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2015年12月

2015年12月31日 (木)

年末大バザール・2

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 くつろぐ2頭。けれど彼女たちは、このあと自分たちに恐ろしい運命が待っていることを知らないのです。もうすぐ彼女たちは、頭の中に鳴り響くドナドナの曲とともにペットサロンに送り届けられて、飼い主と涙のお別れをすることになるのです。

 数時間後にすっきりと綺麗なお姿になって戻ってくる彼女たちのために、飼い主とその家族の居住スペースはそのままに、ワンコたちのお宅を大掃除。寝床になっているクッションも新調し、ケージの床から柵から拭き清めて、ワンコのお宅は新年を迎える準備万端です。

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 午前10時から、ワンコたちをサロンへ。そして正午過ぎ、今度は飼い主が散髪屋さんに向かいます。かれこれ20年以上のおつきあいになる、大変に気むずかしいオッサンがやっている散髪屋さんにお願いして、こんな日に散髪、それも特殊技能付きです。私の髪は量が多くて剛毛、しかも頭皮から垂直に立ち上がっているので、アイパーで仕上げないと収まりません。本来は月に1度はお願いすべきところ、およそ2~3時間かかるので、ついついおっくうになって、結局2~3ヶ月に1度になってしまいます。

 写真は件の散髪屋さんの近くでみかけた、おそらくはスナックか何かと思われるお店の看板。今でも営業しているのでしょうか。この店で呑んでいると芸術的なアーチを描くジャーマンスープレックスホールドをかけられる、そんなお店でないことを祈りつつ、あっても面白いかな、などと。

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 今年の年末大バザールで、密かに話題となっていた1本。PILOTのOEMであろうと思われる使い切りの萬年筆で、ZEBRAブランドとなっています。国産品らしく、これを使い捨てにしても良いのか、と思われるほどの、日常の仕様には何の不満もない書き味のペン先を持つこのペン、実はその名前が大問題なのです。

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 呑み屋にカールゴッチとつけるより、萬年筆にフェンテとつける方が大問題ですね。烏口さんが100均ショップで発見されたものを数本持ち込まれたので、でべそ会長と世界のコレクター氏にそれぞれ献納されました。そのおこぼれで、「ネタにどうぞ」といただいたものです。

 100均ショップで売られてはいても、希望小売価格は150円だったらしいということまではわかっています。現状、ゼブラのWebページをさっと見る限りでは、萬年筆という商品カテゴリそのものがありません。海外で売られているものでしょうか。

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 海外と言えば、こちら、ミイラのように白い紙で巻かれているものも、天竺伝来の萬年筆です。日本で同じものを作って売るなら諭吉さん2~3枚というところではないか、という代物。ならばこそ、蛍光灯の光にも当てたくないと紙で巻いて持ち帰って参りました。まるで玄奘三蔵ですね・・・・・などと言いつつ、来年は申年。皆様、今年も駄文の垂れ流しにおつきあいいただきありがとうございました。

2015年12月30日 (水)

年末大バザール・1

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 こんなこともできるようになった「ちち(仮名)」さん。彼女は極端に恐がりで、食卓の下に入り込むことさえ躊躇するような子です。それゆえ、おなかを出して寝転がるなんてことはこれまでありませんでした。この写真がどういう状況で撮られたものかわかりませんが、とりあえずひっくり返ってます。気持ちよさそうになでられるに任せているところを見ると、本当に仰向けに寝ていたのかもしれません。

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 日本は役所や学校、会計などで4月始まりの「年度」が多く用いられますけれど、WAGNERの場合は暦年イコール年度、という形ですので、年末大バザールがそのまま年度末大会となりますね。何かとせわしい年の瀬に東京くんだりまで出かけていくという、その神経が自分でも信じられませんけれど、会場に入りますと同じように壊れている人が何人かいて、少しだけ安堵いたしました。

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 萬年筆研究会の会合に初参加、という方も結構いらっしゃって、トレードや談笑も盛んに行われておりました。空調が機能していなかったこともあり、会場内は熱気むんむんでした。

 じゃんけん大会の景品も多数集まりましたので、2度に分けて開催されましたけれど、カレンダー類が多かったのは時節柄当然のこと。普段の大会に比べて、いわゆる「迷惑」なものが少なかったのが特徴でしょうか。

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 午後3時半、古参会員のM氏の挨拶とともに乾杯。やはり、このスタイルが良いですね。朝からだらだらと呑んでいるスタイルですと、それはそれで愉しいのでしょうけれど、バザール、という雰囲気や状況が薄れます。ご無沙汰しているあの方この方にお会いしてご挨拶を交わしたり、ブースを回ってお宝を探したりと、そういうのを無責任に楽しみたいものです。

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 昨年は途絶えてしまいましたけれど、ここ数年、年末大バザールと言えばこのお酒、という「笹もたい」は、こういう感じで会場に持ち込まれます。まだ火を入れておらず、まだ酵母が生きていますので、しゅわしゅわと発泡している濁り酒です。今年のお酒はガス圧が強くて、甕に移す際に少し噴いてしまいました。粗相の後始末をしてくださった皆様、すみませんでした。

 これで一升。あと一升の日本酒と、洋酒が何本か。今年は消費量が少なめでしたが、お酒を飲みに集まっているわけでもありませんのでこんなものでしょう。笹もたいが気になった方は、また来年。

2015年12月29日 (火)

基本

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 柳の下に出た幽霊みたいな前脚をしてぐっすり寝ている、その顔がとてもかわいらしい(親ばか)と写真を撮りに行ったのですが、「くま(仮名)」産のほうが一枚上手だったようです。何なの、人(犬)が寝てるときに、と目を開けてしっかりチェックされてしまいました。

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 自宅から歩いて行けるところに、小さなタコ焼き屋さんがあります。休みの日のお昼ご飯などはここのタコ焼きで済ませようとするのですが、これがなかなか激戦で、買って帰れる確率は20パーセント程度。その点、世間様がまだお仕事をされている今日のような日であれば、結構余裕で買えたりしますから、お昼ご飯はタコ焼きに決定です。

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 このヴィジュアルがダメなんでしょうね。だから最近のタコ焼きは、どれもおしゃれなんでしょう。焼くというより揚げてる銀だこに代表される、まん丸でしっかりとした形のタコ焼きが増えてきているように思います。でも、これこそが基本だと私は思うのです。これでトレイではなくて木の船だったら満点なのですが、たこ焼きの上に乗った薄い紙、その周りを包む緑色のこれまた薄い紙。これこそ、記憶の中にあるタコ焼です。

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 このつぶれた形。そして私にとって重要なことは、この中には焼けすぎたタコ焼が混じっているということです。ガワの部分が中のタコと張り合うかのようにしっかりとした歯ごたえになってしまっている、そこまで焼かれたタコ焼が混じっているのです。それこそは、B級どころかZ級グルメである私の大好物なのです。

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 そのあふれる愛ゆえに近づきすぎ、ボケてしまいましたが、こんなに焦げてます。ここのタコ焼屋さんが激戦なので、インターネットの質問コーナーで「奈良で昔ながらのタコ焼き買えるお店知りませんか?」と質問したら、一番にこの店を紹介されてしまったことがあります。みんな、わかってるんですね。基本中の基本です。タコ焼きは気取っていてはいけないのです。

2015年12月28日 (月)

残り物

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 おとなしいなぁ、と思ったら、いつの間にか寝ていた「ちち(仮名)」さん。この場所は本来、私がドテッと寝そべる場所なのですけれど、そういう場所に自分が寝ることで、写真右下あたりに位置するケージの中にいる「くま(仮名)」さんに対して、「どやっ!」とやっておるわけです。

 一方の「くま(仮名)」さんは、その少し前まで外をうろうろしていて、一通りの収穫があったので本日終了、お休み中。あまり気にしていらっしゃらないご様子でした。

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 公立の学校はお役所なので、その職員である私たちも、明日から6日間の「年末年始特休」に入ります。今日はかつて「御用納め」と呼ばれた日ですので、職員室の机の上だけでも綺麗にしておこうという気持ちで出勤。同僚たちと今年を振り返りつつ、あれこれと雑用を片付けているうち、今年は現役で亡くなったり倒れたりした人が結構いたねぇ、という話になりました。

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 今月初めには市内の現役校長が亡くなりましたが、その方の娘さんは私の教え子です。また、脳梗塞で倒れて療養中の隣の学校の教頭さんは私と同い歳で、ベロベロになるまで呑み明かした仲。そしてその子供さんたちもまた、みんな私の教え子です。

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 そういう話をしている内に、年明けでも良いか、と思っていた仕事が気になり始めて思わず着手し、全部仕上げてから周囲の同僚に、これこれこういう場所に収納して置くから、期日が来たら県の教育委員会に提出するのですよ、などと伝言して、「え、長期休暇ですか?」などと言われる始末。

 人間、一寸先は闇なのですよ。今日、職場から自宅へ帰る途中に帰らぬ人になるということだって、絶対にないとは言い切れないのです。そんなことを言ってる割には、座右の銘が「明日できることは今日しない。」だったりする私です。

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 まぁとりあえず、私が今やっておかないと万一の時には残された人たちがとっても困る、ということはすべて片付けました。明日になれば、またひとつ無駄な歳を重ねます。自宅の掃除やお正月飾りなどをして、そのまた翌日にはそっと東京までお散歩。大晦日には例年同様、バタバタとお正月の準備をして、紅白歌合戦だけは一切見ないように気をつけながら新しい年を迎えます。いい人に限って早く逝ってしまいます。その分、残り者がしっかりとやらないと、世の中回っていきませんから。

