別れの季節
昨日に引き続き本日は、「ちち(仮名)」さんが丸くなって寝ているところ。こうしてワンコが寝ているのを見ると、人は「気楽で良いよなぁ」と言うわけですけれど、ワンコにしてみれば、日中は自分たちだけでひっそりとした家でお留守番、家族が帰ってきても思いっきり遊んでもらえるかというとそうでもない、というわけで、それなりに辛いことやしんどいこともあるのでしょう。
飼い主は、担当している中学3年生が公立高校へ出願する日でしたので朝からバタバタしておりました。準備はバッチリ整えてあったのですけれど出願する日の朝になって志望校を変更する生徒や、週明けの火曜日に出願する予定だったのを登校してきていきなり「今日出します。」なんて宣言する生徒など、好き勝手なことをする者が結構いたのが原因です。
そういうことにならないように、学級担任を通じて十分な指導をしていただいていたわけですが、中には出願する書類を受け取ってから「これ、家に持って帰って明日出しに行っても良いですか?」などと聞いてくる生徒も出てくる始末です。
いわく、今日の夕方、みんながどれだけ願書を出したかという結果を見て、数の少ない高校に出したい、と。言うまでもなく願書には提出先の高校名が書かれていますから、生徒が家に持ち帰ってじっくり考え、好きな高校に提出する、なんてことはできないですし、何より明日は土曜日です。開校3年目を迎え、当初の「選んでこの学校に入学した」生徒たちとは違って、自宅が校区だったからこの学校に入学した、という生徒が多くなってくると、こういう例も増えてきます。つまり、普通の中学校で普通に起こることが、私の勤務先でも起こるようになってきたというわけです。
その生徒たちも、あと登校するのは7日だけで、その7日目が卒業式。その翌日には公立高校の合格発表があり、さらに翌日には小学校の卒業式があります。恐ろしいことに、この小学校の卒業式の日に合わせて教職員の移動に関して内示が行われる予定になっています。もし実現すれば、例年より1週間以上早く、「あの先生ともお別れ」「この職場ともお別れ」なんて季節がやってくることになるのです。
お別れといえば、このOMASもそうですね。廃業が発表されましたので、このままいけば、我が愛すべきイタリアのヘンタイ萬年筆メーカーがひとつ消えることになります。写真のレベレンジャーモデルなんかは、本当にシルクのような書き味のペン先を持ち、いつまでもいたずら書きを続けていたいという気分にさせてくれる、生産性をどこまでも下げてくれる、本当にどうしようもないペンです。お嫁に出そう、と何度思ったことかしれませんが、最後に一度、と書いてみたらそれまで。気がつくと結構長い時間、意味のわからないことをあれこれと書いています。
さて、萬年筆ならぬ同僚たち、どなたとお別れになるのか、そしてその先にある新しい出会いはどうなるのか。本当に春めいてきました。
御無沙汰しています。
OMAS 無くなってしまうんですか。
イタリアの万年筆メーカーとしては一番好きだったので,残念至極です。
惜しむ人がいる内に止めるのが花なのかも知れませんね。
倒産ではないので,負債はないんでしょうね。
投稿: monolith6 | 2016年3月 7日 (月) 16時34分
monolith6 さん
本当に残念ですね。いくつかのメーカーであったように、どこかの道楽なお金持ちが出資して名跡を継ぐ、なんてことをしてくださったらありがたいのですけれど。
投稿: つきみそう | 2016年3月 7日 (月) 23時45分