猪鹿・・・
ひたすら惰眠をむさぼる「くま(仮名)」さん。彼女の体には少し大きすぎるサイズのクッションですが、もともと「だら~ん」と寝るのも嫌いではない彼女のこと、結構気に入っているようです。この状態からぐ~んと伸びをしますと、頭はクッションの縁にのり、後ろ脚は反対側の縁にのるという、寝るのには実に具合の良い状態になります。あぁして寝たら気持ちえぇやろなぁと飼い主もうらやむ寝姿なのです。
3月最後の日、朝から4時間ほど続く会議に出て、そのあとはひたすら自分のデスク周りを片付けておりました。春休みの職員室でそういうことをしていると、生徒たちがめざとく見つけて「先生、どっかトバされたん?」と聞いてきますので、笑って「4月1日の奈良新聞をお楽しみに。」と答えます。毎年繰り返される、春休みの光景です。
自分のデスクを綺麗に片付けて中身を全部外に出し、明日からこの机を使うであろう人のために整えてから、今度は自分が明日から使うデスクへと荷物を移します。とはいえ、そこにはまだ先住者がいますから、その人が名残を惜しみつつ帰宅したあとの作業となります。
そんなこんなで、21時を回ってから退勤しましたが、その時点でもまだまだ片付け継続中という人が何人もいました。こんな時でもなければ片付けなんてやってられない、という猛烈に忙しい皆さんです。そして私は妻と夕食をとり、少しドライヴしようか、ということで平地と山道の中間ぐらいの道路をゆっくりと流していた、そのクルマの前を猫が横切っていきました。さらに山の中へと入っていくと、道の真ん中にウサギさん。しばらくこちらをじっと見ていましたが、カメラを構えると急いで走り去っていきました。そのあと道の脇に何か白いものが見える、と思ったら、鹿さんのお尻でした。
その後も何頭かの鹿さんに、センターライン付近で絶命した狸、クルマの前を横切る狸。何やら得体の知れない生き物などとの出会いが続きました。つい半月ほど前まで、観梅客で大いに賑わった月ヶ瀬梅渓周辺は夜の闇にひっそりと沈んで、動物たちだけが元気です。
こんなにたくさんの動物に出会うなんて、よっぽど餌がないのだろうか、などと話しつつ、ここはひとつ、山の獣の王様、猪も出てくれば完璧なのに、などと話しておりましたら、きっちりクルマの前を走り去っていきました。
鹿にしろ、猪にしろ、まともにぶつかったらクルマは廃車でしょう。そうならないようにと慎重に走っていたのですが、もうあと5つもカーヴを過ぎたら人里、というあたりで、目の前に鹿さんが飛び出してきました。これは実に危ないタイミングでしたが、何とかクリアしました。夜中にこんな馬鹿やってるオッサンに、明日からの新しいお仕事をうまくこなせるのでしょうか。
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