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2015年12月27日 (日)

似てる

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 おやつにつられて立ち上がった「くま(仮名)」さん。そのついでに、これなんだろうと穏やかな方の王蟲の臭いをかいでおります。彼女ほどの年齢になると、食べるもの以外にはさほど興味を示さなくなります。目の前を王蟲が走って行っても、チラッと見てそれでおしまい、です。

 本格的な受験シーズンを迎えて、生徒や保護者の皆さんに口が酸っぱくなるほど言うのは「消せるボールペンと浸透印は使わない!」ということですが、これがなかなか徹底できません。今年の夏も、校長室の金庫に卒業後5年間保管する、と決められている書類に追記すべく、ページプリンタで印字したら手書きの文字が消える、という騒動がありました。それを書いた先生は、消せるボールペンがあるので便利だと思って使った、という程度の認識。教員がこんな有様では、生徒に指導なんてできません。

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 と、まぁ、そういう表向きの理由もあって、定期的に文具店を見て回るように心がけているのです。決して趣味だの何だの、そういう邪心からではなく純粋にお仕事のために、です。

 この水性ボールペン、書き味は今ひとつ好みではありません。にもかかわらずこれを買ったのは、その見た目故です。

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 ま、こういうことです。。上のペンと下のペンは90度位置をずらして撮影しています。ボールペンですから、360度どこでも書けます。よってこれは模様以上のものではないのですけれど、萬年筆を思い起こさせます。実際、これが陳列されていた棚に、プラチナのプレッピーも同居しておりました。

 書き味の方はそれほど感動しません。滑らかと言えば滑らかですが、採点ペンみたいな感じです。ペン先が堅いフェルトのチップになっていて、紙とこすれる時にあんまりいい音がしないペン、まさにそういう感じの書き味でした。

20151227_224704 同じ水性ボールペンなら、ゼブラのSARASA、それもボール径1ミリのものが大好きです。あれは水性ですがジェルインクのような油性のような、何というか、ねっとりとしていながら滑らかな、書いていて気持ちの良い書き味です。それは、萬年筆のぬらぬらともまた違います。時間割が組み上がると、ダブりや漏れがないかどうかを紙上でチェックするのですが、そのときに使っているのがSARASA。それが至福の時です。

 そうは言っても、少しは継続的に使ってみないと、その本当の実力を知ることもできないでしょう。せっかく買ったものですし、しばらくはこれで校正などをやろうかと思います。

2015年12月26日 (土)

2連

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 さて、今日も記事の更新、と思ったら、昨日書いた記事がアップされていませんでした。最近は記事の日付の翌日にアップすることも多くなっていましたけれど、ここまで遅くなったのは初めてです。

 せっかく2連荘でアップするので、それっぽいネタで。王蟲を興味深く見つめる「ちち(仮名)」さん。実は彼女、こう見えても王蟲を怖がっています。これが動き出そうものなら、跳び上がって逃げるのでしょうが、残念ながら、ケージの柵の上は細く、うまく王蟲を走らせることはできませんでした。

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 私は右翼ですので、宮崎駿さんと出会ったらお互い気分を害することになるのかもしれません。あと、ナウシカの原作本の絵を見ていて、読む気が失せてしまいました。そういうところも含めて絶対服従するのがアニメファンなのかもしれませんけれど、私はその時々に気になったものや気に入ったものを見るだけで、好きですがファンでも何でもありません。

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 3倍とまではいきませんが、青い目の方に比べると早く動きます。そもそもシャア専用のザクも、量産機より3倍速く動いたわけではないのですから。

 こいつらを後ろに引っ張ってから手を離すと、体の各節をもぞもぞさせつつ前に進みます。しかし、青い方は明らかにハズレの個体で、プルバック自体うまく働いていないような感じです。

 六甲アイランドのル・ボナーへ行けば、青と赤の2体あるらしいので、持ち込んで怒りの王蟲ごっこをやるのも愉しいかもしれません。

 さて、やり残した仕事は終わるでしょうか。終わらなければ年末大バザールに遊びに行けません。何より、ぐずぐずしている間に甕入りのお酒が売り切れてしまいました。残念です。

2015年12月25日 (金)

趣味

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 「えぇ子さん」で眠っている「くま(仮名)」さん。イヴの夜、世界中のサンタさんたちは、こういう寝顔を見てほほえみ、枕元にそっとプレゼントを置くのです。小学校高学年から中学生あたりになると、サンタさんなどいない、と思いつつ、そのあまりの手際の良さ故に「あるいは・・・」などと夢想してしまう子供たちもいます。世のサンタさんたちは、それこそ血のにじむような努力をして昨夜を迎えたことでしょう。

 社会科の教師としては、任天堂が11月中旬に新作ハードやソフトを出すとか、それがクリスマス前に品薄になって定価を大きく上回る価格で取引されるとか、そういう話を題材として経済のお勉強をさせるわけです。

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 ThinkPad220とどちらを買おうかと迷ったあげくに買ったHP100LX。当時のコミュニティは、現在の萬年筆研究会にも似て、集まって自慢し合い、改造し、宴会をするというものでしたが、最初のOFF会(懐かしい言葉です!)に参加する前は結経緊張したものです。久々に取り出してみたのですが、哀しいことにヒンジのカバーが劣化して割れておりました。モンブランの2桁かっ、と突っ込みつつ、しばし愛でます。

 これのキラーアプリは標準搭載のLotus1-2-3でしたが、個人的には断然、Next Train でした。電車が駅を発車するまでの残り時間をカウントダウン形式で表示するもので、そのデータファイルを自分で作成することに血道を上げていたものでした。

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 電車の待ち時間にこの小さな画面とにらめっこしながらプチプチ。あるいはPCで作成して流し込む。「モバイル」って言葉はありましたが、出先で通信するなんてことは本当に難しい時代でしたから、基本的にはオフラインですべて完結でなければなりませんでした。なので、出かける前にはデータ入力、だったのです。

 このNext Trainのデータは、現在もなお多くの時刻表アプリで標準的なデータフォーマットとなっています。それは、基本的にテキストファイルなのでプラットフォームを選ばないからでしょう。Next Trainのデータフォーマット自体は、乗り換え先の列車や到着時刻なども記述することもできるようになっていますが、最終的にはデータを利用するアプリの機能に依存します。

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 HP-100LXからPalmに乗り換え、そしてiPhoneへと移行してきた私ですが、鉄であることもあり、Next Trainは手放せません。現在、iPhoneで同等の機能を持ったアプリはいくつかあるようですが、常用しているのはこちらの駅Locky.です。自分または他のユーザーが作成してサーヴァにアップロードしたデータを端末に落として利用します。

 駅Locky.のWebページには掲示板が3つありますが、有益な情報交換もあるとはいえ、苦情や非難、身勝手な要望、そしてそれらをたしなめる投稿も数多く見られます。ダウンロードした時刻表データは勝手に更新されることはありませんから、ダイヤ改正などがあればユーザ自身が気をつけなければならないのですが、それもせずにデータが古いままだったので電車に乗り遅れただの、ダイヤ改正されているのに新しいデータがアップロードされていないのはけしからんだの、好き放題書いている輩がいます。

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 一方、そういう状況にもかかわらず、めげることなくデータをアップロードしている人もいます。私もその一人ですけれど、とにかくデータを作ってもアップロードしないことには自分でも利用できないので仕方なく、ということがひとつ。それに、どうせなら他の人も便利に使ってくれたらうれしいし、その中で自分の作成したデータに誤りなどがあれば見つけてもらえるかもしれないし、という気持ち。

 しかしながら、「こんな間違ったデータをあげやがって、どこのバカだ、死ね!」なんて調子で書き込みをされますと、正直ヘコみますし、腹も立ちます。実際、そういうこともあって、数多くのデータをアップロードしてこられた方が最近、ご自身のデータをすべて削除されるという「事件」もありました。

 これ、何かに似てませんか? 自分は趣味でやっている。そして、その恩恵を受けていながらエラそうに文句たれるやつがあとをたたない。あるいはその「恩恵」だけ目当てに近づいてくるやつがいる。

 趣味は偉大ですが、ハマる人は正直言って「ヘンタイ」です。同じヘンタイであるならば、皆さん、良識あるヘンタイでありたいものですね。

2015年12月24日 (木)

イヴ

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 本日は冬休みの初日にして、クリスマス・イヴとなる日。私の職場では来月末、全国規模の研究発表会を開きます。全国から来られる先生方を前に研究授業をする先生、普段通りに授業をする先生、そして、来てくださる先生方をご案内するなど、裏方として活躍する先生。そんなにたくさん役割ばっかりこしらえて、本当に先生の数は足りるのか、と心配しておりましたが、とりあえず時間割は組み上がりました。あとは誰一人休んでくれるなよと祈るぐらいしか、私にできることはありません。

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 今日は一日、時間割を組む仕事をしておりました。来年度、どなたが時間割を担当してくださるにせよ、能率よく仕事ができるようにツールの改良を進めていたのですが、それも一段落して、さぁ帰ろうというところで問題発生です。冬休み中でも定時退勤不可能とは、つくづく因果な商売です。

