珈琲発祥の地
いつものポーズでこちらのようすをうかがう「ちち(仮名)」さん。家族の動きもさほどなく、近くで寝転がっている人もいるので、精神的には落ち着いている状態です。このように目の焦点が一点に合っていない状態の時は、放っておくとやがて寝てしまいます。同じようにあごを乗せていても、せわしなく目を動かしているようなときは何かを期待しているときなので、そんなときは無視するに限ります。
昨年秋のWAGNER京都以来、是非一度行ってみたいと思っていたお店に、ようやくお邪魔することができました。2次会の会場へ人を運ぶ際、クルマを出してくるのであの角で待っててね、と待ち合わせをした交差点、そこにこのお店、高麗屋(こまや)さんがあります。
車に乗り込んできた人たちは異口同音に「珈琲発祥の地やてぇ!」と教えてくださったのですけれど、運転席にいた私はどうすることもできなかったのでした。
珈琲の起源については諸説あって、エチオピアの山羊飼い説、アラブの偉いお坊さん説などがありますけれど、このお店はエチオピア説のようですね。珈琲の名前の前に「アンドロメダ」とついているあたり、y.y.Pen倶楽部的にはすごくよろしいですが、実際にお店の中でオーダーするときには、単にリムとかヤルガッチャフェとか言ってます。
こちらが、「とってもパワフルなお味」、だというリムとお菓子のセット。このお店の商品は、とにかくパワーにあふれていて、輝いているのだそうです。その大きな理由のひとつが音楽で、さるアーティストの音楽をいっぱい聴かせ、そして人間の方もその音楽を聴きながら珈琲を焙煎しているので、結果としてとっても力にあふれたものになるのだとか。
そういうことを説明してくださったのは、お店のオーナー高麗恵子さんではなくて、アルバイトかもしれない若い男性。光にあふれる、とか、力強い、とかそういうキーワードが何度も出てきたのが印象的でした。こういうことを言うお店、昔入ったことがあるなぁ、と思い出しました。マハーポーシャです。
肝心の珈琲のお味は、パワフル、とかいうので少し構えていましたけれど、何の苦もなく飲み干すことができるものでした。この辺の感じは、和歌山の弥助寿司でなれすしをいただいたときと似ています。とっても不思議な空間ですけれど居心地は悪くなく、別に何かを無理くりすすめられたりするわけでもないので、話の種に一度、行ってみられてはいかがでしょうか。
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