なるほど。爪の下のお肉も伸びちゃうんですか。知らなかったです!早く普通の長さに戻るといいですね〜^_^

気に入って頂いたようでとてもうれしいです。
このポケットの中の友人ですが関西の大変お世話になっている方から、
「ニギニギ君」と命名されました。
もし神戸でお会いできましたら是非ともエイジングされたニギニギ君を見せてください。
現在、黒檀に続きアフリカンブラックウッドとかいう材に取り組んでいます。
どえりゃー固くてかなわんでかんわ!

 通りがかりの人 さん

 お肉というか、爪が伸びると中の血管も伸びてくるので、切り詰めようとすると出血覚悟で、となるようです。なので、少し切っては爪がすり減るのを待ち・・・という感じです。

 でらくろ さん

 きいてますよぉ、何でも、名古屋大会で端材の山をGETされたとか。できすぎてますよ、そのお話。

 関西の命名の達人は、最近さえまくりで、あっちこっち命名しまくってます。

 つまらん会議のときなど、友人には大変お世話になっております。

実はあの名古屋大会のビンゴですが、
野原さんが来ていたことも、袋の中身が銘木端材だったことも全く知りませんでした。
ビンゴ一番乗りで袋を開けてびっくり。
思わず大きな声で「これは俺に対する挑戦状かぁ!」と叫んでしまいました。
にっこりと笑みを浮かべ近づいてくる方がいます。
野原さんでした。
やっちまいました。

 でらくろ さん

 いやきっと、挑戦状だったんだと思いますよ。仏師は木の中におわす仏様を外に出すのだと言いますが、でらくろさんの場合もそれに似たようなところがあるのではないでしょうか。

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