 今夜は鶴橋あたりへ繰り出そうと相談していた連中は、首謀者が風邪でダウンして、今更わが家で夕食をとるわけにもいかないと、何とか潜り込める店を探して夜の街へと繰り出していきました。すでに我が家では、例年のごとく、夕餉の一品として鶏の脚を買い求め、スパークリングワインではなく奈良の地酒の発泡酒も準備完了。あとは私がクリスマスケーキを買って帰ればOKなのですが、晩ご飯の時間が迫ってもなかなか職場を離れることができません。

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 結局、ケーキ屋さんが空いているような時間には帰れませんでしたので、こちらのお店を頼ることにしました。栄えあるy.y.史跡のひとつ、31です。ここには女神がいるはずなので、きっとなんとかなるはずと踏んだのです。

 時間が時間ですから、クリスマス仕様のアイスケーキは完売でした。そこで、ショウケースに並ぶケーキの中からそれっぽいものをチョイス。というより、食べやすそう、残っても保管しやすそう、という基準でのセレクトです。

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 真四角のアイスケーキが9つセットになった「キューブ9」です。じゃ、これをお願いしますと指さすと、女神ならぬ女店員さんは、「はい、キューブきゅうですね。」とおっしゃったのですが、いや、多分これはキューブナインと読むんではないかと。5人家族の我が家に9個入りのケーキを買って帰って、食い意地の張ってるのが2つ食べるとすると、全部で7個。7 of 9ですね。

 静かなイヴの夜。今夜は、人様にプレゼントすべくPCに向かおうと思います。クリスマスプレゼントの中身がわかるのは、25日です。

2015年12月23日 (水)

出前ラーメン

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 ワンワンはもうネンネする時間ですよ、とケージに放り込まれた「くま(仮名)」さん。え、今日は一緒にネンネしないの?と飼い主の方に訴えるような視線を送ってきています。

 ちょっとスリムになったので、トイレトレイ用の小窓から這い出してきては、突然死している飼い主のそばにきて一緒に寝る、というのがここ数日の彼女の習慣となっておりました。朝、起き出してリヴィングに降りてきたほかの家族から、またお父さんは「くま(仮名)」さんを出して・・・・・と責められるのですけれど、そういう自覚も記憶も全くありません。彼女が努力して這い出してきているのです。

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 もう10日も前のことになってしまった神戸ペンショウ。その際に、ある方がドイツ土産にもらったというこの麺を見せてもらいました。おそらくは最初に袋麺を世に出した日清食品がユーロ圏で生産・販売している製品のようです。出前一丁のロゴは、現地の人にとってはエキゾチックなのでしょうか。

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 私にとっての出前一丁は、ごまラー油というイメージです。でも、この製品はそれを前面に出しているわけではなさそうです。これは鴨肉麺。日本でも出してほしいぞ、という気持ちになりますね。そして名前の英語表記が出前ラーメンというところにも注目です。ま、一丁、の意味わからないでしょうし。

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 こちらは牛肉麺。各国語表記で書かれているものを読むと、麺を前面に出すと言うより、麺の入っているスープ、ということなのでしょうか。そこにはJapaneseとありますから、ラーメン、やはり日本食なのですね。

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 とどめにカレー麺です。ラーメンというものに異様なまでの拘りを示す人も少なからずいて、奈良県はそういう人たちにとって気になる店が少なからずある場所なのですが、私は有名店のラーメンだからおいしいとか、そういうのはだめな人です。むしろこういうB級なものに愛着を感じてしまいます。

 同じように糖尿を抱えている同僚とインスタントラーメンの話をしたとき、その人も私も、たとえばお湯を注いで3分と指定されているカップ麺を2分ほどのところで食べるのが好みだ、などというところで一致してしまいました。即席麺は便利でおいしいけれども、糖尿病の元でもありますね。

2015年12月22日 (火)

雑多

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 ふくよかすぎる「ちち(仮名)」さん。女の子である彼女の名誉のために申し添えますと、これは肉ではなくて毛、です。もふもふだから、こうして振り返ったときに段ができているのです。それにしても、不細工ですね。

 新調した炬燵布団の肌触りが気に入ったらしく、「くま(仮名)」さんはケージの扉が閉まっていても小さな口からにじり出てきます。それに抗議して、ひたすらきゅんきゅん鳴く「ちち(仮名)」さんですが、現在女の子の真っ最中なのでケージから出てうろつくことができず、結局こうしてすねてしまうわけです。

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 こちらは、WAGNER名古屋で迷惑ビンゴ大会の景品として供出されていたインクたち。重さも相当なものになりますので、ウィナーたちに引き取られることなくこれだけが残ったのを、厚かましくもいただいてきました。オレンジ色の枠取りがある小さな箱、それがお目当てです。

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 我が家にも似たようなインクがあります。梅田茶屋町にあるナガサワ文具センターのショウケースに収まっていたお宝。いちおう、現在の基準で値札が貼られていますが、ばりばり現役だった当時のお値段は数十円でした。

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 名古屋でもらってきたインクのうち、PILOT製のものたちと合流。おすすめは右端のスカイブルーです。これを萬年筆に入れて書いたら感動すること間違いなしの濃い色に変わっております。スカイブルーが空の青だというのなら、現状のこのインクの色はどこかの国の北の京の空よりどんよりとした空の色ということになりましょう。

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 カーネーションの柄の缶ペンケース、これはもう、どこからどう見ても呪いのかかっているペンケースとしか思えませんね。これに匹敵するペンケースを見たければ、広島半こと羅焚屋さんがお持ちのコレクションを見せていただくしかありません。

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 烏口がありますねぇ。こういう製図器セット、最近は見かけることが少なくなりました。大学生の頃、製図の課題を仕上げるためにクリスマスイブにも製図室に籠もっていて、さぁ、あと何本か墨を入れたら完成、というところで烏口の横からポタッとケント紙に落ちる黒い雫。哀しい思い出です。

2015年12月21日 (月)

難しい質問

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 一心不乱に眠る「くま(仮名)」さん。彼女も歳ですが、飼い主も歳。最近はめっきり体力が衰えたせいか、3時間ほど寝ると自然に目が覚めてしまいます。けれど、やっぱり体力がないのでそこで起き上がることができず、ごろごろしているうちに二度寝して気づいたら朝、ということがほとんどです。

 その点わが妻は、宵のうちから眠り始めるものの、未明と言うべき時間になるとしっかりと目覚め、起き上がって家事に入ります。敬服するほかありません。

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 HENTAIって、KimonoやSushi、Tempraなどと同様にそのまま海外でも通用するのでしょうか。通用するとしたら、その意味は、やっぱり漢字の変態の方なのでしょうね。私は良識あるヘンタイ倶楽部の一員として、断固漢字の変態は認めません。

 先日のWAGNER名古屋に遠来の参加者があり、「ところで『半』って何ですか?」と師匠に質問されていました。すかさず師匠はその質問を私に振られたのですけれど、二右衛門半認定委員長であるとはいえ、この質問に即答することは困難です。

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 迷惑ビンゴ大会の景品であった、おそらくは虎であろうと思われる置物。しかも手に取ると異様に軽いので、張り子の虎である可能性大です。そして見事BINGOを達成した私がこの景品をいただくと、場内には満足げな、納得したっ、というようなどよめきが起こりました。これが「半」なのです。

 古来より、「半は半より出でて半より深し。ペン先の汚れはインクこれをなして親方のズボンを染める。」と言い伝えられております。「半」な人が気に入って毎日こればっかり使ってますという萬年筆は、ペン先にべっとりとインクの塊がこびりついており、超音波洗浄機に入れると「ボンッ」という音をたて(て爆発す)るのです。

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 遠くから見たときにはワンコなのかとも思いましたが、やっぱり虎です。虎は猫科ですが、「半」な人が蒐集している萬年筆というものは、そのほとんどが猫も避けて通るという「猫またぎ」なものでなければなりません。伝説の松本WAGNERにて、立派な銀軸萬年筆のコレクションを展示されていた二右衛門マスターなどは、「ボケェッ!」と親方にシバかれました。半が綺麗な萬年筆並べてどうすんねんっ、という、親方の教えです。深いですね。

 「半」の何たるかを知るには、「半」に近づく必要があります。半穴に入らずんば半を得ず、ということです。けれどもありがたいことに、こちらから近づかなくても、こちらの都合などお構いなしに「これなんやけどねぇ・・・」と向こうの方から解説にやってきてくださる、それが二右衛門マスターです。

 そして、二右衛門マスター継承順位1位の方を奥方に持つ方などは、いつも水風呂の恐怖に耐えつつ、珍しい萬年筆を爆買いしては奥方に電話で報告をされています。これもまた、「半」ですね。

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2015年12月20日 (日)

新色

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 軟体化して寝ている「ちち(仮名)」さん。大人になって、トイレ用トレイのお世話になることもなくなりましたが、「家具」としてずっとこのままです。時折引っ張って位置を変えたりしているのは、おうちの模様替えでしょうか。

 飼い主も軟体化が激しく、WAGNER中部地区大会に参加するために名古屋へ行くのに近鉄特急を使ってしまいました。会場に午前9時半までにつく前提で考えると、自宅を午前6時に出て最寄り駅まで歩き、そこから電車を乗り継いで3時間6分。結構早く名古屋まで行けてしまうのです。有料の近鉄特急を使うと2時間半程度、新幹線を利用すれば2時間を切りますが、ゆっくりと寝ていくのがひとつの趣味なのです。

