ほったらかし
本当に気持ちよさそうに眠る「ちち(仮名)」さん。卒業式を終えて、一通りの片付けを済ませたら、今度は病気早退者(職員)が続々。卒業式の司会を務めた同僚などは最悪の体調で、熱も高く、あれでよくぞ2時間半も寒い体育館で立っていたものだと思いました。プロ意識、見習わなければなりません。
何とかはひかない、といわれますように、私は生まれてこの方、インフルエンザになったことがありませんが、どうやら職場の中では大流行している模様で、明日出勤したら、ごっそりと人がいなくて時間割調整に大童、なんてことになりそうな悪寒予感です。
実家を取り壊すことになったとき、我が家に持ってきた数少ない家具のひとつがこの書棚です。何でこんな安物の書棚を・・・・・と言われても、これとこれだけは、と言って、母が使っていた鏡台とともに持ってきたものです。
この書棚はずっと実家の今にあり、ここには父の本が詰まっていました。そして引き出しには、数々の筆記具が乱雑に放り込んであって、私が人生で最初に握った萬年筆も、おそらくはこの引き出しにあったものでしょう。
身支度を調えようとこの書棚のある部屋に入り、ふと目をやると、そこには探しまくっていたPILOTの赤インクのボトルが「い」ました。消息がわからなくなっている萬年筆やら文房具やら、そういうものはけっこうありますが、こうやって偶然に発見されることも少なくありません。まずは身辺の整理整頓ができるようにならないといけませんね。
一時期、この軸色に合うインクを探しまくっていて、結局そのままになっていたコクーンのセット。これもまた、ずっと消息不明になっていたものを数日前に見つけました。
今日、卒業していった生徒たちの中に、とても萬年筆が好きなのがいましたので、そういう子に卒業記念品として・・・・・なんて思いましたけれど、同じ趣味を持っているからといって贔屓するようなことをしてはいけません。ここはやはり、この軸色に合う、うっとりするような青いインクを探し続けることにしましょう。
ほったらかしにしていた我が家の末っ子も、本日、無事に中学校を卒業しました。同じ職場にいるハワイ出身の英語補助教員が、自分の息子の卒業式に行かない父親なんて信じられない・・・・・と言ってましたが、にっこり笑って、はい、3人とも、と答えた春の日でした。
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