温室
日曜日の朝ですから、人々はゆったりと起き出してきてのんびりと過ごしている、はずですけれど、中学校教員たるもの、そうもいきません。熱心な教員の呼びかけと、それに応じるこれまた熱心な教員。そこに、練習試合というイヴェントが発生します。日曜日というのに早く起き出して、練習試合の引率に向かう妻を会場まで送ります。
冷蔵庫みたいになっている車内を暖めようとエアコンを入れると、航続可能距離の数字がガクンと下がります。高級車ですら滅多に見ることのない全席シートヒーター完備、ステアリングホイールさえも暖かくなるという機能は良い工夫と思いますが、太腿より下が寒いというのは結構こたえますので、結局エアコンを使ってしまうのです。
大阪、鶴見緑地公園にそびえ立つ展望塔。花博の際に会場のシンボルとして造られたものなのだな、というのがすぐにわかる造形です。塔のてっぺんに花粉がついたらどんな実がなるのか・・・などとくだらないことを言いながら、前を行く女性の先、咲くやこの花館をめざします。
練習試合の引率を終えた妻から「どこか行きますか」という電話があったので、いくつか候補地を選定。お天気は良いけれども気温が低いので、電車よりもクルマを使った方が便利、というここに決めました。電池を減らさないように、ゆるゆると走って到着です。
寒い日は植物園の温室をゆったりと見て回るのが一番です。水辺、あるいは水中の植物を展示するエリアはとりわけ暖かく、湿気もたっぷり。水温はこんな感じで、気温も22度あたり。駐車場からここまで歩いてくるわずかな間に冷えてしまった体も復活です。
何を思って咲くやこの花館へ来たのか、それはこういう展示が行われていると知ったからです。多いときには日に10杯以上の珈琲を飲む私にとっては、ひょっとしておいしい珈琲にありつけるかな、という期待もありました。
カカオの実を割ったら中からカカオの粒が出てきて・・・・・というごく普通の展示でしたけれど、下の写真の標本はなかなか気合いが入っています。フリーズドライ製法で、実を開けたときの状態をそのままいつまでも見られるようにしたものです。
で、収穫はあったのかというと、見学している間はとても暖かくて気持ちよかった、ということが一番でした。そして近隣の「こだわりの」珈琲店が紹介されていたのが、私にとっての良かったところ。早速どこかのお店へ行こうか、などと盛り上がったのですが、そのとき、あるお店を思い出しました。小雪がちらつく中、再び車に乗ってそのお店をめざします。
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