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 帰途もまた、横着カマして近鉄特急。名古屋から大和八木までアーバンライナーでよく寝て、大和八木から乗せてもらったのは噂の新色ACEでした。あれこれ言われていますが、個人的には軽快でなかなか良いと思います。この系列はもともと「喫煙車あり」でしたが、改装されて喫煙コーナー設置、全座席禁煙となっておりました。

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 「しまかぜ」などと同様、指定席券発券済み座席は緑のランプ、空席は青のランプがともるようになっています。座席モケットの色合いが変わったことなどもあって、車内は従来型より明るいというか、まばゆい印象でした。

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 コンセントの位置も引き上げられています。前席シートバックに組み込まれたテーブルを出すとそのすぐ下になるので、使い勝手が良さそうです。今後、この系列は次々と改装されていって、こういう仕様に準じた新車も出てくるでしょうから、昔懐かしいアームレストに回転式のテーブルを内蔵したタイプは少しずつ駆逐されていくのでしょうね。まぁ、全部が入れ替わるまで私が元気でいられるとは思いませんが。

2015年12月19日 (土)

とうろう

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 あまりの臭さに廃棄されてしまった愛犬1号。それ以来、心の友に出会えず、与えられる愛犬候補のどれにも心を許せないでいる「くま(仮名)」さんですが、しっかりと愛犬2号半をお布団に引き入れて枕にしています。細長くてチン穴子みたいな形の愛犬3号というのもいますが、多分それも、彼女のおなかの下で押しつぶされそうになっていることでしょう。

 愛犬、というのは、とにかく彼女になめまくられる運命のぬいぐるみのことですから、彼女が愛してやまない、そんな愛犬が登場すると、彼女にとってはうれしいけれど、家族にとっては臭くてたまらない、ということになります。なかなか悩ましいところです。

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 季節外れの写真を1枚。我が家のエリアはこの写真に写っている木のあたりまでで、その奥の壁は隣家のものです。その木に注目するのではなくて、手前のコンクリート壁、左の方をご覧ください。

 数日前、朝、車に乗って出勤しようというそのときに、助手席の窓越しに見えた彼女(と、いうことにしておきましょう)は、冷え込む外気に耐えてしっかりとコンクリート壁にしがみついておりました。

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 車を車庫から出して、すかさず胸ポケットから取り出したM800と記念撮影です。結構大きいので、彼女、とした次第。何人かの「彼」を食べて、ここまで生きながらえてきたのだなぁ(詠嘆)、と勝手に感じ入っておりました。

 今年は本当に暖かい日が遅くまで続いたので、彼女も消え去るタイミングを逸してしまったのかもしれません。私の職場でも、すでにストーブリーグが始まっていて、来年はどの先生をどの学年に・・・・・などとそれぞれが自説を開陳してあちこちで盛り上がっていたりします。生徒たちが冬休みに入ると、校長、教頭による「懇談」も予定されていて、その席では来年の身の振り方についても話をしなければなりません。さて、どうしましょうか。

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 彼女はこのあと、寒さに耐えきれず姿を消していくことになるのでしょう。よく言われる、後尾の後で雄を食う、という話も、結局は自分より小さくて動くものなら何でも食べる、という修正に従っているに過ぎないのだとも言われます。でも、そうして力を蓄えてきたからこそ、ここまで生き延びてこられたのかもしれませんね。私などには遠い遠い話です。

 話はころっと変わりますが、色が一緒だな、と思ってサファリを撮ってみたものの、写真で見るとさほど似た色とも思えませんね。難しいものです。

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2015年12月18日 (金)

お土産

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 とぼけた表情でくつろぐ「ちち(仮名)」さん。ワンコはお気楽極楽でうらやましい限りです。60歳定年、65歳まで雇用確保ということで目いっぱい行くと、まだ10年以上もあるので、よし、がんばろう、となるか、あぁしんど、となるか。要は気の持ちようですけれど、それまで体がもつのか、ということも心配になってきました。最近は電車の優先座席が空いているときにそこに座るのが平気になってきた飼い主です。

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 先日の神戸ペンショウの折、はるばる秋田から参加してくださったヤッター万さんからお土産にいただいたのが、こちら、超神ネイガーのお面。当初の計画では同じく秋田からご参加いただいたとみけいさんにかぶってもらって記念撮影、ということだったのですけれど、お互い忙しさに取り紛れてそのままになってしまいましたので、このお面、上下が不明です(笑)。

 秋田を元気にすべく活躍されている超神ネイガーの皆さんより、その敵である「だじゃく」の方に魅力を感じてしまう私は、やっぱりヘンタイでしょうか。

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 はい、これなら、いかな私でも上下がわかります。かりん糖ということですけれど、私が思い描くような姿形ではありません。けれど現地では、販売店舗も限られ、しかもお一人様3個限定とか、そういう売られ方をしている、なかなか手に入りにくいお菓子なのだそうです。貴重なものをありがとうございます。今度来られたときには、是非、奈良のレインボーラムネでもお持ち帰りいただきたいものです。

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 表面を甘く味付けした「あられ」のようなお菓子です。かりん糖というと、結構堅い棒状のものをばりばりというイメージがありますが、これは大変食べやすく、素直な甘さです。これは危ないです。

 私にとって幸いだったのは、成績処理などの忙しい時期にこのお菓子を手にしなかったことでしょうか。もしそういうことになっていたなら、あっという間に一袋完食して、その後は胃もたれに苦しみ、月に一度の検診ではひどい検査結果が出て主治医にシバかれる、という結末になっていたでしょう。

 年末にかけて、ぼちぼちぼりぼりいただくことにします。ありがとうございました。

2015年12月17日 (木)

祝・10周年

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 お茶碗をかぶって眠る「くま(仮名)」さん。もとは横向きの写真でしたが、面白そうなので90度回してみました。

 本日は大和一国のお祭りである春日若宮おん祭でしたが、担当する中学3年生の諸君は、「おん祭を見に行くと受験に失敗する」というジンクスがありますので、皆さんおうちでお勉強をなさっていたものと思われます。飼い主は、授業がない分、日頃やろうとしてやれなかった仕事を片付けることに時間を費やし、結局いつもと変わらず人々が夕食をとり終えてくつろいでいるような時間に帰宅となりました。

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 KOBE Pen Show初日の12月12日には自宅に到着していた、萬年筆研究会WAGNER10周年記念萬年筆を、本日ようやく開封。すっかり忘れておりましたが、コンヴァータ同梱なのでした。これで、入れるインク(カートリッヂ)がないなぁ、などという言い訳も通用しなくなります。さてどんなインクを入れようか、色々と悩むのもまた愉しいひとときです。

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 WAGNER5周年記念萬年筆と並べてみました。書家の先生による五周年記念の文字、この字なからましかば・・・・・と兼好法師も言ったとか言わないとか、色々と物議を醸した1本です。

 銀軸には青系のインク、となぜか決めている私ですが、緑のスケルトン軸には何色を入れましょうか。とりあえず同じプラチナのピグメントブルーがありますから、1本は決定です。美しい軸から鮮やかなインクが出てくるのは実に良さそうな感じです。

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 この軸色、冬に使うと寒々しい感じがするでしょうか。個人的には暑いのが苦手なので、むしろ清涼感を覚えて良いかも、と思います。私が萬年筆など使っていても、もはやそれは普通の光景ですから、どんな軸色であろうとも人の目にはとまらないだろう、とは思うのですが・・・・・。

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 プラチナで細字系ですから、やはり黒インクを入れてカリカリと書くのが良いかな、とも思います。あるいは、限りなく黒に近く見える緑系のインクを入れるのも面白いかもしれません。

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 で、こちらミュージックにはやはりピグメントブルー。鮮やかな青色が映えそうです。問題は職場で使うような紙はどれもみな、インクがにじんでしまうようなものばかりというところですが、それもまた味わいと押し切りましょう。

 インクを入れて書けるのは、いつのことになるか、実はそちらの方が問題だったりします。

2015年12月16日 (水)

ウェンジ

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 ここのところ、「ちち(仮名)」さんのお気に入りはこの姿勢。クッションを動かし、片隅に寄せて盛り上がりを作って、そこにあごを乗せて寝る、というものです。

 人一倍どんくさい飼い主はここ数日、普段にもまして仕事が押し気味で、帰宅するのも遅く、帰って来たら来たで即こたつむり。こうして目を開けている彼女を見ることはあまりないのですが、彼女のケージのそばで倒れていて夜中に意識を取り戻すと、何かしら物思いにふけっているかのような、このような彼女が見えて、ふと目が合ったりもするのです。

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 名古屋の黒い人、でらくろさんの手になるカッターナイフです。先日の神戸ペンショウに出展されていたもので、握りの部分の素材はウェンジという木で、その名前、そして模様や手触り、重さなどが気になって仕方ありませんでした。

 そして、2日間の会期が終わりに近づいた頃になっても、どちらにも嫁いでいないのを確認して結納。めでたく私のもとへやってきてくれたのです。

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 アフリカに生えている豆科の木で、その木目から推測されるとおり広葉樹です。重たいものでは比重が1近くなるということですから、水に浮くかどうかぎりぎりのところですね。しっかりと堅く、丈夫な材です。

