私をあまり・・・
眠いのを我慢して、深夜に帰宅した飼い主に愛想を振る「ちち(仮名)」さん。けれども眠たいことに変わりはないので、起き上がろうとはしません。
卒業していく生徒たちを送る会が開かれて、さまざまな趣向ではなむけをしたのですが、生徒も先生たちも終わったあとはぐったりでした。それだけ、エネルギーをつぎ込んで取り組んでいた、ということなのでしょう。私もチョイ役で舞台に出なさいと言われましたので、小道具を用意して出演。先生というものは基本的にシャイな人が多いようでいて、その実、ウケ対気持ちが強いという矛盾した生き物です。皆さん、はじめから飛ばしまくっていて、会場も大興奮でした。
私に与えられたのは、茶色いレンズのめがねをかけた男の役でしたのでとりあえずレイバンのウェイファーラーを用意しました。今となっては貴重な黒マックスレンズの入ったドライヴィング用のモデルです。
長いことエスカルゴ車載用として活躍していて、その後しばらくは使われずに放置されていたのですが、奇跡的に復活したものです。なぜ使われていなかったのかというと、レンズが外れてしまっていたからなのです。
残念、レンズがなければ役に立たない、といずれ捨てるつもりで車内に放置してあったのですが、エスカルゴが廃車となった際に車内を整理していてレンズを発見。再びフレームにはめ込んで使っていたのですが、このレンズが実によく外れます。あまりにもレンズが外れるのでよくよく観察してみたらフレームが割れておりました。
そのうちにしっかりと接着してレンズをはめ込もう、と思っていましたが、せっかくレンズが簡単に取れてしまう眼鏡があるのだから活用しない手はありません。横山やすし師匠の昔から、眼鏡ネタは定番中の定番です。
何食わぬ顔でこの眼鏡をかけて登場し、手筈通りに滅びの呪文が唱えられたところでフレームに手を触れれば、レンズが床に落ちる、という次第。とはいえガラス製のレンズですから、本当は落としたくないのですが、落としたときの硬質な音もまた小道具の一つなのです。
ドライヴィング用としては優れた特性を持ちながら、ある種のトンネル内照明との相性が悪く、トンネルに入ると何も見えなくなる、というケースがあるため、現在は製造されていないレンズですが、晴天時にこれで走ると実にいい感じです。ただのドライヴィングとは違うのです。
トンネルに入ると危険なだけ、そして鼻の低い私にとっては猛烈にかけ心地が悪い、良くないところだらけなのですが、手放せない1本として、今も車載用として活躍中です。幸いなことに、レンズは無傷でしたので、次は一日も早くフレームをしっかりと接着することなのですが、なかなか相性の良い接着剤を見つけられずにいます。
この黒マックス、どこかで見かけることがあったら、即ゲット、です。
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