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2016年3月27日 (日)

これじゃない

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 帰ってきた飼い主に「ただ帰ってきただけなの?」と言いたげなようすで顔を持ち上げた「くま(仮名)」さん。しかし、カメラを向けるとやっぱり視線をそらしてしまいます。

 日曜の午前中を最終期限と思って、よろしくお願いします、と学級担任の先生方にお伝えしたのが金曜日の夜でした。本来の締め切りである22日から、すでに3日が過ぎていました。けれども、今日のお昼前に職場に出ましたら、「まだです。ほかのクラスのを先にやっといてください。」などと言う人がおりました。残念ながら、全クラスのデータが揃わない状態で作業を始めると、同じ作業を何度も繰り返さなければならないので、すべてが揃うのをじっと待っておりました。

 年度末までに必ず完成させなければならない書類は山のようにありますが、学校においては「生徒指導要録」が文句なしの横綱です。飼い主もかつては毎年この時期になると新しい萬年筆を買って、少しでも指導要録を「書く」ためのモチベーションを上げようとしていたものでした。

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 今回はさまざまな生徒指導案件が重なったこともありますが、最終的にはPC内のデータをプリントアウトするだけ、そんなん、簡単なもんやろ、という意識があるせいか、どの担任もなかなか着手しようとせず、締め切りを守った人は一人もいない、という情けない状態になってしまいました。

 元締めたる教務主任も、常日頃から「PCの画面にらんでるなんて、そんなもん、教師の仕事と違うわ!」と公言されていますが、残念なことに私は「本来の教師の仕事」が苦手なので、そういった「どうでもいい」仕事で人の役に立つことをめざす、その道しかありません。「教師本来の仕事」をされている先生方が、手の空いた時間に指導要録作成に必要なデータを打ち込んでくださるのを、ひたすら待つのみです。

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 外道を調伏する安倍晴明。ニコちゃん大魔王みたいな外道にとりつかれて、歴博で買ってしまいました。白黒の面を押したりこすったりして、カラーの面を立体的に仕上げる、というものだそうです。いや、この外道、他人とは思えません。見るからに変なやつ、というところに親近感を覚えます。

 生徒指導がしっかりとできる、それこそが教師本来の姿であり、本来の仕事です。私のような「事務屋」はあまりそういう場面で役に立てないので実に肩身が狭い思いですが、それも自分の能力と精進が足りないからだと割り切ってしまえば少し気が楽になります。

 結局、日が暮れてからすべてのデータが揃いました。そこから作業を始めて、何とか夜明け前には職場を出ることができました。もう少し、処理能力を上げる必要がありそうです。

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コメント

いやぁ、事務能力の高い先生は必須です。
少なくとも事務方は安心します(笑)

私の勤務先では、この度そうした先生が異動されてしまうので、早くも不安に駆られております。

大昔から、ワープロやパソコン叩いてたら済む奴は楽でエェのぉ、なんて言われ続けてきましたから、そのこと自体は慣れてたつもりなのです。
本当に裏表のない無邪気な同僚がいて、大真面目な顔して、コンピューターいじるなんて教師の仕事の中では一番ランク低いからなぁ、などと若い先生たちに講釈垂れてるのを見て、超鈍感な私でもチョットは傷ついた、というところです。多分これからもそう言われ続けるのでしょう。

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