 内装材やフローリングに用いられる、などと紹介されているのですが、お値段もそれなりなのでしょう、これまでお目にかかったことがありませんでした。オルファの黒刃を装着していただいて、最期に入念な磨きをかけていただいて、今、こうして私の手元にあります。別に何を切るわけでもないのに、ずっと握っていたくなる、そんなカッターです。しっかりした材をこういう形に粗く削って、そこから入念に磨き上げていくのですから、大量生産はできません。このほかにもさまざまな材で作られていますので、気になる方は今週末のWAGNER名古屋に参加して、自分の目と手で確かめましょう。

2015年12月15日 (火)

白状

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 長女が撮るとこんな感じで、カメラを避けもせず、むしろカメラ目線でポーズをとる「くま(仮名)」さん。スヌーピーさながらに仰向けに寝ているときに、長女の呼びかけに応じてこちらを向いたところなのでしょう。こういうのを撮らせてもらえるとは、実にうらやましい限りです。

 飼い主も、中学校の全生徒分の通知票を無事「納品」することができました。おかげさまでこちらの責めによる返品はなく、何枚か、学級担任のデータ入力ミスがあったものを修正しただけで済みました。あとは、年明けに向けて、高校への出願の準備をするだけです。それが終われば、いつ倒れても大丈夫なので、そこまでは何とか踏ん張りたいところです。

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 それは、神戸の宴席でのことでした。何やら箸袋に書き付けるオッサンにたいして、斜め向かいのオバチャンが「それ、見せてください」と声をかけたのです。オッサンはカランダッシュの銀のペン、そしてオバチャンがもっていたのはジャングルのシリーズ。オッサンの銀のペンの書き味は、それはそれは滑らかなものでしたので、思わず分解してリフィルを確認。一同、さすがゴリアテリフィル、と頷いて、再度組み立てようとしたときに、ムクムクと疑惑の雲がわき上がったのでした。

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 組み立てるオバチャンに、オッサンが「あ、それ逆や、反対に入れなアカンでぇ。」と声をかけたのですが、ここで、件の「それ」はいったい何なのか、という疑問が浮上。カランダッシュのボールペンにゴリアテリフィルを入れるのに、何でスペーサーが必要なのか。そんな「半」な仕様があったのか、と一同色めき立ったのです。オッサン曰く、上の写真で机に接している面、これをリフィルと接するように組み立てるのが正しいのだ、と。

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 と、ここまで来て、至極まっとうな意見が寄せられたのです。そのリフィルは、途中でぶった切られたもので、スペーサーと皆が思っているモノは、その切られたしっぽの方ではないのか、と。

 実はこのボールペン、同じ宴席にいる人からオッサンが譲り受けたもの。一同が元オーナーを問い詰めるも、ご本人は「記憶にございません。」と繰り返すばかりです。上の写真、左の方がインクの入っているリフィルで、右が「スペーサー」ですが、こうして写真にして見ると、確かに、切ったような感じもします。

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 まともな方にも、切られた疑惑の方にも、しっかりとカランダッシュの文字が入っています。ここまで来ると、切られたものと判断せざるを得ませんけれど、そうであれば今度は、ゴリアテリフィルってあんまりインクが入ってないのね、という話になります。

 次第に記憶が蘇ってきた元オーナーも、切ったときにインクがあふれ出した記憶はないと言いますし、写真でもわかるように、短く切られてもなお、その奥の方に詰め物のような白いものが見えます。これはもう、誰かが新品のゴリアテリフィルを切って確かめてみるしかないのですが、案外そういうものなのかもしれませんね。

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 真相はこういうことだったようです。元オーナーは、ドルチェビータのスタウトがお気に入りなのですが、そのボールペンにゴリアテリフィルを仕込もうとして、パイプカッターで切った、と。だから、切り口も真円を保っているのです。そして何らかの理由で、切られたリフィルは使われず、元々のボールペンに再度収められました。そして、記憶が失われた後に650円で「転売」されたのです。思えば元オーナーは、良識あるヘンタイ倶楽部の技術開発部長でした。

 傍らで一部始終をご覧になっていたE御大などは、「これ、いわゆるパチもんだ。ひどいモンですね。」と断言されてましたが、現オーナーは生粋の大阪のオッサンですから、650円でこんだけ遊べたら安いモンや、おいしい話や、と喜んでいらっしゃいました。純粋でまじめな東北人そのものである赤点半氏などは、エラいことになった、どうなるんだろう、とビールも呑まずに固唾を飲んで見守っていらっしゃいましたが、結局は関西人のお笑いパワーにただただ苦笑されるばかり。こうして、神戸の夜は更けていったのでした。

2015年12月14日 (月)

裾野、広がる

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 眠る「ちち(仮名)」さん。ペンショウとルミナリエが終わったので、次はクリスマス。そこまでたどり着けば、とりあえずゆったりとできるのですが、現状はいきなり大晦日の終夜運転状態に陥っています。大量にやってくるお客さんを捌くため、普段は運転していない時間まで電車を走らせるのと同じで、日頃はのんびりとしている私がぴりぴりしながらPCの画面をにらんで悪態をつきまくっている、という状況です。

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 さる生徒が、友人からもらったという萬年筆。M800と比べると長さはほぼ同じで、太さはぐっと細め。手にずっしりとくる重み・・・・・これはまさか、巷にあふれる中華萬ではないのか、と思いましたが、おそらくそうでしょう。

 ペン先は例によって七三分けで、がりがりとした素敵な書き心地。私に調整する技量があったなら、「えぇペンにしちゃるけぇのぉ~」といきたいところですけれど、それは望むベクもありません。

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 早くからきっちり時間割を組んで、今の時期、昼間に仕事が進められるように自分の授業を少なめにしておいたはずなのですが、「やっぱりこの授業は要りません。ほかの授業に振り替えて。」という返品の山ができてしまい、それを捌くために授業ができる人を探したら自分だけだった、というオチですが、毎年、毎学期、同じことを繰り返しているような気がします。

 こういう、短期集中でガーッと仕事を進めるタイプの人間は脳卒中で倒れたりする可能性が高い、なんていう無責任な情報を見聞きすると、それは困るなあ、と思ってしまうわけです。とにかく痛いのとか苦しいのとかはいやなので、一瞬で勝負がつくなら良しとしますが、そうでもないでしょう。

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 今はこれが流行っている、これからはこれが流行る、という記事を書いて流行を作り上げ、売り上げに貢献する雑誌のおまけか何かだったのでしょう。今、萬年筆がアツい、とか何とか、そういう見出しで煽って、とどめに豪華特製萬年筆のおまけ付き、という企画だったのか。はて、そういうのあったかなぁ、と記憶をたどっても思い出せません。

 私がカリカリと仕事を進めている間、別の先生が、進路について学習をしている生徒のために、と、大学院卒の先生にあれこれインタビューをしていましたが、インタビューを受けている先生は宇宙について研究していた人で、最期は宇宙に散骨してもらって星になりたい、なんてことをおっしゃってました。一見、壮大な夢のように思えますけれど、現実には請け負ってくれる業者もあるようですからじゅうぶん実現可能ですね。同じ散骨希望でも、粉々にした骨を水洗便所に流してくれ、という私の願いは、おそらくかなえられることはないでしょう。どちらも、自分らしい最期、というものをしっかり考えた結果であることに変わりはないのですが。

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 あぁっ、芯が短いっ!という楽屋落ち(詳細後日)なのかと思いましたが、ただのヨーロッパショートタイプカートリッヂでした。これで中華萬確定ですね。けれども珍しいことに黒インクです。日経だからでしょうか。流行を追っかけるなら、やっぱり顔料系とかポップな色とかいってほしいものですが、そこまでは手が回らなかったのでしょう。

 さて、このガリガリ君、生け贄にして練習してみようか、と思っていたら、先日PILOTのKAKUNOを買ったという生徒が寄ってきて、ペン先をやすりでこすったら猛烈に書き味が良くなった!と恐ろしい報告をしてくれました。果たしてこの先、彼は地獄を見るのか、そしてその地獄の先にはマイスターの道、あるいは萬年筆とのお別れ、どちらが待っているのか。いずれにしても期待がもてそうです。

2015年12月13日 (日)

感謝

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 くまどら、というお菓子が気になって立ち上がった「くま(仮名)」さんですが、カメラの存在に気づいて慌てて着地。その途中を切り取ったブレブレの1枚です。

 土曜、日曜と、北野工房のまちで開催されたKOBE Pen Show2015は盛況のうちに全日程を終えることができました。やるとは聞いていたものの実際に動き出した時期を考えると、よくぞ開催できたものと思わずにはいられません。関係者(といってもごく少数)の甚大な努力によって実現したもので、そうした人たちのご苦労を思うと、お役には立てなかったものの、ほんの僅かでもお手伝いができて幸せでした。

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 1階エントランス付近でウォッチしていた人によれば、えっ、入場するのにお金が要るの?という声も聞かれたそうですが、この来場者へのお土産だけでもなかなかのものではないでしょうか。心も体も日常的に折れまくり、というよりしゃんとしていたことなんか生まれてこの方一度もなかった私からすると、「もう、折れない」なんていうキャッチフレーズ、まぶしすぎます。

 札幌、神戸と、この日本でも「ペンショウ」と名前のついたイヴェントが2回開かれました。海外ではこの種のイヴェントが定着していて、皆さん楽しまれているそうです。死ぬまで日本国外に出ることのない私は、それらを楽しむことはできませんが、でも、日本にもペンショウはある、というのが心強いところです。この先、さらに発展、継続していってくれたらと願うばかりです。

