きりん?
飼い主の声を聞いて目を開けた「ちち(仮名)」さん。この写真の撮影者の位置に一晩中飼い主が転がっていたので、彼女も安心して眠ることができたようです。
初めて犬を飼ったのは小学生の時で、前年度の担任だった先生のお宅で産まれた仔犬をもらってきたものです。男の子でしたが、もらわれてきた当初は一人(匹)で夜を過ごすことができず、勝手口の土間におかれた段ボール箱の中で夜通しくんくん泣き続けていたのを、母が起き出していって膝に抱いては眠らせ、箱に戻すとまた起きて泣くので抱き、というのを数日間繰り返したのだそうです。その点、ペットショップ育ちでしかも柴犬、となると忍耐力も抜群で、我が家のワンコたちは夜泣きなどすることはありませんでした。けれども、やっぱり誰かがいるといいようです。
ワンコの前で突然死した状態で夜を明かし、目覚めたとき自然に目に入ってくるのがこの手ぬぐいです。草だか木だかがむくむくと成長していく様を表現しているのだな、などと思っていて、何でここに木の絵を?と娘に尋ねましたら、これはキリンです、と返されました。
根元に当たるところばかりに目が行っていましたが、先端の方を見ると確かにキリンの顔です。高いところの木の芽などを食べるために首が長くなった、といわれるキリンの進化をそのまま表したような絵ですね。
ここだけ見ると、我が家にもこんなのがいます。寝転んだ状態から首だけ伸ばして給水器の水を飲む「くま(仮名)」さんというのが。頭の上に蝶が止まっているようでいて、それはまたキリンの耳でもあるのでしょうか。それとも、町が蜜を吸っているお花が耳でしょうか。ぼんやりと眺めているだけでは、気づかないことも結構あるものです。
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