基本
柳の下に出た幽霊みたいな前脚をしてぐっすり寝ている、その顔がとてもかわいらしい(親ばか)と写真を撮りに行ったのですが、「くま(仮名)」産のほうが一枚上手だったようです。何なの、人(犬)が寝てるときに、と目を開けてしっかりチェックされてしまいました。
自宅から歩いて行けるところに、小さなタコ焼き屋さんがあります。休みの日のお昼ご飯などはここのタコ焼きで済ませようとするのですが、これがなかなか激戦で、買って帰れる確率は20パーセント程度。その点、世間様がまだお仕事をされている今日のような日であれば、結構余裕で買えたりしますから、お昼ご飯はタコ焼きに決定です。
このヴィジュアルがダメなんでしょうね。だから最近のタコ焼きは、どれもおしゃれなんでしょう。焼くというより揚げてる銀だこに代表される、まん丸でしっかりとした形のタコ焼きが増えてきているように思います。でも、これこそが基本だと私は思うのです。これでトレイではなくて木の船だったら満点なのですが、たこ焼きの上に乗った薄い紙、その周りを包む緑色のこれまた薄い紙。これこそ、記憶の中にあるタコ焼です。
このつぶれた形。そして私にとって重要なことは、この中には焼けすぎたタコ焼が混じっているということです。ガワの部分が中のタコと張り合うかのようにしっかりとした歯ごたえになってしまっている、そこまで焼かれたタコ焼が混じっているのです。それこそは、B級どころかZ級グルメである私の大好物なのです。
そのあふれる愛ゆえに近づきすぎ、ボケてしまいましたが、こんなに焦げてます。ここのタコ焼屋さんが激戦なので、インターネットの質問コーナーで「奈良で昔ながらのタコ焼き買えるお店知りませんか?」と質問したら、一番にこの店を紹介されてしまったことがあります。みんな、わかってるんですね。基本中の基本です。タコ焼きは気取っていてはいけないのです。
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