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 会場となった建物は、かつて神戸市立北野小学校であったところ。館内には、往時を偲ばせる掲示物があちらこちらに残されています。ここにうたわれているような子供たちがほとんどいないから、こういう目標だったのかそれとも・・・・・というところですが、ペンショウに携わった人たちがそれぞれに感じ、考えたことを次回への糧として、この次はさらに良いものを、という思いで臨みたいものです。

 ご来場くださった皆さん、そして出展、ご協力をいただいた皆さん、本当にありがとうございました。

2015年12月12日 (土)

KOBE Pen Show、1日目。

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 本日、神戸は北野小学校跡の北野工房のまちで開幕した神戸ペンショウは、盛況のうちに1日目を終えることができました。ルミナリエの開催時期と重なっているので、もともと訪れる人の多い神戸ですが、その中で北野坂まで足を運んでくださった皆さん、ありがとうございました。

 えっ、入るのにお金が要るの?と引き返す方もあったようですが、入場料損した、とは思わせないよう努力しております。ふだん、神戸はもちろん、関西圏では見ることができないお店のオリヂナル商品の展示など、実に充実しております。日曜日は是非、遊びに来てください。三宮駅、あるいは元町駅から歩いて10分ほど。NHK神戸放送局のある交差点を北に上っていくとすぐです。坂を上るのはキツい、という方は、神戸駅または三宮駅から神戸市営バス7号系統、あるいは少々割高ですが神戸シティループバスをご利用になる方法もあります。

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 夕方までKOBE Pen Showで遊んだら、その後はルミナリエ。例年通り、あるいはそれ以上に綺麗で、人出も多いです。かつては元町駅を出てそのまま普通に歩いて会場までたどり着けたのですが、いまやTDR方式でぐるぐるとあちこちの道路を迂回して、いつ到着するともしれず行列の中に身を置く、という状況になっております。事故防止のための交通整理と警備の費用がバカにならず、もうやめた方がいいんじゃないか、などという声も出ているそうですから、やっている間に見ておくのもよいかもしれません。

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 写真の下の方、黒いのは人々の頭です。ものすごい混雑ですが、これが始まるまで、明るい間の神戸はいつも通りです。ぜひ、ご家族、ご近所お誘い合わせの上、北野工房のまちへ遊びに来てください。お待ちしています。

2015年12月11日 (金)

ペンショウ、準備完了

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 ただいま女の子につき、ケージから外へ出ること禁止、の「ちち(仮名)」さん。その彼女を挑発するかのように、夜中にケージから這い出してくる「くま(仮名)」さん。多頭飼いの場合、特に女の子同士だと仲良くならないことが多いと言われますけれど、そのことを実感します。

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 ルミナリエ開催期間中限定で午後7時半まで開館している北野工房のまちですが、ただいまはクリスマス前ということもあってきれいなイルミネーションで来館者を迎えます。明日はここにたくさんの人が集まって、1日、いや2日間しっかりと萬年筆するのだなぁ、と思うと感無量です。

 アメリカなどでは一般的なペンショウですが、日本では行われておらず、それに近いものといったら毎年1回のペントレーディング・ジャパンぐらいのものでした。そうした状況の中、札幌ペンショウが開かれて、盛況のうちに終わったのです。北海道でやったのだから、次は関西で。日本で一番の老舗文房具店のある街、神戸でやろうじゃないか、という話になるのも自然な成り行きでした。

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 しかし、自然な成り行きではあっても、実際にやるとなるとかなりの労力が必要なのは当然のことです。ほぼセッティングを終えた会場を見ると、あぁ、本当にここでやるんだなぁ、と感慨無量です。

 それこそ、「萬年筆文化」を日本に根付かせたい、という想いから出発して実現にこぎ着けたペンショウ。この流れが、この国に根付いたなら、本当に素晴らしいことだと思います。

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 旭屋さんの税込み497円のコロッケも待ってます。この週末は、神戸北野でおおいに萬年筆しましょう。

2015年12月10日 (木)

いよいよです。KOBE Pen Show 2015 開催

 KOBE Pen Show 2015 公式FaceBookページ

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 週末が近づいてきて、それはそのまま、KOBE Pen Showが近づいてきたということ。いつもは段取りの悪い私ですが、明日の金曜日はしっかりと午後からお休みをいただく段取りをつけていたりします。

 この週末のために、関係者の皆さんは本当にあれこれと頭を絞り、汗をかき、走り回ってこられました。私などは当日の運営をちょこっとお手伝いするだけですけれど、何かしら関わることができたことを誇りに思います。

828d9131a537105dc04eb93d21355ce4 2日間のイヴェントスケジュールです。なんとも思っていなかった人も、この週末は神戸に行こうかな、という気になってきたのではないでしょうか。萬年筆組み立て教室などは、大人も子供も楽しめて、実用できる萬年筆が手元に残る、というお得な企画。ベラルーシ製のルーペにちょこっと手を入れて、抜群に見やすいものに仕立て上げる工程を体験すれるルーペショーには、おぉ、ルーペってシンプルでいて実はこんな・・・・・という驚きがあります。

 萬年筆の選び方、なんていうイヴェントもありますが、これも貴重。星の数ほどの萬年筆を買い、使ってきた人たちのアドヴァイス、これはほかではなかなか聞くことのできないものかもしれません。そしておなじみの、じゃんけん大会。おおいに盛り上がることでしょう。

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 再掲します。KOBE Pen Show公式FBページはこちらです。

 今も続くお店の中では、日本で一番古い文房具店がある街、神戸。この年末は、おしゃれな街、神戸で萬年筆遊びをしましょう。

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2015年12月 9日 (水)

瓶の首

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 いぎたなく眠る飼い主に寄り添う「くま(仮名)」さん。そういう風に見ようと思えば見えますけれど、いつものように毛布が好きなだけのワンコと、仕事をしなければならないにもかかわらずだらしなく眠ってしまうオッサンです。

 とにかく仕事の段取りや効率が悪いので、明るいうちには仕事が終わらず、夜中までかかってようやく人並みの仕事を仕上げることができる、若い頃からずっと、そういう仕事ぶりでしたので、歳をとり、体力が衰えて夜中につい眠ってしまうようになると、どんどん仕事が遅れてしまいます。抱えている仕事が遅れて、自分が難儀するだけなら良いのですけれど、一応組織の一員なので、結局他の人に迷惑をかけることになってしまいます。

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 今週末に開催される神戸ペンショウの会場となる、旧北野小学校。館内には、当時を知る資料として、このようなものが残されています。昔の先生たちは本当に字が上手で、こういう、読みやすくてしかも暖かみのあるレタリングなどはお手のものでした。

 今から30数年前、私は自分が担任するクラスの教室に掲示するための時間割表か何かを作っていました。作りながら、あまりのできの悪さに目の前の画用紙を破り捨てようとしたとき、隣の席に座っていた先生が手を貸してくださったのです。

 画用紙に書かれた、ひょろひょろとした、文字とも言えない文字らしきものを、その先生がマジックでなぞるように修正していくと、まるで魔法か何かのように、きれいな、ちゃんとした掲示物ができあがったのでした。

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 写真の年間行事計画表が作られたのは、まだ私が大学生だった頃。実にきれいです。同期の連中は、すぐにこういうものが作れるようになっていったのですが、一人私だけは、いつまでたっても幼稚園児の手習いみたいなものしか作れませんでした。

 私が社会人になった頃から、ワードプロセッサとかPCとか、私のように実力のない者でもそれをごまかすことのできる道具が普及してきたことは本当に幸いなことでした。こうしたモノがなかったならば、本当にどうなっていたことか、考えただけでも恐ろしいことです。

 昔の人はすごかったんだなぁ、と思うことはよくありますが、旧北野小学校の建物の中を歩いてみると、さらにその感が強くなります。歴史的な建物を会場に開かれる神戸ペンショウ。この週末は、神戸で遊びましょう。

2015年12月 8日 (火)

勇気

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 寝起きで三木のり平な「ちち(仮名)」さん。勇気をふるってカメラの方を向いたところです。本日で日産リーフのモニター期間が終了したので、ディーラーさんへ車を返却して、とてもいい車だと思うけれど、現状では私の使い方に合わない、と感想を伝えました。

 今月24日に発売となるマイナーチェンジ車はバッテリーが改良されていて航続距離が長くなっているそうですが、伊勢湾岸道で流れをリードできるほどの高速での安定性を持ちながら、高速で走ると使い物にならないというのは非常に残念なところです。加速性能や操縦性はスポーツタイプ。けれど推奨される使い道はお買い物や通勤、というのが面白いところです。これをトヨタが作ったなら、足回りなんかはもっとふにゃふにゃにして、そもそも高速では怖くて走れないぐらいにしてバッテリーをもたせるとか、そういう割り切りを見せそうですが、そうしないのが日産らしくて私は好きです。

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 未年も残りわずかです。今週末のKOBE Pen Show 2015には、写真の扇子に字を書いた書家の先生も、扇子ではない作品をひっさげて出店されます。萬年筆愛好家にとっては「掘り出し物はあるかな?」というところですが、こればっかりは運、あるいは縁のものですね。朝から会場に行っていたのにほしかったペンを逃す人もいれば、昼過ぎにぶらりとやってきて見事にほしかったペンを手に入れる人もいるでしょう。そういうのもまた、萬年筆を趣味として楽しむ、その楽しみの一部です。

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 320番という、見るからに粗い紙やすりの上で、自分の名前を何度も書く勇気が持てるでしょうか。LAMYサファリのBニブ付きなら、ペン先は頑丈でしかも玉の部分が大きいので、ジャリジャリという怖い音を聞きながら書いても大丈夫です。師匠の調整講座に参加される方は、何より勇気を持って臨んでください。

 そもそも、萬年筆関係のイヴェントなんて、すごい人がいっぱい集まってきて自分みたいな素人は溶け込めないのじゃないか、と思う人も少なくないようです。でも、大丈夫です。来てもらえばすぐにわかりますが、わざわざ神戸の山の手まで上がってきて、入場料を払って入っただけの値打ちはあったな、と思ってもらえるはずです。今週末、神戸でお会いしましょう。

2015年12月 7日 (月)

雑誌

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 絶対ワザとやってるやろ、自分はかわいいと思い込んでるやろ、とツッコミを入れつつも、これをやられると表情が緩んでしまいます。「くま(仮名)」さんはいつでも、こうやって飼い主や家族の気を引き、かわいがられます。ホンマいお前はかわいいなぁ、となでてもらえるのは彼女ばかり。そのようすをうらやましそうに見つめているのは「ちち(仮名)」さんです。

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 早速購入して参りました。京都市内、ゼスト御池という地下街にある書店で購入したのですけれど、平積みではありませんでした。まぁ、マニアックな雑誌ですから仕方がないことかもしれません。

 今週末はKOBE Pen Showです。この際なので師匠による「ぬらぬら調整講座」に参加しようという方は、テキストとしてこの本が必要ですよぅ。

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 刺激的なタイトルですねぇ。私自身は猛烈に字が下手くそなので、ぬらぬらなペン先をもつペンなど使おうものなら、書かれたメモは謎の古代文書になってしまいます。ですが、まずはこの「ぬらぬら」をマスターして、そこから果てしない調整の深みへと落ち込んでいくのがよさそうです。私は幸いにして目が悪く不器用なので調整には手を染められませんが、普通の器用さをもっている人なら何とかなるかもしれませんね。

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 新春特大号、という文字にやられて買ってしまいました。これも私には縁のない、日本美術系の雑誌のようです。本屋さんはいけません。買うつもりなどなかった本を見て、つい買ってしまいます。雑誌で済んでいるうちは良いのですが、本となると・・・・・。

 けれど私は、ただいま年末進行まっただ中で、本など読んでいる暇はありません。成績を算出して、そのほかにも本務ではない仕事をいくつか片付けて、それでようやく、週末が迎えられます。皆さん、神戸で会いましょう。

2015年12月 6日 (日)

立体曼荼羅

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 眠たいのにぃ・・・・・という「ちち(仮名)」さん。いつもは遊んで頂戴攻撃ですごいのですけれど、眠たいときは別人(犬)のようです。今日は家族が家にいてしっかり遊んでもらえたので、十分満足しているのかもしれません。

 先日、伯父の法事を取り仕切った翌日に亡くなった叔母。今日はその満中陰の日でしたので、親戚一同が顔を合わせました。その後、京都市内に嫁いでいる妹を送っていこうということになって、高速道路を二桁の速度でちんたらと走り、なんとか充電せずにたどり着きました。しかし、その後が難儀で、探し当てた充電所には先客がいたり、設置はされていても壊れていて使えない充電設備があったりと、さながら充電難民。けれど、最後は御池通の地下駐車場に素晴らしい設備を見つけて、とりあえず小一時間ほど充電する間に、東寺で行われている紅葉のライトアップを見学してきました。

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 桜のライトアップで知られる東寺ですが、今回は紅葉のライトアップ。残念ながら今年の気象のせいもあり、例年ほどきれいには紅葉していないようですが、それでも池に映る紅葉は美しく、幽玄、という感じもいたします。

 そして本日まで特別に、講堂の立体曼荼羅が背面からも拝観できる、というので、寒い中、車を残して京都の真ん中から南の端へと礼服を着たまま移動してきたわけです。

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 まぁこんな感じで、入り口を入ったところからいきなり「わぁ、きれい!」の連続です。桜のライトアップの時期には、よく知られた有名な桜のあたりに人が集まって、このあたりはスルーですが、紅葉の場合、この水面に映るところが最高に美しいのです。来年以降、この紅葉のライトアップは定期的に行われるようになる可能性大かと思います。

 今年は見られなかった、という皆さん、来年はアンテナを伸ばして、忘れず拝観されることをおすすめします。

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2015年12月 5日 (土)

まじめにインプレッション

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 かわいいお顔に目線が入ってしまっておりますが、怪しい者(犬)ではありません。こんなにお鼻が真っ黒だったのだなぁ、とか、その周りの白いところ、本当にきれいに白いなぁ、とか、親ばか目線で観察してしまいます。

 惚れ込んでしまうと、何でもよく見えてしまうものです。どんなものでも冷静に観察し、よく考えないと失敗します。

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 平均燃費がリッター5キロぐらいという、まさに絶叫もののE51エログランドも車齢13年を超え、各部にガタが来ております。先日、走行中に前触れなくエンジンが止まるという致命的な故障を修理しましたが、やはり燃料供給系もしくは点火系、あるいはその両方に問題があったようで、修理をしてからは2割方燃費が良くなっております。

 それでも、P10プリメーラ以来、ずっとおつきあいしているディーラーの営業マン氏にしてみれば、えぇ加減に次、お願いしますわ、というところでしょうけれど、今の日産車に買いたいと思わせるモノがないので仕方のないところです。スカイラインなんてのも面白そうですが、何せ高額。そこでこの、リーフのモニターに軽い気持ちで応募してみたら、買わせるためのモニター故、すぐに当選してしまったのでした。

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 しかし、車両を借り出したタイミングが最悪。金曜日の晩に岡崎まで往復することがわかっているのに電気自動車とか、どうかしています。奈良から岡崎まで、google先生に聞いてみるとその距離180キロあまり。これは普通におとなしく走った場合にリーフの電池がもつぎりぎりの距離でしょう。そしてそれは、一般道利用でのお話ですよというおまけ付きです。

 写真は出発前、職場の駐車場で撮ったもの。前夜に充電して満充電で自宅を出発し、職場についてからは動かすことなく、夕刻に撮ったら電池が少し減ってるぞ、という状況。100%充電からこの90%近辺まで減るのが特に早いように感じられます。

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 電気自動車のボンネットの中はどうなってるんだろう、と興味本位で撮った1枚。しょぼいバッテリー、やっぱりあるのですね。多くの電装品は普通の車と同じモノですから、これも当然でしょうか。銀色のカヴァーに覆われて鎮座しているのがモーター様かと思われます。右にある普通の(!)バッテリーとの間の隙間をのぞき込むと、下の方にドライブシャフトが見えました。ちなみにエンジン(?)ルームの下側はしっかりとカヴァーされていて地面は見えません。

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 所有している車がエログランドに現行ノート、いずれも後ろの席が十分以上に広い車ですので、どうしても後席スペースが気になります。バッテリー関係でしょうか、センタートンネルの盛り上がり、床面から20センチほどの高さがあります。ニールームは全席を前に出しまくった後輪駆動のタクシーぐらいの感じでしょうか。3ナンバーですが車幅はさほどでもないので、枕は3つありますが3人並んで座るとたいへん窮屈です。

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 未来志向の電気自動車なので、シフトレヴァーもこんな感じ。レヴァーの握りの部分、中央部にあるボタンを押し込むとPレンジというのも、オッサン世代には不安な感じです。パーキングブレーキは足踏み式なので、そこで物理的な安心感を得るしかありません。

 レヴァーはL字に動かします。右に引き寄せて前に押すとリヴァース。同様に手前に引けばDレンジもしくはBレンジ。Bレンジというのは回生域を多くとる、あるいは強く回生かけるというレンジのようで、要はシフトダウンしてエンジンブレーキで減速、というときに使うもののようです。

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 奈良から岡崎まで、名阪国道の大内(伊賀)、東名阪の御在所で合計90分の充電。そして岡崎市街に到着した時点で航続可能距離が20キロ少々という状態。奈良から90分走れば、運が良ければ伊勢湾岸道の名古屋港あたりまで到達していますから、この充電時間はもったいないと感じてしまいます。さりとて、電池をもたせようと80キロ前後で走ると、名阪国道あたりでは流れに乗れず怖い思いをすることもあります。

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 妻などは、これを通勤用に買って遠出はノートで、などと恐ろしいことを言いますが、実際、ノートで亀山まで行っただけで「何か疲れた」と言っていたぐらいですので、運転者のみならず同乗者も、いったんデカい車に慣れてしまった者には小型車での遠乗りはキツいようです。

 今回の試乗で面白いと感じたのは、乗り心地がP10プリメーラと同じ傾向だったこと。中低速域でのゴトゴトした感じは、P10のごつごつ感を少しマイルドにしたようなもので、この車重の車ならこんなもんかな、という印象ですが、80から85(単位不詳)で流したときの安定感や乗り心地の良さはP10プリメーラそっくりでした。思わずハンドルから手を離して「やっちゃえ」とか言いたくなるような感じです。

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 で、結論は、私の1台目の車としては無理、ということです。平日は奥さんがお買い物や用事に出かけるときに乗り、休日のみ、洗車場やショッピングモールへ出かけるために乗る、というような、サンドラブロックするようなドライヴァーにとってはバッチリでしょう。私はサンドラブロック絶滅運動の先頭に立ちたい人ですから、この車はちょっと。

 走っているとよく出会う、トロトロ走るハイブリッド車、その理由もわかったような気がします。ハイブリッド車のドライヴァーも、できるだけEV走行する場面を増やそうと思ったら踏めないわけですから。無茶に飛ばすのは論外ですけれど、何が何でも節約だ、とちんたら走る車が増えると、ストレスがたまりそうです。地球環境には優しいのかもしれませんけれど。

2015年12月 4日 (金)

耐久レース

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 気持ちよさそうに眠る「ちち(仮名)」さん。こんな風に自分の寝床で眠ることができたらどんなに良いことでしょう。週末、花金なので、午後5時過ぎには退勤したいものだと思っておりましたが、職場を出たのは午後6時半過ぎでした。渋滞する道をのろのろと進み、ようやく高速道路に入って右足に力を込めると、電気モーターのかすかなうなり声とともに車速が増します。

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 しかしながら、欲望のままにそういう運転をしておりますと、すぐにこんなことになります。バッテリーの残量を表示するグラフがどんどん小さくなっていくのを見ながら走るのは、精神的によろしくありません。満充電で150キロぐらいは走れるはずですが、走ったその先に充電できる場所がなければアウトですから、結局、早め早めに充電せざるを得ません。

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 1回の充電は30分、というところが多いようですが、電池の残量が20数パーセントになったところから30分充電して、90パーセントあたりまで戻れば良い方です。さりとて、さらに30分充電してもなかなか満タンにはなりませんし、なったとしてもすぐに消費してしまいます。

 渋滞がしょっちゅうこるようなところを這いずり回るならともかく、高速道路をびゅーんと走っていくのには、電気自動車は全く向いていないように思えます。内燃機関を積んだ車なら燃費が良くなる場面で、むしろ電気をどんどん消費してしまうわけです。

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 誰が言ったか知りませんが、経済速度などと言われる時速80キロ程度に抑えて淡々と走るのが良さそうです。びゅーんと行くと、すぐに電池を減らしてしまうので、結局は30分の充電。ウサギとカメのお話を思い出してしまいます。しかも、電池の残量がわずかという状態でようやくたどり着いた充電スポットに先客がいる、などという状況は本当に泣けてきます。

 結論として、私のようなイラチな人間には、現状の電気自動車は合わないようです。

2015年12月 3日 (木)

アンビリカルケーブル

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 いつの間にか毛布の上に上がり込んできて寝ている「くま(仮名)」さん。ワンコは目が悪いとかなんとか言いますけれど、飼い主や家族が毛布を引っ張り出してかぶっているとすぐにそわそわし出して、ケージの扉が閉まっていると出せ出せとうるさくします。それでも願いが叶えられないときは、ごそごそと肥満体を揺すってトイレ用トレイを出し入れするための小さなドアから出てくることさえあります。よっぽどこの毛布がお気入りなのでしょう。

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 我が家のガレージには、今夜からこんな車が収まっています。来週の火曜日まで、この車に乗り倒してモニターするということになりました。とはいえこれは、電気自動車を普及させたい日産の思惑にまんまと乗せられてWebでモニターに申し込んだ結果です。こういうものは滅多にあたらない、と多寡をくくっていたのですが、そもそもが販促目的なので一発でモニター様ご当選となってしまいました。

 車を受け取りに行くと、カタログと見積書までしっかり用意されていました。モニターしてもらったらたいていの人は気に入って購入に至る、ということなのだそうです。

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 おなかがすいたというので充電中。ダッシュボード上に青いランプが点灯して充電中であることを知らせてくれています。遠い昔、我が家でも窓辺に小さな電球をいっぱいつけてイルミネーションのまねごとをしていたことがありました。そのときに使っていた防水仕様の延長コードがそのまま屋外に転がしてあったので、そこにケーブルをつなぐと一発OK。やはり日本製ですね。どこかの国の製品だとこうはいかないでしょう。

 ディーラーで受け取ったとき、電池はほぼ満充電で、航続可能距離はおよそ150キロと表示されていました。実際の仕様としては、280キロぐらいは走れるようですが、電装品を使ったりするとその分電池を食いますから、マージンを見込んで200キロぐらい走ったら充電、という使い方が現実的なのだそうです。職場からの帰宅、そして妻と一緒に近所のお店に出かけて夕食。それだけで電池のメーターは75パーセントになり、航続可能距離は100キロを切りました。

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 200Vで普通充電して満充電まで8時間だそうです。年末に発売となるマイナーチェンジ後のモデルには容量の大きなバッテリーを積んだモデルも追加されて、そちらは11時間。そう考えると、100Vでちんたら充電していたのではどうにもならないのでしょうが、足さないよりはマシでしょう。

 明日金曜日は、愛知県岡崎の竹内文具店でちょっとしたイヴェントがあるので、仕事帰りにちょこっと顔を出す予定ですが、奈良から岡崎まではおよそ200キロ弱。満充電しておけばなんとかたどり着けそうですが、そのままでは帰ってくることができません。途中、高速道路上で充電休憩を取りながら、えっちらおっちら岡崎まで往復することになりそうです。まさに背水の陣で、こういうところが電気自動車の難儀なところですね。

2015年12月 2日 (水)

神戸で会いましょう

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 飼い主や家族は、こういうことをしてほしくないのですけれど、ワンコたちは大好きです。「ちち(仮名)」さんは冬毛が生えそろってモコモコですけれど、それでもやっぱり暖かい方が良いのでしょう。

 飼い主などは、柴犬なんてものは屋外で飼われている方が普通だと思ってしまう世代ですが、今時はワンコを飼うなら室内で、という方が普通になってきているようです。そもそも、番犬としての役割を期待してワンコを飼う、ということ自体がなくなってきています。我が家の場合も、「ちち(仮名)」さんがあまりにも人なつこく、こんなのを屋外に放置して置いたら誰かに連れ去られてしまうに違いない、と室内で飼うことに決めたという経緯があります。

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 不器用な上に、ものの形を見て覚えるなんてこともできないので、萬年筆のペン先調整なんてことは絶対にできない私ですが、それでもルーペはいくつも持っています。写真は、良識あるヘンタイ倶楽部の会員証を兼ねている通称「ヘンタイルーペ」です。エッシェンバッハ製の12倍、なおかつ口径23ミリという扱いやすいルーペの「ガワ」の部分を銀製のものに交換してあります。TAKUYA製の革を何枚も重ねて作った「ペン先」と、写真では見えませんが「ガワ」に刻まれた日付が初期ヘンタイメンバーの証です。

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 普通の人、不器用な人、器用な人、仕事が丁寧な人、さまざまな人が、先日のWAGNER岡山大会で写真の親方調整カードを試作しました。左から320番、1200番、6000番の紙やすりを、これまたそれぞれに考えられた「台紙」に貼り付けて作ったものです。試作というのは、モノ自体を試しに作るということではなく、いろんな人が実際に作ってみて、それにかかる時間やできばえ(!)なんかを試してみよう、ということでした。

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 師匠のBlog、万年筆評価の部屋の12月1日付けの記事で、KOBE Pen Show 2015当日のイヴェントスケジュールについて解説されています。これを読むと、そうだ、神戸、行こう!となりますね。神戸でお会いしましょう。

2015年12月 1日 (火)

師走の風物詩

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 くま、疲れたろう・・・ぼくも疲れたんだ。何だかとても眠いんだ・・・くま・・・

 こたつむり状態で「突然死」してしまった飼い主と、そこに寄り添うように寝ている「くま(仮名)」さん。なんとも麗しい飼い主と飼い犬の愛情。これはもうフランダースの犬、状態ではありませんか。

 違います。断じて違います。彼女にとって暖かくて気持ちよくてお気に入りの毛布が広げられているので、これ幸いと寄ってきただけなのです。

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 フランダースの犬の最終回も12月放映でした。12月といえばクリスマスですが、せわしなく街ゆく人々に買ってくださいと懇願する少女、これもまた12月ではないでしょうか。

 しっかりと瓶に入っているのは、頭の部分の薬に蝋などを塗った、防災用のマッチです。濡れてしまっても大丈夫ですし、西部劇のワンシーンのように、ザラッとしたところでこすれば火がつく、というものだそうです。

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 青い色のマッチ。箱にはチェ・ゲバラの絵が描かれているというのに、なぜか青いのです。こういうものの中には、すったときに出る炎も青い、というものもあるそうですが、これがそうだったのかどうか、忘れてしまいました。

 チェ・ゲバラなのに青いのか・・・・・というところは、若い店番のお姉さんには全くわからなかったようで、それどころか「皆さん、難しい名前をよくご存じですねぇ。どなたも皆、その人の名前をおっしゃいます。」だそうです。

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 君はただ、その缶がほしかっただけなんだろう? と自分自身を問い詰めたくなるのがこのマッチ。ワンコの絵柄で、スライド式の蓋のついたマッチ缶ですが、実はこういうの、大好物なのです。

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 ほれほれ、ワンコだらけ。しかも真ん中の缶、「柴」っていう文字も見えます。どう見ても柴犬ではなく洋犬ですけれど。

 これのにゃんこバージョンもありましたので、猫派の方はどうぞ。もうおわかりかと思いますがこのお店、北野工房のまちにあります。マッチ屋さんと和ろうそく屋さんが隣り合わせにあるので、是非お訪ねください。

 12月12日、13日は、KOBE Pen Show 2015です。

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